【お悩み相談】集団の和を乱す人が許せない!

お悩みアドバイザー・棚橋弘至

30代の会社員です。私は「和を乱す人」が許せません。
子どもの頃は、体育祭や合唱コンクールなどの学校のイベントで、協調性がなく、練習をサボったりする同級生に直接、文句を言っていました。大学では女子寮に入っていましたが、門限など規則を破る人たちには厳しく接していました。職場では、チームの和を乱して好き勝手に仕事を進める同僚や後輩がいるので、彼らに注意したら、上司や会社のハラスメント課から私が指導を受けてしまいました。
指摘や批判をする前に、一呼吸置いてから話し始めると冷静になる、といいますが、私の場合は一呼吸置いても怒りが収まらず、「相手にどうやって厳しく言えば、改善されるのか」と考えてしまいます。
このままでは、会社に居られなくなってしまうのかもしれません。
他人や自分自身と、これからどのように付き合ったらいいのでしょうか。アドバイスをお願いします。
(ハンドルネーム:ライファ)

A: まず長所を褒め、「もっと良くなる」方法をアドバイスしてみましょう

ライファさん、初めまして。新日本プロレス「100年に一人の逸材」棚橋弘至です。ライファさんのお悩みを読ませていただきました。「和を乱す人が許せない」……ギクリとしました。

そう、僕が子どもの頃に男子たちでふざけ合って、クラスの女子に注意された記憶がよみがえってきたからです。そして、大人になってからも、ある意味「和」を乱しつづけてきたのは、僕のような人間なのかもしれません。

しかし、自分で言うのもなんですが、和の乱し方には2種類あると思うのです。一つは子どもの頃の僕がそうだったように、自分たちが楽しければ他人は関係ないと考えているケース。もう一つは、僕がプロレスラーになってから意図的に乱したように、自分が「正しい」と信じる道を突き進んだケースです。往々にして和を乱すのは、ほとんどの場合が前者だと思いますが、まずライファさんに身につけてほしいのは、その違いを見極めるスキルです。和を乱している全員に悪意があるわけではないと思うからです。

そして、もう一つ重要なことは、短所のみを見て切り捨てるのではなく、長所を見て可能性を伸ばす作業です。

僕の所属する新日本プロレスの入門テストで例えてみましょう。新日本プロレスの規定では、「身長1メートル80、体重75キロ」以上でないと書類審査が通りません。しかし、毎年の志願者の人数によって、多少甘くなります(募集要項は年によって変更があります)。結果として、合格者の中には本来の規定を満たしていない人も入門できます。

例えば、新日本プロレスの現在のIWGP Jr.チャンピオンは「身長1メートル80」という規定には達していませんでした。しかし、今では団体を引っ張るスターへと成長したのです。この選手には、短所を補って余りある長所があったのですね。

なので、ライファさん。「注意の仕方」を変えてみてはいかがでしょうか? 頭ごなしに否定から入るのではなく、長所も褒めたのち「こうしたらもっと良くなる」とアドバイスをするというやり方です。そうすれば、ライファさんが周りの方に与える印象もかなり変わってくるはずですし、注意された方も「自分をよく理解してくれている」という受け取り方になるのではないでしょうか?

最後に、なにより大事なことは、ライファさん自身が「負の感情」から解放されることです。つまり! ライファさんが楽になることによって、周りの人も楽にしてあげることができます。会社から、注意を受けるほど影響力があると考えると、ライファさんの変化がもたらす影響は、とても大きいのではないでしょうか。ぜひ、一考してみてください。世の中の「和」を乱すやから代表として、改めて僕が謝っておきます。ごめんなさいライファさん。

棚橋 弘至(たなはし・ひろし)
プロレスラー

 1976年生まれ、岐阜県出身。立命館大学在学時代にレスリングを始め、新日本プロレスの入門テストに合格する。大学卒業後、新日本プロレスに入門。1999年に真壁伸也(現:刀義)戦でデビュー。2006年にIWGPヘビー級王座決定トーナメントで優勝。プロレスラーとして活躍する一方で、バラエティー番組などに多数出演。16年にベストファーザー賞を受賞、18年には映画『パパはわるものチャンピオン』で映画初主演など、プロレス界以外でも活躍している。

あなたの悩み、アドバイザーに相談してみませんか?

【棚橋弘至さんのお悩み相談回答はこちら】
婚活で昔の彼と比較してしまう…結婚できるか不安
中身がスカスカな人間なのかも…自分に自信がありません
バツイチの彼と社内結婚します…ただ元妻が同じ会社にいます
何事にも全くやる気が出なくなってしまいました
友達の気になる臭い どう対処すればいい?