先日、どうしても尿意をがまんできなくなり、エレベーターの中でお漏らしをしてしまいました。途中で止めることもできず、30歳代半ばにもなって本当に情けないです。病院に行くと「過活動膀胱 」と言われました。薬はもらいましたが、今は外出するのが怖いです。
A.薬と体操で対応
大人になってからのお漏らし、とてもショックでしたね。私のクリニックにも、相談者と同じような出来事をきっかけに受診し、「まさか自分が……。恥ずかしいのですが」と、涙ながらにお話する人がいらっしゃいます。
診断された「過活動膀胱」の主な症状として、突然、がまんできない強い尿意を催す「尿意切迫感」があります。膀胱内に少量の尿がたまっただけでも、膀胱が過剰に反応して収縮することで起こるもので、頻尿になったりトイレに間に合わなくて漏れてしまったりします。
ほとんどは原因がわからないままで、ストレスで引き起こされることもあります。膀胱の収縮を抑える薬を飲むと、膀胱が広がって尿意切迫感が抑えられます。
また、骨盤を支えている骨盤 底筋 が出産や加齢で弱くなることでも、尿漏れしやすくなります。 膣 と肛門を締めたり緩めたりを繰り返す「骨盤底筋体操」をすると、改善することが多いとされています。
でも、またお漏らししたらどうしようと、友人とのお出かけや旅行に行けなかったり、職場でいつも心配だったりすると思います。お薬を続け、しっかりと体操することで少しずつ症状が安定してくるはずです。ご自身を信じてみてください。(自由が丘ウロケアクリニック・佐藤亜耶さん)
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