「育休復帰は元の部署」なぜ?

モヤモヤ・働き方編

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出産後、育児休業を取得して、まもなく仕事に復帰予定です。休業前に働いていた部署は忙しく、このまま復帰するのでは仕事と子育てを両立させる自信がありません。これまではみな、元の部署に復帰しているのですが、何かルールがあるのですか?

A.「不利益」避ける配慮

育児休業からの復職時は、人事異動がなく、元の部署になることが一般的です。これは、不利益な配置転換(異動)を避けるためです。

法律では、妊娠や出産をした従業員に対する不利益な扱いを禁止しています。不利益な扱いの中には「異動」も含まれていて、会社側が配慮するよう義務づけられています。育休明けに別の部署になるケースが少ないのはこのためです。

ただし、従業員にとって「不利益ではない」異動であれば問題はありません。例えば、元の職場が自宅から遠い、社内でも特別に残業が多い部署などの理由で、子育てとの両立が難しく、異動が従業員のためになる場合などがあります。会社と話し合い、納得した異動であることが大切です。

もし、復職後の部署について希望があるのであれば、自分から申し出るとよいでしょう。その際には、できないことばかりではなく「夫や実家の協力が得られそう」など、復帰に向けて準備している点も伝えられると、会社も前向きに捉えてくれるはずです。

育休を取って復帰する人が増えてきたとはいえ、まだまだ直属の上司が法律に詳しくないことも考えられます。その時は、会社の人事担当者や顧問社会保険労務士などに相談するとスムーズです。(社会保険労務士・土屋寿美代)

土屋寿美代
土屋 寿美代(つちや・すみよ)
社会保険労務士 神奈川県小田原市出身。大学卒業後、民間企業に約17年勤務した後、2012年に東京都調布市で土屋社会保険労務士事務所を設立。労働保険・社会保険手続きの代行などのほか、自身がフレックスタイム制度や在宅勤務制度などを利用しながら仕事と子育てを両立させてきた経験をいかし、誰もが働きやすい制度作りなども積極的に提案している。

 

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