【お悩み相談】重度の人見知りを直したいけど、家族に理解されない

お悩みアドバイザー・谷生俊美

画像はイメージです

私は10代の女性ですが、重度の人見知りで、親戚にすら話しかけられません。母に相談しても、「あなたが恥ずかしがっているだけでしょ?」と言って、気にもかけてくれません。親戚に私から話しかけることができなかった時、後で母に謝ったのですが、私の人見知りの重さを理解してくれません。揚げ句の果てに怒り出して、「もういい! 2階に行ってなさい」と言われました。家族にも理解してもらえないので、この重度の人見知りを直したいのですが、直し方がわかりません。どうしたらいいでしょうか。(ハンドルネーム・リサ)

A. いつだって次の機会はある

ご相談文からだけですと、判然としないところもあるのですが、二つのことを分けて考えてもいいのでは、と感じました。

まず、人見知りを直したいという希望がひとつ、そしてその悩みをお母様に理解してもらえない、ということがもうひとつです。関連はしているものの、これらは悩み解決のアプローチ方法が少し違うと思います。

親戚にも話しかけられない、とのことですが、学校や職場などお知り合いの方とはどうなのでしょうか? 意外とあまり会わない親戚と親しく話すことは難しかったりするものです。

リサさんは、ご自分から話しかけられなかったことを気に病み、お母様に謝られたとのこと、非常に気を使う優しい性格の方だと推察しました。お母様が気にされていなかったようですので、親戚にも失礼はなかったと思われますし、気に病むことはないと思います。

ひょっとしたら、お母様に恥ずかしい思いをさせてしまったかも、と心配されたのかもしれませんが、家族や親戚にそこまで気を使う必要はないと私は考えます。家庭外で初めて出会う人たちにも人見知りをされるかは書かれていないので何とも言えないのですが、「重度の人見知り」と自己認識されている以上、思うように自分からコミュニケーションを取れないのかも、という前提で書かせていただきますね。

リサさんは、先述したようにきっととても優しく、周囲に気を使う(時には必要ないほどに)のが癖なんだろうと思います。また、自分の言動が相手にどう思われるかといったことも気にしてしまうのかもしれません。これについては、あまり考えすぎないのが一番です。

リサさんは話のプロでも周囲を笑わせるコメディアンや芸人でもなく、一般の人です。普通に話し、意思疎通ができれば、それでまずは十分なのです。相手を楽しませる必要も、喜ばせることを言う必要もないのです。

ただ、自分が伝えたいと思ったことを、伝えたい人に、伝えられるときに伝えればそれでよいと私は考えます。仮に、伝えられなかったら、次の機会に伝えればいいのです。そう考えれば楽ですよね。一つ私の好きな英語のことわざを紹介します。“There is always a next time.” -いつだって次の機会はある、という意味で、何かできなかった、と悔やむ相手にかける言葉です。私も20歳前後の頃、海外の友人にこの言葉をもらって楽になりました。大丈夫、課題をきちんと認識し、解決しようと行動を起こしているあなたなら、きっとできます。

ひとつ気になったのは、人見知りそのものよりも、冒頭で述べた二つ目の方、つまりお母様と悩みの共有がうまくいっていないことです。「……家族にも理解してもらえないので、……略……、直し方がわかりません」という最後の一文から、お母様にわかってもらえないつらい心情が伝わってきました。一番身近な家族にさえ、真剣に相談しているのにもかかわらず、悩みがわかってもらえないのはつらいですね。でも、一番分かり合えるはずの家族とすれ違ったり、悩みを分かり合えなかったりするのは、実は多くの人が経験することです。

近くにいすぎたり、いつでも話せるがゆえに、逆にきちんと言葉で伝えられなかったり、想いが届けられなかったりするものです。落ち着いたタイミングを見計らって、「悩んでいることがあるから話をしたい」と改まって相談してみるのはいかがでしょうか?きっと耳を傾けてくれると思います。もしそれでも軽く受け止められてしまうようでしたら、おすすめの方法があります。手書きの手紙で想いを綴ることです。その際はラブレターではないので、格好をつけたり、どう思われるかなど気にしたりするのは一切やめましょう。

素直に、届けたい悩みや想いを書けばいいと思います。これだけSNSやネット経由の伝達ツールが当たり前になった今でも、私は直筆の手紙やメモが大好きです。人に書くのも、もらうのも、です。そのほうが想いが伝わってくる気がするからです。リサさんの想いが書かれた手紙は、お母様の心の鐘も鳴らしてくれると思います。どちらの方法になるかはわかりませんが、まずはお母様にうまく悩みが共有されることを願っています。そして、優しいリサさんが「私、昔人見知りだったんだよね……」と親しい人に気軽に伝えられるようになる日がすぐにでもやってくることを。

谷生俊美(たにお・としみ)
 

日本テレビ映画事業部プロデューサー。神戸市出身。東京外国語大学、同大学院博士前期課程(修士課程)修了後、2000年、日本テレビに入社。報道記者として社会部、外報部(現・国際部)カイロ支局長を歴任。12年、編成局に異動し、「金曜ロードSHOW!」プロデューサーとして勤務。トランスジェンダー女性であることを明かし18年10月から「news zero」のゲストコメンテーターに。12月、事業局映画事業部に異動し、映画製作に関わる。

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