便秘薬 使い続けるのは不安

モヤモヤ・健康編

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30歳代女性。便秘がひどく、仕事中も気になり、長年悩んでいます。先週から市販薬の便秘薬「酸化マグネシウム」を飲んでいます。これまでの便秘薬と異なり、腹痛もなく、朝、排便がスムーズになりました。でも、使い続けていいのか不安です。

A.まず食生活を改善

酸化マグネシウムは、腸内の水分を集め、便を軟らかくして膨らませ、排便を促す薬です。腸を刺激しないので、おなかが痛くなりにくく、軽症の便秘患者に最も多く処方されています。主な副作用に高マグネシウム血症がありますが、腎臓の機能が低下した高齢者以外ではめったに起こりません。30歳代の女性では長期服用してもその心配はないでしょう。

でも、飲み続けていいわけではありません。便秘治療の基本は、「水分」と「食物繊維」です。水分は食事以外に1.2~1.5リットルを取りましょう。穀類、根菜、豆類などに多く含まれる食物繊維は、腸内で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やして軟らかくし、腸の蠕動ぜんどう運動を高めます。酸化マグネシウムと同じ働きですね。特に食物繊維が豊富な食べ物を1口30回かむことがお勧めです。よくかむと副交感神経が働き、腸の蠕動運動が活発になるからです。

まずは、食生活の改善にチャレンジしましょう。効果が出て便が軟らかくなったら酸化マグネシウムを減量していきましょう。目標は「熟れたバナナ便」です。つい排便回数を気にしてしまいますが、量があり快適な排便であれば問題ありません。生活全般の快適さにつながるはずです。

山口トキコ
山口トキコ(やまぐち・ときこ)
マリーゴールドクリニック院長

山形県生まれ。1988年、東京女子医科大学卒業。医学博士。日本大腸肛門病学会専門医・指導医・評議員。医学生時代、作家の遠藤周作さんから、若い女性でも恥ずかしがらずに受診できるよう肛門科医になるように勧められた。一般外科分野で経験を積み、2000年開業。「最新版 本気で治したい人の腸の不調 便秘・下痢 (明解!あなたの処方箋)」(学研パブリッシング)など便秘に関する著作がある。

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