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はじめまして。私は30代前半の会社員です。相談したい内容は、「人の悪いところを考えてしまう自分を直したい」というものです。
私は、他人の見た目や仕事で“自分よりも劣っている”と思う点をあら探しし、「私の方が勝っている」と優越感を持つことで安心する、ということをしてしまうのです。子どものようで、本当に恥ずかしいのですが、長年この考えから抜け出せません。
もちろん、このことを本人に言い放ったり、別の人に言ったりすることはありませんが……。これは見知った相手だけでなく、全く知らない人にもしてしまいます。
別に、自分の容姿に自信があるわけでもなく、素晴らしいキャリアや自慢できる役職があるわけでもないんです。自分が精神的に余裕のない時、他人の“劣っている”ところを見ていないと安心できないんです。そして、そんな自分に嫌気が差しているのも事実です。
こういう考え方を持ちながら、これから年を重ねていくことも怖いです。どのようにしたら、他人の悪いところを意識せずに、自分と向き合えるのでしょうか。ご回答よろしくお願いします。
(ハンドルネーム:れん)
A: 相手は自分を写す鏡と思えば、心構えにも気合が入るでしょう
身近な人と自分を比べたり優劣をつけたりするのは、誰にでもある感情だと思います。もちろん私にだってありますよ。新人の頃に共演者の女の子がすごく若くてかわいくて……。だから、彼女の若さ故に出てくる子供っぽい言動を注視しては安心を得ていましたもの(笑)。
れんさんはそういうことをしてしまう自分を自覚できて、それがイヤ、と思える……。とても優しい思慮深い人なんだと感じました。「優劣つけたりして、やだなぁ私は」と思える人は余裕がない人なんかじゃないですよ。余裕がない人は安心を得るために他者との比較を表に出すような言動をしてしまいますもの。
他者の劣っている部分を探してしまうのは、その人がうらやましい相手だからかもしれません。うらやましいということは、少しは好意があって、でも自分の立場やプライドからうまく好きになれない――そう考えてみてはいかがでしょうか。そして、劣っている部分を見つけてしまったら、「私も気を付けよう、こういうところ」と心に留めてみましょう。愛すべき反面教師的な部分もある相手と見れば、少しは自己嫌悪が和らぐのではないでしょうか。
自分が思っていることは、相手が思っていることかもしれません。相手は自分を写す鏡と思えば、心構えにも更なる気合が入るでしょう。傍若無人になることもなくなります。そして、悪く思うより興味がないという放棄の感情が相手への一番の無礼です。どんな形でも他者に注目できるれんさんは、ちゃんと「向き合えている人」ですよ。
もし本当に自分が嫌になってしんどくなったら、優劣をつけてしまっている相手の「優」の部分を思いきって直接相手に言ってあげてみてはどうでしょう。悪感情が昇華されて、きっと少しだけ楽になりますよ。
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