【お悩み相談】DVと女装が原因で離婚。でも、元妻との関係が断ち切れない

お悩みアドバイザー・谷生俊美

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お悩み相談は、キャリア、恋愛、仕事と子育ての両立・・・働く女性の悩みや不安に、人生経験豊富な「お悩みアドバイザー」が回答します。

昨年、妻と離婚した30代の男性です。原因は、妻に対するDVと女装の趣味です。DVについては、現在カウンセリングを受けて治療していますが、今も時々会っている元妻とけんかになった時に感情を抑えられるか、不安です。 今年の正月休みには、子供2人と2泊3日で旅行にも行きました。元妻とは離婚後に数回、体の関係もありますが、最近は「けじめがつかなくなるから」という理由で、会ってくれません。どうにか、元妻と復縁し、幸せな家庭を再構築していきたいと思うのですが、どうすればいいでしょうか?(ハンドルネーム・かず)

A.徹底的にケンカの原因分析を

まず、相談文を拝読して思ったことを率直に言わせていただきます。復縁することは相当厳しいと感じました。

その理由は、離婚の原因がDVだったということです。女装については、詳細が不明なので、なんとも言いにくいのですが、パートナーに暴力を振るい、心身ともに傷つけてしまったことは、言い訳のつかない行為だからです。

どういった背景があって暴力を振るってしまったのか判断はつかないのですが、それでも端的に言って、最低だと思います。

私はパートナーから暴力を振るわれたという女性から相談を受けた場合、何をおいても今すぐに離れるよう強く勧めます。一般的により力が強い男性から女性に対するDVというのは、本当に唾棄すべき行為であるだけでなく、危険なものだからです。だから、「復縁し幸せな家庭を再構築」できれば素晴らしいと思いますが、その道のりは遠く険しいことを認識されることを大変せんえつながら指摘させてください。その上で、なのですが……。

いくつか希望の兆しのようなものも感じることはできます。まず、カウンセリングに通いDVを治療されていること、にもかかわらず、「けんかになった時は感情をおさえられるかが不安」と正直に自分を見つめられていることです。

これは大事なポイントです。課題を認識し、改善のために具体的な行動をとっているからです。ただし、さらに重要なのは、元奥さまからの信頼を継続的に再び得ることができるかということです。残念ながらそれは、かずさんが決めることではありません。ひたすらに、少しずつでも信頼回復のための基盤を積み重ねていくしかないと思います。

「離婚後に数回、体の関係もある」とのことですが、感心しません。「けじめがつかなくなる」と言う元奥さまからの表現から推察すると、なんとなく流れで体を重ねる展開になったのではないでしょうか。大人の二人には起こり得ることですが、今必要なのは、身体的な接触や愛情確認行為ではなく、精神的なつながりや、心と心の結びつきを再生できるか、ということだからです。セックスで「あやふやに」するのは良くありません。

ご提案したいことがあります。なぜ、かずさんと元奥さまはケンカになってしまうのか、徹底的な分析をすることです。何かが衝突するからこそ、ケンカというぶつかり合いは発生します。その原因はあなただけにあるのではなく、あるいは元奥さまかもしれません。ひょっとしたら、お二人は価値観や性格など、実はあまり相性が良くないことだって考えられます。

なぜ女装したかったのか?

だからこそ、これまでにケンカが起きた原因を深く探ることには意味があると思います。DVはケンカの延長線上にあったと思いますし、女装も原因だったかもしれません。女装についても、お二人の気持ちをしっかりと確認したほうがいいでしょう。なぜ元奥さまは認められなかったのか、かずさんは愛する家族と衝突しても、女装したかったのはなぜなのか、理解することが大切だと思います。単なる趣味なのか、自分の生き方として「女装」からその先に進み、トランスして、女性として生きたいのか、それは人それぞれだからです。

そして、女性の受け止め方もそれぞれで、寛容な方もいれば、理解できないと言う方もいるのです。 かずさんは30代で、これからの人生の歩み方を修正したり、変えたりしやすい年代ですから、立ち止まって、自分について、結婚について、お二人の関係について、深く考えられることをお勧めしたいと思います。その結果たどり着くのは、復縁ではなく、定期的な子供たちとの時間は確保した上で、別のパートナーとのお付き合いかもしれませんし、あるいは今のご希望通り、復縁しての幸せな家庭の再構築、かもしれません。

ご自身が納得できる答えにたどり着き、今よりも前向きに毎日を過ごせるようになられることを祈っています。

谷生俊美(たにお・としみ)
 

日本テレビ映画事業部プロデューサー。神戸市出身。東京外国語大学、同大学院博士前期課程(修士課程)修了後、2000年、日本テレビに入社。報道記者として社会部、外報部(現・国際部)カイロ支局長を歴任。12年、編成局に異動し、「金曜ロードSHOW!」プロデューサーとして勤務。トランスジェンダー女性であることを明かし18年10月から「news zero」のゲストコメンテーターに。12月、事業局映画事業部に異動し、映画製作に関わる。

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