【お悩み相談】私がしたいことをすんなり実現している友人が羨ましい

お悩みアドバイザー・棚橋弘至

30代会社員の女性です。昔からヨーロッパに住みたいという夢があるのですが、なかなか現実には難しく、ここまで年齢を重ねてしまいました。
一方、友人の中にはヨーロッパに行って、現地の男性と知り合い、結婚してそのまま住んでいる人や、ワーキングホリデー制度を使って日本に来ていた男性と恋愛して、彼の母国に移り住んだ人もいます。
私がしたいことをすんなり叶えている友人たちがすごく羨ましく、そして妬ましくもあります。パートナーがヨーロッパの人というだけで簡単に住めて、困ってもサポートしてもらえるし、頼れるから安心だし、本当に気楽でいいよなぁ……。彼女たちのSNSを見て妬む自分も、友人を喜んで見守れない自分も、何もできていない自分にも、嫌気がさします。
年齢的にも今の生活が大切でもあるので、日本に住んでいて良いと思う点も、もちろんあります。でも憧れを捨てきれないせいなのか、「今の自分はどうしたいんだ?」などと、いろいろな思いで訳がわからなくなり、ただただ落ち込んだ日々を送ってしまっています。
人を羨んだりせずに、自分の人生を満足に生きていくためにはどうすべきなのでしょうか?
(ハンドルネーム:きのこ)

A:諦めるのはまだ早い! 全力を尽くしてやってみよう

きのこさん、初めまして。「プロレスラーになりたいなぁ」ではなく「プロレスラーになる!」と18歳のときに決意した棚橋です。

冒頭から失礼しました。しかし、これがとても大事なことなのです。きのこさんが「ヨーロッパに住みたい」と思うか「ヨーロッパに住む」と思うかで未来が変わってくるからです。

つまり「願望」ではなく、より強い「意志」が必要なのです。実は「願望」のままでは、次なる行動に移れないことが多く、僕にも思い当たる節があります。例えば英会話。「英語を話せたらいいなぁ」と思っているうちは絶対に話せるようにはなりません。「英語を話せるようになる」と決意した瞬間に、初めて次にやるべきことが見えてくるからです。例えば、英会話教室に通うとか、リスニングをしながら通勤するとか。

友達がヨーロッパに住まわれているそうですが、本当に、ただのラッキーだったのでしょうか? ヨーロッパの方と出会う努力や、強い決断力があったのではないかと考えられるし、SNSでは見せないご苦労も多分にあると思われます。

きのこさんは、何もできない自分に嫌気がさしているそうですが、僕から言わせたら諦めるのは早いです。何事も始めるのに早い遅いはありません。30歳からボディービルを始めて40歳でチャンピオンになった方もいらっしゃいます。これはちょっと違うかもしれませんが(笑)。「憧れ」はいつまでたっても「憧れ」のままです。

「人を羨ましく思う」のは人の業なので、あまりお気になさらずに。自分の人生に満足できるかどうかは、成功するにしても失敗したとしても、そのときに「全力を尽くしたかどうか」が鍵になります。「やるだけやった」と思えたら、きっと次に進めるはずです。きのこさんに今、問われているのは「覚悟の量」です。少し厳しい意見になってしまいましたが、人生は一回です。「やらなかった後悔」はゼロですが「やってダメだった後悔」は人生のプラスになります。

やれることがあるならば、全部やってみてください。

棚橋 弘至(たなはし・ひろし)
プロレスラー

 1976年生まれ、岐阜県出身。立命館大学在学時代にレスリングを始め、新日本プロレスの入門テストに合格する。大学卒業後、新日本プロレスに入門。1999年に真壁伸也(現:刀義)戦でデビュー。2006年にIWGPヘビー級王座決定トーナメントで優勝。プロレスラーとして活躍する一方で、バラエティー番組などに多数出演。16年にベストファーザー賞を受賞、18年には映画『パパはわるものチャンピオン』で映画初主演など、プロレス界以外でも活躍している。

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