【お悩み相談】ペナルティーを増やしても浮気する懲りない夫。でも別れたくない

お悩みアドバイザー・谷生俊美

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こんにちは。40代、2人の子供がいるワーママです。夫には浮気グセがあり、結婚3年目に単身赴任中に、飲食店の女性との浮気が発覚しました。その時は、上の子が小さかったので離婚は踏みとどまりました。その後も浮気のたびに、小遣いの減額、家事をいっさいやる、スマホにGPSアプリを入れる、LINEの友達は私と子供たちだけなど、ペナルティーを増やしています。夫はプレゼントをくれたり、土下座して謝ってきたりしますが、懲りずに同じ過ちを何度も繰り返します。
2年前、本社勤務に戻ってから、私の監視が行き届くようになったので、浮気グセも落ち着くと思いきや、LINEの裏アカウントを作って20代の女性と交際していたようです。あろうことか、相手の女性が妊娠し、認知をめぐって会社にまでやってきてもめました。そのことが原因で、夫は関連会社に飛ばされました。相手の女性は産むと言って聞かず、夫も離婚したいと言っています。今まで夫が家事全般をやっていたので、子供たちもパパについていきたいと泣きます。私は夫も子供もいなくなったら、友達も少ないので一人ぼっちになってしまいます。
夫は「怒ってばかりの君に女性としての魅力を感じないから別れたい」との一点張りです。今まで通勤も休日も一緒に過ごしていたのに、月に数回、出張と偽って女性と会っていたそうです。夫への怒りが収まりませんが、できれば夫婦関係を修復したいとも思っています。夫の心を取り戻すには、どうしたらよいでしょうか?(ハンドルネーム・ぴよたん)

A.夫婦関係の原点回帰を

はじめに率直にお伝えする無礼をお許しください。何度も浮気を繰り返す夫君は、端的に言って最低だと思います。あなたを何度も傷つけたにもかかわらず、改心することなくまた浮気を重ねてきた行為について、責められるべきは全面的にひどいことをした夫君だと思います。ただ、拝読して感じたのは、あなたがその都度、罰や制裁として加えてきた措置が全く功を奏さなかったということは、重く受け止める必要があるということです。なぜ浮気をしてしまうのか、その根本原因を話し合い、解決策を模索することができていたら、関係は今ほど冷えたものになっていなかったかもしれません。小遣いの減額や家事を任せる、といったことは、浮気という罪に対する罰として、あなたの気持ちをいくばくかは楽にすることに寄与したかもしれませんが、夫君からすれば、「これだけ罪滅ぼしをした」という免罪符を与える側面もあったのかな、と推察します。浮気性の夫君を「監視と管理」を徹底することで再発を防ごうとされたのだと思いますが、その都度抜け道を作り、同じことが起こってしまった、ということですよね。

自分の役割を見つめ直して

「夫も子供もいなくなったら……一人ぼっちに」なるので、離婚を選択肢として考えられていないようなので、選択肢は、夫君と子どもたちの気持ちを取り戻すことしかないですよね。どうすればいいのか、簡単ではないと思います。が、幾つかご提案したいと思います。

夫君が「家事全般」を担当しているということは、ぴよたんさんは、家庭の中でどういう役割を担われているのでしょうか?愛情や優しさ、そして思いやりの気持ちを具体的な言葉や態度で示してこられたのでしょうか? (また裏切られるのではないかと)常にイライラし、被害者としての怒りの感情から、(こんなにひどいことをされたんだから)ひどい懲罰をするべきだ、と考え、厳しさだけで接してしまった面はないでしょうか? そんな姿は、子どもたちにも伝播でんぱし、お母さんは何もしないで怒ってばかりいる、という印象を与えてしまったとしたら、そこも含めて、態度を改める必要がある気がします。あるいは、子どもたちの気持ちがあなたから離れてしまったのは、家事を担当していたのが夫君だったから、だけではないかもしれません。今一度、家庭の中での自分の役割を見つめ直してみてください。

次に、原点回帰をお勧めします。ぴよたんさんは、なぜ夫君と結婚したのか、どういうところが好きになったのか、人生のパートナーとして魅力的に思ったのか、今一度見つめなおすのです。また、夫君はあなたの何にかれたのでしょうか? それらを整理し、その当時の感情や性格などを意識的に「復活」させ、愛をもって接してみることで、心のズレやささくれが癒やされていくかもしれません。浮気した夫への怒りが大きくて無理、と言っている余裕はないでしょう(※たとえそうだとしても!)。正直言って浮気性は治らないかもしれません。そこも含めて、夫君の存在に愛をもって抱きしめられるか、が問われていると思います。いささか理不尽ではありますが、離婚をするという選択肢を持たない以上、今やあなたは「追い込まれている」のですから。

フレキシブルさと大らかな愛を

最後にもう一つ。相談文を拝読し、小学校時代を思い出しました。学級委員が規則の順守をクラスで徹底しようとするがあまり、ルール違反を先生に告げ口をするなど、フレキシブルさを欠いた「冷たい」対応を繰り返した結果、クラスメンバーの多くから疎まれ、場合によっては嫌われてしまっていた、という事態を見たことはありませんか? していることにきちんとした理由があり、「正義」があったとしても、人間は時にそこから外れた「ちょっといけない行為」をすること(買い食いをする、廊下を走って遊ぶ……など)に喜びを見い出したりするものですよね。適度な融通やフレキシブルさは、人生や人間関係を潤滑させるために、有効なのだと思います。逆に過度な懲罰は、不満を増幅させてしまうこともあるのです。今の貴女あなたに必要なのは、フレキシブルさと大らかな愛ではないでしょうか。

とはいえ……浮気相手の女性が妊娠しているとは大変な事態ですね。あなたの怒りは最大になっていると思います。ただ、怒りはおそらく物事を良い方向には導かない可能性が高いと感じます。ここは冷静に、どうか夫君とお子様たちに、穏やかな心で柔軟かつ愛のある対応をしてみてください。

いずれにしても、事態が好転し、あなたの望むような展開に少しでも近づけることを祈っています。

谷生俊美(たにお・としみ)
 

 1973年9月26日生まれ。神戸市出身。東京外国語大学、同大学院博士前期課程(修士課程)修了後、2000年、日本テレビに入社。報道記者として社会部、外報部(現・国際部)カイロ支局長を歴任。12年、編成局に異動し、「金曜ロードSHOW!」プロデューサーとして勤務。トランスジェンダー女性であることを明かし18年10月から「news zero」のゲストコメンテーターに。12月、事業局映画事業部に異動し、映画製作に関わる。

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