【お悩み相談】自分のしたい仕事はいったい何なのか、わかりません

お悩みアドバイザー・Drまあや

アラサー女子です。大企業と言われる会社に入り、東京でフルタイムで働いています。彼とは遠距離恋愛なのですが、結婚を意識していて、彼は「東京の会社に転職するから一緒に暮らそう」と言ってくれます。
そうなったらうれしいのですが、結婚しても仕事は続けたいと思っていて、私の勤めている会社は女性でも転勤はあります。特に、まだ子供のいない私は“転勤できる”社員とみなされていると思います。
最近、将来への不安が募っています。私は、就職活動の時から「結婚・出産後も働きたい」と考えて、全国転勤のある総合職ではなく、異動する範囲が限定されている「エリア総合職」を希望し、採用されました。 現在は、総合職の男性と同じように働いているのに、給料や家賃補助などのもらえる額は少ないです。
仕事は事務系ですが、様々な職種を経験させてもらって感謝しています。その一方で、どういう職種が自分に向いているのか、逆にわからなくなってしまいました。自分が何に向いているのか、どんなスキルを磨いていくべきなのか。それがはっきりしたら、私も転勤のない会社に転職したり起業したりしてもいいのかなと考えます。でも、肝心の、仕事で自分は何をしたいのかが、よくわからないのです。転職してまでしたいことって何なのか。今の会社にいれば、毎日仕事はあるし、それはそれで充実しているので、流れに身を任せていてもいいのではないかと思ったりもします。
どうやったら、自分のしたい仕事や仕事でしたいことが見えてくるのでしょうか。
(ハンドルネーム・シンシア)

A:まずは自分を知ることが大切です

多くの人が「自分は何がしたいのか」を突きとめられないまま学校を卒業し、内定をもらった会社になんとなく就職するのではないでしょうか。そして、仕事に慣れてきたところで、「自分は何がしたいのか」「本当にやりたいことが今の仕事なのか」などと考え始めるのだと思います。

私自身はやりたいことが常にあって、それに突き進むタイプで、「何がしたいかわからない」状況になったことがありません。私なりに考えてみると、「やりたいことが見つからない」と言う人は、俯瞰ふかん的に自分という人間をよく理解していないのではないでしょうか。言い換えると、あなたは自分がどういう人間か、他人に細かく説明できるかどうかということです。

日本人は、協調性や同調性を重んじることが多いですね。たとえば、学生の時に「友人がみんな持っているから」「世間でこれが流行はやっているから」などと、周囲の人たちの意見に影響されて選択することが多いのではないでしょうか。そのように、人の意見に流されて生きていると、自分は一体何が好きで何が嫌いなのか、わからなくなってくるのではないかと思います。

私の経験ですが、ロンドンへの大学留学に必要なポートフォリオの準備をしている時に、自分について考え、他人に説明することを学びました。これの何が大事か。何に興味があって、何ができて何ができないのか。自分を知ることで、これからしたいこと、やらないといけないことが見えてくるのです。

私を例にして、私自身について以下のように考えています。

■情熱的な部分と、妙に冷静な俯瞰的な部分がある

■ネチネチ怒っている時もあれば、あっさりいろんなことを許す時もある。気難しさもあり、ネガティブな部分が心の奥に広がりつつも、抜け出す方法を模索しながら生きている

■好き嫌いがはっきりしている

関心があることは、ファッション、デザイン、アート、建築、旅行、電化製品。関心がないものは自分の顔です。だから、メイクなどもほとんどせず、鏡も見ない日々になりますが、髪形にはこだわりがあります。そして、料理や家族にも頓着しません。

その次に、自分がなぜ好き(嫌い)なのか、関心がある(ない)のか、考えてみてください。

以上のことを考えて、“自分を知るノート”などのようなものを作成してみると良いと思います。ノートというフォーマットではなくても、たとえば街を歩きながら好きなものを写真に撮ったりしてみて、その感想をSNSに書き込むということもオススメです。そうするうちに、自分が本当にやってみたいことが見えてくるかもしれませんよ。

自分を知ると、次に他人にも関心が出てきたりすることもあります。自分と他人は何が違うのか。今まで隣にいた人も、違った見方ができるかもしれません。

好きなことを仕事にするのは、いいことなのか?

やりたいことを仕事にできる人は、世の中にはそう多くはないでしょう。もしできたとしても、楽しさだけでなく、「こんなはずじゃなかった」などと苦しむこともあるでしょう。そして好きだったことが、嫌いになることもあるかもしれません。

「やりたいこと」は無理やり見つけるものではなく、自分を探っているうちに「ある日突然に出会う」ものなのかなぁ、と思うのです。私はそうです。「脳外科医になろう!」と思った時もある日、受けた授業がきっかけで決めました。そして、脳外科医だけを続けていく人生だと思っていたはずなのに、ある日「デザイナー」を目指す日が来たのです。

仕事でやりたいことを見いだせない場合、プライベートや趣味で出会うかもしれません。きっと、今やっていることが本当に正解だったのかどうかは誰にもわかりません。死ぬ瞬間に自分の中で結論が出るのではないでしょうか。

今やっている仕事がよほど嫌でないのなら、続けられるまで続けたらいかがでしょうか?そして自分を知ることができるようになり、自分の中に何かが見えてきた時に、動けば良いでしょう。その整理の先に、結婚のタイミングも見えてくるかもしれません。

最後に、一緒に暮らそうと言ってくれるパートナーがいることも、このご時世、奇跡だったりします。そんな彼を大事にする人生、悪くないかもです(そんなことを言われたこともないカラフルデブからの嫉妬です)。