【お悩み相談】年の離れた上司とうまく話せません。会話を弾ませるには?

お悩み相談アドバイザー花房観音

 20代後半の会社員です。上司は40歳前後です。部下によく話しかけてくれ、個人的にはとても好きな上司です。ただ、私が話し下手で、いつもひと言ふた言で会話が終わってしまいます。私から話題を思いつかないというのも一つの問題だと感じています。どうすれば年の離れた上司と会話を弾ませることができるでしょうか。(ハンドルネームすみれ)

 A.好きなものの共有を

  まずは、いい上司に恵まれてよかったですねと、心の底から思います。仕事を続けられるかどうかというのは、仕事の内容そのものよりも、人間関係で決まります。特に会社勤めの場合、先輩も同僚も選べないので「いい上司」なのは本当にラッキーです。

  さて、あなたの相談ですが、私は年齢的にあなたの上司側なので、若い部下と何について話すのだろうと考えてみました。まずNGから言いますと、私生活に踏み込みすぎるのはアウトです。上司のほうから話してきて、それに乗るぐらいならいいですが、特に女同士は結婚や出産等で立場や考え方も違うので、不用意な発言で気を悪くさせたりしないように、気をつけたほうがいい話題です。

  容姿や体形に関することは、こちらが褒めたつもりでも相手のコンプレックスに触れるなどして逆効果の場合があるので避けましょう。

  共通の知人、つまり会社の人の悪口もNGです。そのときは話を聞いてもらえても、「この娘は、会社の人間の悪口をいう」というのがすり込まれてしまうし、もしかしたらあなたの嫌いな人が、裏でこっそり上司と仲がいい……なんてこともあり得ます。

  年下の女性から話しかけられてうれしい話題といえば、持ち物やアクセサリー、洋服を褒められることかもしれません。これは私がバスガイドの仕事をしているときも、年上、年下にかかわらず、女性に話しかけるときによくやりました。「そのアクセサリー、かわいいですね。どこで買われたのですか」というふうに。情報交換し合ったりして、ここから話題が広がります。

  あとは食べ物です。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で食べ物の写真を挙げる人が多いのは、それはたくさんの人が興味をくからです。食べ物に対する興味の度合いはあれど、おいしいものが嫌いな人はいません。おいしいものを食べたり、おしゃれをすることは、自分も楽しいし、人を傷つけません。

  私ならば、若い人から何を求めるかというと、その人の好きなものを教えてほしいです。私の知らない、今良しとされるもの、若い人たちが好きなものについて、その魅力を伝えてほしい。音楽でも、本でも、映画でもいい。若い人たちは昔よりずっと情報を持って、情報によりつながることも知っています。そのおかげで、昔よりも今のほうがずっと好きなものを好き!と言える時代だとはいつも思います。

  上司と、あなたがお互いのいいところ、好きなものを吸収したり共有して、お互いの視野が広がっていけば、仕事にも良い影響があるはずです。

花房観音
花房観音(はなぶさ・かんのん)
作家

 京都市在住。京都女子大学中退後、映画会社、旅行会社などに勤務。2010年「花祀り」で第1回団鬼六大賞を受賞し、作家デビュー。12年に発表した「女の庭」など、女の性愛や情念を描いた作品で注目を集める。近著に「うかれ女島」(新潮社)、「恋塚」(講談社文庫)、「くちびる遊び」(新潮文庫)、「わたつみ」(中央公論新社)、「楽園」(中公文庫)、「色仏」(文藝春秋)、「鬼の家」(KADOKAWA)など。花房観音HP花房観音御開帳

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