【お悩み相談】新婚の夫がウソをつきキャバクラに 女として自信が持てない……

お悩み相談アドバイザー花房観音

 夫の携帯電話の検索履歴に「キャバ嬢 落とす」とあり、気になって見てみると、関連のページを多数見ていました。本人に聞くと「思いつきで検索しただけ。心配させてごめん」と謝罪。さらに追及すると、「先輩と飲みに行く」と言ってウソをつき、1人でキャバクラに行き、散財していたことが分かりました。「誰でもよかった。あわよくば体の関係も一瞬考えたが、(私を)悲しませるから思いとどまった」と、謝ってくれはしましたが、まだ新婚なのにウソをつかれたことや、私以外の女性を求めたことがショックで忘れることができません。夫のことは好きですが、今は信じられず、愛しているかも自信がありません。今回のことを引きずって夫に当たってしまうし、自分のせいで夫がそうなったと自分を責め、女性としても妻としても自信が全く持てません。夫は離婚したくないと言いますが、このまま一緒に居続けるべきか悩んでいます。(ハンドルネーム:まろ)

A.妻には非はない。いったん、自分を許してみて

 あなたが女性として妻として、自信を失う理由はひとつもありません。あなたに非はないからこそ、夫はあなたと離婚したくないのでしょう。夫が新婚なのにキャバクラに行った理由は、非日常の癒やしを求めたのか、他の女性と話したいからなのかわかりませんが、私はそう深刻な問題ではないと思っています。人間である限り、好奇心や異性に対する興味はあります。それが今回、あなたの夫はキャバクラで遊ぶという形になっただけで、ほとんどの男性も女性も、たとえばアイドルに熱狂したり、決まったパートナーがいても異性に興味や情熱を持つことはあります。

  ただ、問題はあなたの夫が「あわよくば体の関係も一瞬考えた」などと白状したことです。あなたが確実に傷つくであろう言葉を吐くのは、正直すぎます。夫だけではなく、あなたも夫のウソを気に病んでいますが、夫婦ともども正面からぶつかりすぎているから、傷が深くなるのです。

  夫婦だから、家族だから、なんでも正直に話してわかりあえる……とは思いません。夫婦、家族だからこそ、気を使わなければいけないことがあります。距離が近い関係であっても、お互い、別々の人間です。それぞれ違う環境で育ち、違う価値観を持っている人間が「夫婦」という枠に入るのだから、合わないことや腹が立つことがあって当たり前です。

  一緒に暮らしているからこそ、相手は自分と違う存在だと意識することが必要です。同一視すると、支配やコントロールをしようとし、その結果、相手が自分の思うままにならないことにいら立ちます。家族の憎しみ合いのもとは、相手を同一視することからはじまるのです。

  たまたま出会って結婚したけれど、別々の人間であること、どんな人間でも思い通りにはならないのだというふうに考えてみませんか。そうでないと、誰と結婚しても、必ず壁にぶつかります。あるいは将来、子どもができたときにも同じ問題が起こります。

  とりあえず、夫が離婚したくないと言っているならば、あなたはいったん、自分を許してあげてください。あなたには非がないから、自信を失わなくていい。一緒にいて引きずるよりも、少し離れて暮らして本当に相手が必要かどうかを考えてみたほうが冷静な判断ができると思います。やり直したいか、別れたほうがいいのかを決めるには、心の距離と共に、物理的な距離を置くことをおすすめします。

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花房観音
花房観音(はなぶさ・かんのん)
作家

 京都市在住。京都女子大学中退後、映画会社、旅行会社などに勤務。2010年「花祀り」で第1回団鬼六大賞を受賞し、作家デビュー。12年に発表した「女の庭」など、女の性愛や情念を描いた作品で注目を集める。近著に「うかれ女島」(新潮社)、「恋塚」(講談社文庫)、「くちびる遊び」(新潮文庫)、「わたつみ」(中央公論新社)、「楽園」(中公文庫)、「色仏」(文藝春秋)、「鬼の家」(KADOKAWA)など。花房観音HP花房観音御開帳

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