【お悩み相談】義両親と同居なんてイヤ!と思う自分に自己嫌悪

お悩みアドバイザー・Drまあや

 結婚2年目。夫の実家から車で10分の所に住んでいます。人当たりのいい義両親が大好きでしたが、同居の話を持ちかけられた時から苦手意識が芽生え、常に牽制けんせいする考えで頭がいっぱいになっています。夫がキッパリと断ってくれたのですが、もっと近くに住むようにと言われてしまいました……。
 激務の夫に、これ以上負担を強いたくありません。私たちは、不妊治療も始めていて、同じ悩むなら不妊治療だけに専念したい……。義母を恨めしく思ったり、嫁姑よめしゅうとめ問題でうまくいってない話題に注目してしまう自分を嫌な嫁になったなぁ、と自己嫌悪に陥ったり。
 同居の話さえ出なければ好きなままでいられたのに!? 気の持ちようを教えてください。(ハンドルネーム・真夜中だるま)

 A.全国のお嫁さん、お姑さんの興味を分散させて乗り切るんだ!

 嫁姑の女同士の戦い、それを理解できない男性陣。

 夫と母親の関係を妻が乗り越えることができるかどうか。夫婦の永遠のテーマに近い、人生を大きく左右しかねない難問ですね。こういう話が耳に入ると、私のような独身は、結婚したくない……、とついつい思ってしまうんですよね。

 独身の私がアドバイスできるのか、いろいろ考えてみたのですが、時々診察中にちらっと聞こえてくる患者さんからの話を踏まえて書きました。

 姑の皆さんへ

 まず、姑の皆さんに言いたい!

 どうか、自分の人生を楽しむことに専念してください。子どもには子どもの人生があります。子どもの家庭は、所詮しょせんよその家庭だと思ってほしいのです。人と人との間にパーソナルスペースがあるように、家族間でも程よい距離っていうものがあると思いませんか?

 そして、不妊治療というデリケートな問題について、姑さんは首を突っ込まないでほしい。これは夫婦2人の問題ですし、そっとしておいてください。

 お姑さん世代の女性は、「男性は外で仕事、女性は家庭を守る、子育ては女性の仕事」が基本の時代に生きてきた人たちです。女性でも社会に進出し、活躍する方が徐々に現れているものの、「誰かのために生きる人生」、それが女性の生き方である、もしくはそう生きてきた姑の下で働かされてきたのだと思うのです。

 しかし、時代は流れ、共働きのスタイルが当たり前になりました。さらに進化して、私のように一人で自由に生きる女性も出現している昨今。社会進出が許されなかった世代から見ると、自分のスタイルを貫こうとする現代女性が不可解に映るのでしょう。

 お姑さん世代は、若い世代の夫婦に反発されると、自分の経験を否定された気分になるため、妙に意地悪な発言をするようになってしまう方もいらっしゃるようです。

 でも、価値観は人それぞれ。しかも、その価値観が時代に合っていなければ、間違いだとは限らないのです。しかし、そんな意見に耳を貸さない方もいるので、何を言ってもいざこざになるだけかもしれませんね。そう思うなら、人との距離の取り方に工夫が必要です。

 男性、夫の皆さんへ

 ここで、男性、夫たちに、言いたい! どうか妻の味方になってください。男性は、少なからずともマザコンなところはあるとは思いますが、妻にとって姑は他人なのです。パートナーが嫌がって悩んでいるのであれば、姑の攻撃から守ってあげてください。女同士は、お互いを探り合いながら見えない喧嘩けんかをしているのです。それを察することができない男性は、その様子を「気のせいだ、悪気はない」で片付けないで、め事が深くなる前に、くぎを刺してほしいです。「距離を守ってほしい」と伝えてほしいのです。

 守る相手を間違うと、先の人生で大切なものを失って、後悔することになるかもしれませんよ。

 お嫁さんたちへ

 最後に、全国の嫁姑問題で悩むお嫁さんたちに言いたい!

 全面戦争するのは、精神的なダメージも大きく、不妊治療にも影響が出るので、まずは、向こうが音を上げるまで、距離を詰めてみる方法はどうでしょうか。人は離れようとすると追いかけようとするため、逆に向こうが「もう来るな」と思うほど、家に押しかけるようにしてみる、とか。

 外来で来た姑が、「息子家族が来て、楽しかったんだけど……。ずっといると、気を使うし、孫の面倒を見ないといけないから、少し疲れるのよね」と漏らすときもありますよ?

 そして、診察していると、やはり自分のやりたいことをいろいろチャレンジして過ごしている方が、元気で楽しそうだし、ストレスもなく過ごしているように思います。

 「最近、みんなこういうことをやってるらしいですよ」と、絵画教室、ウォーキングクラブ、俳句教室、ダンス教室、写真教室、パソコン教室などなど、趣味や性格を生かした集会を探して提案してみる、というのはどうでしょうか。あとは、健康のために、ジム通いをすすめる、という手もありですね。最初は嫌でも、女性の場合、通い始めると、徐々に仲間ができて、楽しめる可能性がありますから! 自然に注意をらすようにして、興味をほかへ持っていけると良いですね。