洗濯山積み、指摘に逆ギレ……夫との家事分担がストレスです

お悩み相談アドバイザー村木厚子

 30代女性、2人の子どもがいます。共働きで、夫は家事や子育てに参加していますが、中途半端なのです。例えば、夫は洗濯担当で、洗濯機を回して干すまではするのに、取り込んだ洗濯物をソファに放置。子どもたちは衣類の山から引っ張り出して服を着ています。文句を言うと、夫は「ここまでしたから、後はやってくれてもいいだろう」と逆ギレします。気持ちに余裕がある時に、夫をめて育てようとはしていますが、正直、「なぜここまで気を使わないとやらないんだろう」とむなしくなるときも。この気持ち、どうしたらいいですか?(ハンドルネーム・クリーム)

A:「俺って、よく手伝っている」気分の夫攻略法、三つお伝えします

 お怒りはごもっとも! 我が家とそっくりです。我が夫も、洗濯物を洗って、干して、取り込んで……まではやるのですが、どうしても畳むのは嫌なようです。そこで我が家では、洗って干して取り込むまでが夫の担当、畳むのは私の担当と決めて、私は1週間分の洗濯物を、録画した推理ドラマを見ながら(パターンが決まっていて、あまり真剣に見なくても結末が予想できるものが最適です)、まとめて畳むことにしました。今では、夫に邪魔されずに推理ドラマを見られる「至福の時」です。

 それにしても家事分担はストレスのもと。「俺って、よく手伝っている」気分の夫との戦いは、どの家庭でも妻の悩みの種ですよね。私にも、これという妙案はないので、私がこれまでに実践してきたことをご紹介します。

1・我慢の限界がきたら怒る

 第1は、怒りを示すこと。私は、結婚して2週間後と、上の子どもが生まれて産院から戻ってから2週間後に、大爆発。きちんとシェアしてほしいことを伝えました。たまには「大爆発」も大事な気がします。ただ、自分の我慢の限界が2週間だとわかったので、その後はもっと早く、対応をするように心がけています。

2・できるだけ家事はさぼる

 第2は、無理をしてもできるだけ、省力化家電を買ったり、時には外食したり、家事の要求水準を下げたり、両方ともが楽にできる工夫をすること。我が家では、食器洗い機、衣類乾燥機を、発売直後から、無理をして購入しました。今は、ロボット掃除機も活躍しています。家事はできるだけさぼって、子どもとの時間を確保した方がいいと今振り返っても思います。

3・互いの苦手をカバー、「片働き」はNG

 第3は、わたしと夫で得意不得意が違うので、お互いにできるだけ不得手なことをやらずに済むように分担を工夫すること。「洗濯」という一つの家事も二人で分けてやりますし、料理はメニューによって、肉じゃがなら私、野菜炒めなら夫。夫が苦手な玉ねぎのみじん切りはできるだけ私がやります。

 夕食が終わると、「お風呂沸かすのと、お茶入れるのとどっちがいい?」と聞いて、好きな方をやってもらうこともあります。

 できるだけ、お互いに苦手でないことをやるようにしてストレスをためない。ただし、「どっちかが家事をしているのに、もう片方は新聞読んだり、テレビを見たりしている」というのは「なし」というのが我が家のルールです。

人前でほめて、長い目で育てるとメリットも

 さて、ここで、夫の言い分を。夫はいつも「俺を褒めろ。褒めれば木にも登る」と言います。面と向かって褒めるだけではなく、他人の前で褒めると効き目が増すそうです。なぜなら、男性は社会的動物、評価を大いに気にする生き物だからだそうです。

 「なんて勝手な言い分!」と怒りが増すかもしれませんが、夫でも、子供でも、部下でも、手間はかかってもうまく育てば、あとはこちらも大いに楽ができます。わが家の場合、結婚して36年、いまや夫はほとんどの家事を喜んでこなし、私のストレスはゼロ。長い老後を考えるとこれは大いに価値があります。

村木厚子(むらき・あつこ)
津田塾大学客員教授

 元厚生労働次官。伊藤忠商事社外取締役。1955年生まれ。高知県出身。78年に旧労働省に入省。2009年に郵便不正事件で逮捕されたが、冤罪とわかって無罪になり、厚生労働省に復職した。17年4月から現職。

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