夫の悪口ばかりの日記を見られてしまいました

お悩み相談アドバイザー壇蜜

 夫に日記を見られてしまいました。まずいことがたくさん書いてあります。浪費家であることとか、ウソばかりついていることとか、夫の悪口ばかり。ネガティブな心の叫びを見られてしまいました。どうしよう。離婚されてしまいますか?(ハンドルネーム:nekoneko28)

悪口は自分の姿の投影かも……うれしい記憶も加筆して

 nekoneko28さん(以下nekoさん)が見えている旦那さんの姿は、もしかするとnekoさんが投影したnekoさん自身の姿かもしれません。

 浪費家で嘘つきで許せない……でも、それを許せないnekoさん自身もご自分を許せない……。もはやループ状態。しかし、nekoさんだけでなく旦那さんも気持ちのどこかにモヤモヤとネガティブな感情を持っているとしたら……悲しいけれど、何だか諦めがついて冷静になれませんか?

 日記を見られて焦るのは、相手が自分を嫌っていない、受け入れてくれているという安心感がそうさせるような気がしてなりません。「相手は私を悪く思っていないけど、私がネガティブに思っている……」、そんな構図があるなかでの日記バレ事件は想像しただけでも気まずいでしょう。

 これからどうするか。まずは日記について相手が触れてこない限りは触れず、普段の暮らしを心がけましょう。

 nekoさんは日記を勝手に読んだことも責めてはいけません。どちらも気まずい背景があるなら、お互いにそれをつつくことは悲劇しか生みません。日記は心の調整剤として有効ですが、「ネガティブ感情のみを膨らませた日記」は生活の記録までネガティブのみで構築されるため、憂鬱ゆううつな思い出しか残りませんよ。

 私も日記を書きますが、その日に起きたことや思ったことをできるだけ客観的に、温度低く……そう、観察日記のように記しています。その方が、書いているうちに心が整うので。

 これからの日記には、旦那さんと共に時をすごして楽しかった、うれしかったことも観察日記風に加筆してみましょう。後に読み返せば気持ちが楽になるかもしれません。

 もし責め立てられてしまっても冷静に。愛情で結ばれたとはいえ、「他人同士が共に暮らすことのしんどさを誰にも吐き出せなかった」「人に愚痴るのは違うと思った……」と真摯しんしに頭を下げることも考えてみましょう。

壇蜜
壇蜜(だん・みつ)
タレント

 1980年12月生まれ。昭和女子大学卒業後、多くの職業を経験。調理師、日本舞踊師範の免許・資格を持つ。2010年に29歳の新人グラビアアイドルとして注目を集める。映画やテレビなど活躍の場を広げ、「壇蜜日記」「壇蜜歳時記」など著書多数。最新刊は「男と女の理不尽な愉しみ」(林真理子さんとの共著、集英社新書)、「たべたいの」(新潮新書)、写真集は「あなたに祈りを」。猫と熱帯魚を飼っている。

 

 働くあなたの心のモヤモヤに、個性豊かな4人のアドバイザーが回答します(水曜掲載)

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