【お悩み相談】子育てヘルプ、義実家にカギを預ける?預けない?

お悩み相談アドバイザー村木厚子

 子育て中の働く女性です。仕事に復帰していて、私も夫も都合が付かないときには、お迎えなどのヘルプを義理の両親に頼んでいます。今は子どもを義実家で預かってもらっていますが、義母からカギを預かれば私たちの家に送り届けて、「孫と一緒に留守番をしていてもいい」とも言われます。確かに、寝た子を起こして家に連れ帰るより楽だとは思うものの、我が家のカギを預けるのには抵抗もあるのです。義実家に頼るより、ファミリーサポートなどを利用した方がいいかなとも思いますが、どのように気持ちを割り切ればいいですか?(ハンドルネーム:みき)

A:頼れる先は複数ある方が安心、でも、自分の気持ちも大切に

 私も経験があります。悩ましいです。
 まず、我が家がどうしていたかをお話ししましょう。基本的に保育所プラス保育ママ(子育て経験のある主婦の方などが、その方のお家などで子どもを見てくださる仕組みです)でやってきました。ベビーシッターさんをお願いしたこともあります。いずれにしても保育所のお迎えにはとても間に合わなかったので、いわゆる二重保育です。
 遅くなった時の迎えはタクシー。子どもが小さいときは、眠った子どもをそっと抱っこして車に乗せていました。我が家に帰り着いたころに子どもが目を覚ますことがよくありました。子どもが二人になってからは、かわいそうですが上の子は眠っているのを起こして車に乗せていました。

身内と外の手、それぞれのメリット、デメリット

 実は下の子が生まれて、見るに見かねた夫の両親が北海道から東京に出てきてくれて、保育所の後の子どもたちを見てくれた時期がありました。基本は義父母の家で、でも、子どもが病気の時など、結局は我が家に来てもらったこともありました。でも、体調を崩して(あまりに私たち夫婦の帰りが遅く、長時間労働になってしまったのです)北海道に帰ってしまいました。
 その後はまた保育ママさんにお願いして、はじめは保育ママさんのお家で、やがて子どもたちが大きくなって、自分のテリトリーで生活したいと言い出してからは我が家に来てもらいました。お料理も少しずつ伝授していただきました。

 義父母に預けるのは、気を使う面はありますが、こよなく子どもを愛している人に預ける安心感は絶大です。一方、仕事として保育を引き受けてくださる方にお願いするのは出費は大きいですがビジネスライクな面もあって、気は楽。ただ保育者との相性は色々です。素晴らしい保育ママに巡り合ったことも、うまくいかなかったこともあります。
 厚生労働省の同僚たちも、実の父母や義父母にお世話になった人は多く、中には、義父母についてきてもらって子連れで転勤をしたつわものもいました。

あなたと夫との「チームの結束」は?

 義父母の手が借りられるのはラッキーです。でも、できれば、ほかにもう一つぐらい万一のときに頼れる先を用意しておけると、いろいろな意味で気持ちにゆとりが出ていいですね。鍵を預けるのが「いや」という気持ちがあるならもう少し待ってみますか。「背に腹は代えられない」「子どものため……」と思えたら踏み切っていいのでは。正直に告白すると、私の場合、来てもらうとなると、お掃除しとかなきゃというのがプレッシャーで(笑)。
 もう一つ、大事だと思うことがあります。あなたとあなたの夫と子どもは一つのチーム、「同志」です。チームで考えて、チームで悩んで、チームで決めて、チームで助け合ってやっていきましょう。この「チームの結束」が子育ての醍醐味だいごみです。

村木厚子(むらき・あつこ)
津田塾大学客員教授

 前厚生労働次官。伊藤忠商事社外取締役。1955年生まれ。高知県出身。78年に旧労働省に入省。2009年に郵便不正事件で逮捕されたが、冤罪とわかって無罪になり、厚生労働省に復職した。17年4月から現職。

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