【お悩み相談】都会で働き続けるか。地元に戻るか、迷っています

お悩み相談アドバイザー・Drまあや

 東京で働いていますが、実家のある地方に帰ろうと思っています。
 以前からいずれは実家の近くで結婚して子どもを育てたいと思っていて、30歳を過ぎてそろそろ帰り時だと思ったのです。彼氏がいるわけではなく、帰省してからの仕事を探している最中です。
 でも、だんだんと帰省が現実味を帯びてくるにつれて、迷いが出てきました。
 そもそも、東京で10年近く働いてきたのは、都会で働きたかったからでした。今の仕事にやりがいを感じているわけではありませんが、辞めたいと強く思うほどの不満もありません。それに、こちらでできた友達も多くいて、なんだか離れたくなくなってきているのです。
 私はこのまま、地元に帰ってもいいのでしょうか。
 (ハンドルネーム・唐辛子)

 A.現実は厳しいとは思う。けれど、新しい働き方で新しい風になれ!

 人間、年を重ねると、帰省本能なのでしょうかね。故郷に帰りたくなる、というのは……。

 正直申しまして、何にも決まっていないのに、ただ「地元に帰る」ということには明るい未来を感じないです。確かに、「地元に帰る」というと、ご家族は喜ぶかもしれません。若者が都会から戻ってくれることは、地元の役場の皆さまも大歓迎でしょう。地元に残っていた同級生と再開し、再びつるんで楽しく過ごすこともできればいいですよね。成り行きに身をまかせる、という生き方もありでしょう。

 ただ、地方都市はわかっているとは思いますが、都会以上に厳しい現実が待ち受けています。仕事の種類や賃金は、都会よりも希望にそぐわない場合が多いかもしれません。

 結婚して戻るならまだしも、相手がいない状況。新しい出会いがあるかどうか、わかりません。なにせ、若者が少ないわけですから。地方の人は、結婚するのが早かったりしますしね。

 私が一番厄介だな、と思うのは、都会の人は隣人に無関心だったりしますが、地方はコミュニティーが狭く、古い付き合いもあるということ。「30過ぎて、結婚できず、帰ってきたらしい」とうわさの格好のネタになることもあるかもしれません。そんな噂も気にせず、心地よく感じられるなら、問題はないですがね。

日本のために「ぜひ、帰って!」

 と、ここまで書きますと、「地元に帰るの、反対!」と都会派のように書いておりますが、日本のために、勝手なことを言うと、ぜひ帰ってくださると、助かります! 地方活性化につながりますからね! ここからは、提案になってしまうのですが……。

 地元に帰ってからの生き方として、都会で身につけた仕事のスキルを地元で生かしてほしいです。私の知り合いで何人かいるのですが、地方に会社を立ち上げて、東京と地方を行ったり来たりして仕事をしている方がいらっしゃいます。もちろん、簡単なことではないと思いますが、地域を盛り上げるために奮闘している姿を見ていると、いい生き方をしているな、と思ったりするのです。

 地元に帰って、そこですべての生活を完結することになると、都会での人間関係が途切れてしまう感じがして寂しくなったりしますし、自分も身も心も全て、地方に引きこもる生活がなんだか悲しいですよね。

これからは、場所をこだわらない時代になるかも?

 これからは、仕事も1種類、一つの場所にこだわる時代ではない気がしているのです(私がそういう働き方をしているから、というわけではないのですよ)。若い労働力が足りなくなってくる時代。パワーが残っているのであれば、地方での仕事、都会での仕事を二つこなすというのもあるし、例えば、地方と都会、両方でできる一つの仕事でも良いし。元から故郷にいた、青年部などのメンバーは最初、「都会から今さら帰ってきて、何をしようとしているんだ!」と最初は、少し受け入れてくれないところがあるかもしれませんが、きっと狭いコミュニティーの中で、色々やってくうちに、コラボレーションできたり、新しい関係性から生まれる仕事があったりすると思うのです。

  決して、負け組で帰るわけでなく、地元で新しい働き方をして、新しい風になるのは、どうでしょうか?

Drまあや(ドクター・まあや)
脳外科医・ファッションデザイナー

 岩手医科大学医学部卒業後、慶應義塾大学脳神経外科に入局し、脳神経外科専門医取得。その後、日本外国語専門学校海外芸術大学留学科に入学し、翌年、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズへ留学。帰国後に、脳外科医として働く傍ら、スタイリストのアシスタントを開始。2013年Drまあやデザイン研究所を設立し、2014年初個展「カラフルデブの挑戦」を開く。2015年にテレビのインタビューをきっかけにメディアに出演するようになる。著書に「カラフルデブを生きる-ネガティブ思考を強みに変える女医の法則40」(セブン&アイ出版)がある。

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