ほんとは「ノー」って言いたい!でも……。自分の意見を人に伝えられるコツってある?

お悩み相談アドバイザー・Drまあや

 私は自己主張がうまくできません。職場では、私のところに、ほかの人がやりたくない仕事が多くまわってきます。だけど、仕事だからと思って真面目にやっています。
 でも、はっきりと断っている人を見てしまうと、もっとワガママになっても良いのかな、と思うときもあります。どうしたらもっと、自分の意見を人に伝えられるようになるでしょうか。
 (ハンドルネーム・もじもじ)

A.自己主張ができないあなたへ。押しつけられた仕事でも、やり遂げたら、経験や信頼を得られるはず!

 私もどちらかと言うと、自己主張ができず、ストレスをめ込んでしまうタイプです。そんな自分にしょっちゅうイライラし、周りにいる自己主張の強い人間がうらやましくなります(こんな私のようなカラフルデブが?と意外に思うでしょうが……)。

  これは、「周囲との関係」を優先させている結果で、もっと言うなら、嫌な人に思われたくない、という「世間体」を保っているんですよね。特に、30代以上の人々に多いのではないでしょうか。

  これに対して、いわゆる「ゆとり世代」は、自分の考えを主張することに抵抗がなく、上司、先輩だろうと、構わず自分の意見をはっきり述べる人が多いような気がします。世間体などを考えず、自分の考えを主張し、思い通りに生きている(ように見える)「ゆとり世代」をうらやましく思ったりします。

●仕事は人生の中の優先順位でどれくらい?

  前回のお悩みの回答の際に、「人生の中の優先順位」についてお話ししました。

 仕事よりも優先したい事項があるにもかかわらず、仕事を押し付けられる状況をあなたは、マイナスに感じるわけですよね。「きょう、約束があるのに〜」「どうして、いつも私だけ……」

  仕事の優先順位が何位か? これにもよると思うのですが、突然仕事を押し付けられた時にいろいろ思うことがあっても、その仕事をやり遂げることが、いろんな意味で自分の経験(いかに仕事を早く効率よく終わらせて残業を避けるか、のような実質的なことだけでなく、その押し付けられたことを周囲の人々とのコミュニケーションの「ネタ」にすることでムカムカする気持ちを昇華させる、など)になり、次の仕事に生かされるかもしれません。自分の気づかないところで、周囲から認められるようになるものです。

●「へい、喜んで〜!」も、脱「仕事至上主義」も、選ぶのはあなた次第

  また、ポジティブな捉え方をするならば、「仕事のチャンスが増えたぜ!」「この人に仕事を頼めば、できる人だ!と頼られているんだ!」「仕事は頼まれるうちが花だ!」と、変切り替えて、頼まれたら、「へい、喜んで〜!」と居酒屋風に叫んで仕事を引き受けるか……(かな〜り、無理がありますが……)。

  逆に、仕事を押し付けて帰る人は、仕事以外の選択肢を優先させており、仕事で認められなくても、優先順位の高い他の選択肢において結果を出せれば良い、と考えているのでしょうから、職場の評価が低くても、本人としては問題ないわけですよね。

  もし、自分の中に、仕事以外の優先順位の高いものがあるならば、その時は勇気を出して、「私、きょうはどうしても用事があるので、帰ります!」と、帰宅しましょう。

  日本の勤務形態について、過労死や自殺が増え、長時間労働の中で生まれる様々な問題が取り上げられている昨今。「仕事至上主義」だけではなくなり、日本のサラリーマン社会も、個々の働き方が尊重され、他を優先させる生き方がある、ことが理解されるようになってほしいと思います。そうすれば、仕事以外のことを優先させる主張がしやすい社会になっていくのではないでしょうかね。

Drまあや(ドクター・まあや)
脳外科医・ファッションデザイナー

 岩手医科大学医学部卒業後、慶應義塾大学脳神経外科に入局し、脳神経外科専門医取得。その後、日本外国語専門学校海外芸術大学留学科に入学し、翌年、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズへ留学。帰国後に、脳外科医として働く傍ら、スタイリストのアシスタントを開始。2013年Drまあやデザイン研究所を設立し、2014年初個展「カラフルデブの挑戦」を開く。2015年にテレビのインタビューをきっかけにメディアに出演するようになる。著書に「カラフルデブを生きる-ネガティブ思考を強みに変える女医の法則40」(セブン&アイ出版)がある。

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