昇進の野望、持たない私はダメですか? 壇蜜さんに聞いてみた

お悩み相談アドバイザー・壇蜜

 30代の既婚者です。職場ではそこそこ評価されているとは思いますが、最近、仕事に刺激を感じなくなってきました。結婚して仕事と家事の両立が必要になり、子どもを持つことを考えたいと思ったこともあり、情熱が薄れてきた気がします。そんな私の気持ちが伝わったのか、上司からは、もっと職場の柱となって頑張れと言われました。 上の世代の女性の先輩からは管理職を目指せと励まされましたが、正直、今の気持ちとしては、職場の柱や管理職になることにあまり魅力を感じません。もともとハングリーさとは程遠いタイプで、昇進の希望や野望はなく、そこそこ働いていられさえすればいいのです。でも、女性の活躍と言われる今、野望を持たなければいけないのでしょうか? (質問者:メレンゲ)

A:武将Nを見よ! クールな「野望」より記憶に残る「目標」を

 最近、カジュアルに使用されている野望、という言葉、なかなか乱暴ですよね。意味が「身の程を知らない大それた望み」ですよ? 失礼な(笑)。

 私は野望といえば、まず某武将Nをモチーフにしたゲーム「N長の野望」を思い出します。プレーしたことはありませんが、戦国RPG的ゲームだった気がします。歴史のお話だと彼は部下の謀反で宿泊していたお寺を焼かれて自害した線が濃厚ですよね…N長、野望かなったのかな…と切なくなってきます。そして思うのです「叶わないから野望というのでは?」とも。

 野望と言ってしまうと聞こえはクールでも、どうしても敵や邪魔が多くていけない。それにこの飽食の時代に精神的なハングリーさまでも抱えていくのは難しいですよ。おなかいっぱい食べてある程度お金があって家庭があって…そこで野望もハングリーさも培えという方がむちゃな話です。まずはメレンゲさんを取り巻く今の環境を確認し、感謝してみてはどうでしょうか。

 「野望を、ハングリーさを持てと言われるほど期待されることは幸せです、しかし…」。この「しかし」の後に続くメレンゲさんの気持ちを大切にしてください。この世の中に自分の気持ちを伝え、実行することも立派な「目標」です。目標には詳細な過程があって、達成までの道のりの中にも記憶に残るような出来事がきっと待っているはず。「野望」より経験を紡ぎながら生涯付き合えそうな気がしませんか?

 

壇蜜
壇蜜(だん・みつ)
タレント

 1980年12月生まれ。昭和女子大学卒業後、多くの職業を経験。調理師、日本舞踊師範の免許・資格を持つ。2010年に29歳の新人グラビアアイドルとして注目を集める。映画やテレビなど活躍の場を広げ、「壇蜜日記」「壇蜜歳時記」など著書多数。最新写真集は「あなたに祈りを」。猫と熱帯魚を飼っている。

 

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