結婚を考えている恋人が就活をしません。交際を続けていいの!?

恋活小町

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「結婚を考えている彼氏が就活をしません」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。大学4年生で就職活動中のトピ主さんには、同い年の恋人がいますが、彼が就活をしないことに悩んでいるそうです。自分にはもうすぐ内定が出そうなのに、彼はエントリーシート一つ出していないのだとか。「社会人になってから2年程度で結婚しよう」という話も出ているのに、こんな彼と交際を続けていいのか……と悩んでいます。

本人が「自分」に向き合わなければ始まらない

ウザイと思われる可能性も考えつつ、昨夏から2か月に1回程度、就活はどうするのか、彼に尋ねていたというトピ主さん。彼はそのたびに「ごめんね、そうだよね」「がんばる」「やってみる」と言うものの、選考どころか、就職説明会にすら出ていない状況といいます。トピ主さんから見るに、彼は「スキルや経験など、面接で話せることは一つもないにもかかわらず、まあこの学歴なら就職できるだろうというスタンス」なのだそうです。

「結婚を考えている恋人に『情けない、頼りない』と思われたくない」という気持ちが、彼の心の内にあるのかどうか――。もしあったとしても、それが就活を始める動機にはなっていない様子で、もしかしたらトピ主さんは、そのことに一番いらだちを感じているのかもしれませんね。後の投稿には、「彼にとって私は、自分のプライドを折るような女でしかなかったってこと」といった記述も見られます。

ただ、トピ主さんも重々感じているように、就職活動は本人のマターであり、本人が自分自身に向き合わなければできないものです。彼が自分の人生に向き合う気がない限り、他の誰にも手伝うことはできません。「きちんと仕事に向き合わない人とは結婚を考えられない」と思うのであれば、「彼がどう社会を生き抜こうとするのか。その一歩をどう始めるのか」を見守ってから、結婚するかどうかを決めても遅くはないのではないでしょうか。

彼は、他人に対する物腰やマナーなどが良く、家事に協力的なので、結婚に向いているかと思っていた……とのことですが、今回の件を通じて、トピ主さんにとっては、それ“だけ”では結婚を決断できないと気づけた、そのことに焦点を当てていきましょう。

活躍する社会人のタイプは1種類ではない

一般的な話をするならば、「一斉に組まれている新卒の就職活動が、どうにも肌に合わない」という人も一定数います。そのため、就活をせず、ゼミ・研究室の推薦やOBの紹介をもらったり、アルバイトやインターンの延長線上で決めたり、というルートで就職をする人もいます。

彼は育ちが良く、大学入学まで親がレールを敷いていて、自発的に行動することが下手なタイプとのこと。色々な学生さんと、その進路を見てきましたが、彼のような“温室育ち”の人も、そういう人なりに、競わない形で人生を進めていく印象があります。彼は、難関の国立大学に入れる学力があり、人当たりも良いとのこと。「絶対にこういう就職先じゃないと嫌だ」といったこだわりが少ない分、見方によっては案外どのような場所でも、それなりに仕事をやっていける柔軟性は持ち合わせているかもしれません。

もちろん、受け身な姿勢がマイナスに働く場面はありますし、自立性や自発性のある人は確かに企業には望まれます。しかしながら、組織はチームでもあるので、人間関係を円滑に保てる人や、与えられた業務をコツコツとやれる人が重宝される場面は少なからずあるもの。就活で目立っていた人だけが社会人になって活躍しているかというと、必ずしもそうではないケースがあることは、老婆心ながらお伝えしておきます。

もし、彼の穏やかな人間性を気に入っていて、長い目で付き合っていきたいという思いがあるのであれば、「人や環境に恵まれて、どうにかこうにか進路を決めていく人もいるものだし」「彼の良さが生かされる場所はあるかもね」などと考え、結論を焦らずに成り行きを見守ることに徹してみるのも一案です。

彼自身の意思が伴わなければ意味がない、と心得ておこう

後の投稿で、「秋になっても内定が出なければ別れると(彼に)伝えて、しばらく距離を置こうかと思います」と決意をつづっているトピ主さん。仮に、そう言われた彼が「トピ主さんと別れたくないから」という動機だけで就活をしたとします。そして、入社後しばらくして、仕事に違和感やつらさを覚えるようになり、「あの時、君が追い詰めたから、僕はよくわからないまま就職をしたんだ!」と責めてきたら、トピ主さんはどう感じるでしょうか。

「そんなこと言われても自分で決めたんでしょ? あなたの人生の責任なんて取れないわよ!」と思うのであれば、それが今回のお悩みの答えです。言葉を変えれば、彼自身の決意がなければ、背中を押して形だけの就活を始めさせてみたところで問題は解決しない、ということです。トピ主さんが彼の人生の責任を取れない以上、彼が彼の人生を歩んで、それがどうしても気に入らないならば、別の道を選ぶほかありません。結婚を動機に就活をするにしても、彼自身が「大切な人と一緒に人生を歩むために、頑張ろう」と自分で決心できなければ、高い確率で前向きな選択とはならないでしょう。

人生の大きな岐路で、恋人との関係が揺らぐのは常。「この時期を乗り越えられるかどうか、結婚前の重要な試練なのかもしれないな」などと捉えてみるといいかもしれませんね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「結婚を考えている彼氏が就活をしません」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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