不誠実では?「見込みのない告白」をする男性にイライラします!

恋活小町

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「告白されると嫌な気持ちになる」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。仕事関係の男性から告白される機会が続いてイライラしているという30歳代半ばのトピ主さん。特に、告白したのに返事がなかったと後輩の男性に責められた時には、無性に腹が立ったそうです。自分には好きな人がいて、2人きりで会うことも断っているのに、男性たちが安易に告白してくるのは不誠実だと持論を展開。「なぜ見込みのない相手に告白するのでしょうか」と問いかけています。

「察して」は万人には通用しない

見込みのない告白をしてくる男性にいらだつ理由として、「私との友人関係など、どうでもいいことだったのかとがっかり」「周囲への影響を考えていない」といったことを挙げるトピ主さん。その後の投稿には、「私だったら諦めるような場面でも、くじけずに一方的な告白をしてくるのも不快」「不快な告白をする性格だから、男性として好きになれない」といった文章も見られます。

まとめると、トピ主さんは、好意がないのを言動で「察してほしい」けれども、その気持ちをくんでくれない相手の鈍感さや配慮のなさにいらだっている――ということですね。大きな枠で捉えれば、コミュニケーションの問題と言えそうです。

日本は、自身の背景にある文化や価値観が比較的近い人が多いため、明確に伝える努力やスキルがなくても相手に意図が伝わりやすい「ハイコンテクスト文化」の国だと言われています。曖昧な意思表示を好む国民性で、「空気を読む」「以心伝心」なんて言葉もよく使いますよね。一方、世界には「ローコンテクスト文化」の国が少なくありません。多民族国家などの異なるバックグラウンドや価値観を持った人たちのコミュニティーでは、人々は基本的に「自分の考えや意思は、はっきり言わないと伝わらない」という前提で動いています。そのため、明確かつ論理的に説明したり、意見を交わしたりする姿勢を非常に大事にします。

「察して」が通じないときは、後者のコミュニケーションに切り替えていきましょう。「この人は、丁寧に説明しなければ、伝わらない相手なのだな」という前提に立つことができれば、男性の告白という行動についても、多少冷静に捉えられるようになるかもしれません。

自他への「コントロール願望」をゆるめていこう

また、投稿を見る限り、トピ主さんは「自分や他人の言動を、頭で描いたようにコントロールしたい」という願望が強い方なのではないかと想像しました。知人や仕事仲間などとの浅い関わりでは、基本的には想定内の気軽なコミュニケーションができる。けれども、恋愛などの少し深い関わりになってくると、自分も相手も思い通りにならず、そのことにひどくストレスを感じてしまう――。そのストレスが、好きな相手との恋愛をつまずかせる原因になっている可能性を感じました。後の投稿には「(自分の)恋愛がうまくいかないのに、興味のない人たちに好かれることも、落ち込みの原因かも」という一文も見られます。

もし、トピ主さんがこうしたことに思い当たる節があるならば、少し“コントロール願望”をゆるめていくのがおすすめです。「そもそも人間関係なんて思い通りにはならないもの」という、良い意味での諦めや割り切りを持っておくのです。仮に自分の意図や言動が誤解されることがあっても、「単なるコミュニケーションの行き違いで、そうなったのは、相手がこちらを大切に思っていないからでも、信頼していないからでもないよ」と何度も自分に伝えてあげてください。それを繰り返した先で、「人付き合いは、なるようにしかならないもの。成り行きを楽しもう!」という吹っ切れた感覚が持てるようになると、自身にきっと良い変化がもたらされると思います。

「他人から慕われる人間でありたいと思いますが、厄介ごとは避けたい」という一文も見られますが、そもそも人間は矛盾した部分を多く抱える生き物。「自分の思い通りにしたい」「他者を排除したい」といった思いを持つ一方で、他者との温かい関わりも求めるものです。「人付き合いは『面倒くさいな。でも楽しい』『うれしいな。でもちょっと面倒くさい』の繰り返しでいいのだな」と理解すると、今よりも肩の力を抜いた交流ができるようになるかもしれません。

恋心の先で「人間関係」を築けることもある

また投稿には、「男友達や信頼していた男性からの恋心は、心を深くえぐられる」「信頼関係が崩れるのも悲しい」「ばかにされた思いになる」などの記述も。確かに、あからさまに軽薄な性的対象として見られたケースであれば不快でしょうし、関係の継続は難しいだろうと想像します。しかし、そうではなく、誠実に思いを寄せられていた場合で、かつ“人と人”として良い関係を築けていた相手ならば、仕事仲間やグループの仲間としての付き合いは継続できることも、決して珍しくはありません。

裏を返せば、片方が思いを寄せていたと分かっただけで“完全に終わってしまう友情”というのは、そこまでの関係でしかなかった相手、ということなのかも。縁が切れて残念だと思うときは、そのように納得してみるのも一案です。

恋心を持たれていると知ったら、「不快で関わりたくない」と思うのか、それとも「仲間としては交流を続けたい」と思うのか――。今後は、後者のような相手にだけ本物の信頼を寄せていくといった、自分なりの基準を持っておくのもいいかもしれませんね。心の負担を少しでも減らすためのヒントになれば幸いです。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「告白されると嫌な気持ちになる」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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