転勤前、年下の同僚に「思いを成仏させるための告白」がしたい

恋活小町

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「冷静になれと言ってください」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。34歳のトピ主さんは、職場の5歳年下の男性に好意を持っています。お互いに転勤が決まったので、その前にトピ主さんは気持ちを整理するため、「『好きでした』くらいの本当に簡潔なメッセージを添えて、餞別せんべつのプレゼントを渡したい」と思っているそうです。しかし、「自分のような年上の女性に好意を言い逃げされたところで、相手にとって恐怖でしかないだろう」とも考えたそうで、読者に対して“客観的な意見”を求めています。

「年齢」を理由にすると、この先がつらいかも

彼は、「職場の中では、まぁ親しいかな程度の人」で、トピ主さんに全く興味がないのはよく分かっているので、彼との交際は望んでいない……とのこと。4月から職場が遠方に離れるので、告白した後に会う機会はなく、周囲にいきさつを知られる可能性も低いため、「最後に気持ちを伝えたい」と思うようになったそうです。

「興味のない年増女から好意を告げられたところで迷惑なだけ」といった言及もありますが、好意を伝えたときの「恥をかくリスク」や「プライドや心が傷つく可能性」は、年齢を問わず、誰でも平等です。若ければ、その後の人生に多くの時間があり、分別のない行動が許されやすいといったアドバンテージはありますが、恥をかいた瞬間の傷つきという点では、そう変わりありません。

「タイムマシンで昔に戻り、『20代前半までにどんな形でもいいから、まともな恋愛経験を積んでおけ。でないと30過ぎたときに大恥かくからな!』と、ぶん殴りにいってやりたい」といった一文もありますが、かりに20代前半で恋をしたとしても、「恥をかくこと」を恐れている限り、相手に思いを伝えることは難しいです。

「若くて可愛かわいい女の子から告白されれば、彼も悪い気はしないでしょう」とのことですが、トピ主さんの目に彼は、「とにかく若くて可愛い子なら誰でも……」というような男性に映っているのでしょうか。30歳代のうちから、年齢を“自分を納得させる理由”にしていると、これから先も恋愛に踏み出す勇気はどんどんなくなってしまうかもしれません。極論かもしれませんが、恋愛では「勇気を出して恥をかける人、あるいは意図せず恥をかいてしまうくらいに気持ちが募っている人だけが、自分で恋愛の展開を動かしていける」という側面はあるように思います。

恋心を終わらせる理由を探しているのであれば、年齢のせいにするのではなく、「自分の性格をかんがみて、行動しない選択をしたんだ」「恥をかく勇気が持てない程度の思いだったのかも」などと捉えてみるのも一案です。

「不快に感じるか」は、思いを寄せる態度や行動次第

また、投稿には「自分の気持ちを成仏させてやりたいと思う反面、自分勝手に気持ちを伝えて相手に不快な思いをさせるのは許されない」「気のない異性に思いを寄せられることは迷惑、恐怖、不快だろう」といった言葉も並んでいます。

好意を「不快」だと感じるかどうかは、彼の性格や2人の関係性にもよるので、ここで適切に判断するのは難しいです。ただ、実際の恋愛を見ていると、「思いを寄せられること自体」が迷惑、恐怖、不快というよりは、「思いの寄せられ方」が迷惑、恐怖、不快だった……というケースが多い印象は受けます。しつこくつきまとったり、関係のない周囲を巻き込むような言動をしたり、変なうわさを流したり、相手の立場をおもんばからない行動を取ったりすれば、迷惑、不快だと思われて当然ですよね。

今回のケースに関しては、転勤後に会う機会はないそうですし、普段から理性的な付き合いをしていて、告白した後もさっぱりと離れられるのならば、トピ主さんの行為が迷惑だと感じられる可能性は低いように思いました。ただ気になったのは、メッセージと餞別のプレゼントを渡したい、という点。後に残るような手紙や物を渡すと、捨てづらくさせてしまう可能性はあるので、言葉で直接サラッと気持ちを伝えたほうがベターかもしれません。

「未練や後悔が多く残る」のはどちらの行動なのか

交際を望まずとも思いを伝えるメリットは、「未練」を断ち切れる点。進展の可能性はないと頭で分かっていても、はっきりと断られない限り、希望や未練は残りやすいので、気持ちを切り替えるためには有効な行動だと思います。しかし、トピ主さんは、それを自分勝手な行為だと感じてしまうようですね。

明確に二つに分けられるわけではありませんが、このあたりの許容度は、人によってかなり違う印象を受けます。「人と人が関わる以上、多少の迷惑はかけ合うもの」と許容度の高い人もいれば、「身勝手な行動は絶対に許せない」という厳格な人もいます。トピ主さんが後者寄りの価値観ならば、自分で身勝手だと思うような告白をすれば、気持ちがスッキリするどころか、逆に後悔にさいなまれてしまうかもしれません。

思いを伝えたい気持ちを理性で抑えられるならば、あるいは「理性的な行動を選ぶほうが、私はつらくない」と感じるならば、そちらを選ぶのが正解だと思います。このあたりは、自分の性格を加味しつつ検討してみるといいと思いますが、恋愛感情は多かれ少なかれ、エゴを含むもの。気遣いをしたり、できなかったりしながら、多くの人が自分の思いを伝えている……という点は理解しておくといいかもしれません。

いろいろとお伝えしてきましたが、さまざまな観点から、自分自身を見つめ直し、「自分にとっての最善策」をとことん考えてみるといいと思います。ご自身で決めた納得のいく形で、恋の決着が付けられるといいですね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「冷静になれと言ってください」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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