男性に前のめりに好かれると引いてしまい、人並みの恋ができない

恋活小町

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「自分のことを好きじゃない人と付き合いたいっておかしいですか?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「付き合うまでは相手のことが好きでも、いざ向こうから好意を向けられると引いてしまい、結局付き合っても長続きしない」というトピ主さん。人並みに恋愛したい気持ちもあるものの、相手から好意を向けられた瞬間にダメになってしまう自分に嫌気がさしている……と語り、解決策を求めています。

「自分が好きかどうか」「相手に好かれているかどうか」二つの価値観

投稿には、相手から好意を向けられると、「同じ分だけ好意を返せない」「私はあなたが期待しているような人間ではない」と重たく感じてきてしまう、という一文も。付き合った瞬間にガツガツこられて、感情をぶつけられるのも苦手……ともつづられています。

つまりトピ主さんは、自分のほうが好意の少ない関係は「居心地が悪い」ということですよね。しかし、世の中には「相手のほうが自分にベタぼれ」という関係性を特に不快と感じず、居心地の良さや安心感を覚える人もいます。なぜ、トピ主さんはそう感じないのか。おそらく、恋愛では「自分が相手を好きなこと」が何よりも重要と考える人と、「自分が相手に好かれていること」により価値を置く人の2タイプがいるからだと思います。

トピ主さんは前者なのかもしれませんね。「自分が相手を好きかどうか」が恋愛をする意義で、それを満たさない関係にはあまり興味を持てない――。このタイプは、一般的に感受性が強く、かつモテる人や向上心の強い人に多いです。色々な人に好かれる要素を持っているからこそ、「好かれる関係性」よりも「自分が相手を好きになれる関係」のほうが希少で、だからこそ価値がある、と無意識に感じている可能性も。自分自身の心を駆り立ててくれる関係を求めているため、自分をあがめる相手では物足りない、と感じる傾向もあるようです。

一方、「相手が自分を好きかどうか」により大きな価値を見いだす人もいます。自然体でいられることを好む人、等身大の自分の世界を大事にする人、自分からのアプローチが苦手な人などに多い印象です。

年齢や経験を経て、自分のタイプと異なる選択をする人もいますが、このあたりの本質的な傾向は簡単に変わらない印象を受けます。どちらの恋愛が良い悪いということはありませんが、「自分のことを真剣に好きな相手を選べる」という点で、どちらかというと後者のタイプのほうが、結婚などにつながる恋愛をしやすい傾向はあるようです。ただ、前者のタイプでも、最終的には相思相愛となる相手を選んでいける人はいます。そのために有効な方法とは何でしょうか。

今までとは違う「異性との関係の築き方」を試してみよう

それは、関係の進展を絶対に急がないことです。誘惑に流されず、「本気で思い合える相手を見つける!」という目的意識をしっかり持って、異性と関わるようにする。軽い好意を持ち合える相手がいても、必ず「友人期間」を設ける。相手が関係を進めてこようとした際には、「一緒にいて楽しいけど、まだ本当に好きと言い切れる段階ではない」と伝え、簡単に交際を始めない――。そのように振る舞っていると、「今すぐ付き合えないなら、興味をなくした」と去っていく人もいるでしょうが、「そういう人とは、どうせ長続きしない」と割り切っていきましょう。

一方で、上記のようなことを告げても、トピ主さんの元を去らない人が出てくると思います。正直な思いを受け止め、過度なアプローチはしないけれども、心地良い交流を続けてくれる。そういう人の思いの大きさや懐の大きさに“感動”できたとき、トピ主さんは初めて「相手の好き」を受け入れられ、「自分にはこの人しかいない」と思えるような幸福な恋愛ができるかもしれません。

このような方法をお勧めしたのは、実際にそういう形で恋愛を成就させた方を複数見ているからです。万人に当てはまるとは言いませんが、現状を変えたいならば、「今までとは違う異性との関係の築き方」を一度試してみてもいいように思いました。

異性に前のめりになる理由が「本気の好意」とは限らない

最後になりますが、人が恋愛において“前のめり”な行動をする理由は、一つではありません。トピ主さんの考えるように「相手への思いが募っているから」という場合もありますが、「相手が自分になびかないので気になる、攻略したい」「世間的な価値が高い相手だから、とりあえず手に入れたい」「自分の気持ちや時間に隙間があり、今すぐそれを誰かに埋めてほしい」といった動機であるケースもあります。

投稿には、初対面の人と酔った勢いで関係を持って付き合うことになり、お互いに感情を持っていなかったので、今までで一番楽な距離感だった。それなのに、相手が会いたいと言ってくるようになったから冷めた……というエピソードも紹介されています。「会いたい」と言ってくるからと言って、それが本気の好意とは限らない、という点は胸に留めておくといいでしょう。

投稿のタイトルにもあるように、本当に「自分を好きではない相手」を望んでいるのであれば、最初から女性と真剣に付き合う気がない男性を選んでいくのがベストかと思います。ただ、投稿を読む限り、本心からそう望んでいるわけではない印象を受けましたので、もしよろしければ、これまでつづってきたことを参考にしてみてくださいね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「自分のことを好きじゃない人と付き合いたいっておかしいですか?」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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