コロナ禍で失業…「早く働け」と急かす同棲相手にイライラします

恋活小町

「仕事探し中に『なんでもいいから働け』」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。コロナ禍で職を失ったトピ主さん。時給も環境も良い職場だったため、新しい職探しには時間がかかっているそうです。そんな中、同棲どうせい中の彼は「早くちゃんとした仕事をして」とかしてくる上、求人情報を送ってくることもあり、トピ主さんは「仕事くらい自分で探させてほしい」とイライラを感じているとか。「私はだらしのない人間と見えているのでしょうか?」と読者に問いかけています。

どのくらいの責任範囲で仕事をするのがベストか、一度話し合ってみよう

過去の経験から、人間関係が悪い職場やブラック企業では働きたくないし、予定している引っ越し先も決まっていないため、勤務地についての悩みも。さらに、今後の結婚や妊活のことを考えると、「融通がきく会社」がいいとトピ主さんは言います。彼も「東京で働いては駄目」「休日は必ず一緒にいたい」などと条件を述べてくるそうです。

トピ主さんは、失業後も自分の貯金から生活費を捻出しており、彼の金銭的負担が増えているわけではない様子。ではなぜ、彼は「なんでもいいから働け」などと言ってくるのでしょうか。「“一馬力”で家族を支えていくことに不安を感じている」のか、あるいは「女性を100%養う関係は望んでいない」のか。どちらにせよ、パートナーに働いてほしいと思っていることは確実なようですね。

ただ、仕事をすることは、大なり小なり、家庭の外にも責任を持つ場所が増えるということでもあります。彼は「自分の休日に一緒にいたいから、休みの融通がきく職場にして」といった要望を伝えてくるそうですが、お互いに外で働くことは、すなわち「パートナーの希望や都合を優先できなくなるタイミングも起こりうる」ということ。その場合の家庭運営には協力が不可欠になります。

まずはその点について、彼に伝えてみてはいかがでしょうか。彼が「自分との時間や家庭を絶対に優先してほしい」と主張するならば、「責任の少ない仕事に就くことしかできなくなる」という現実を伝え、それに対してトピ主さんはどう考えるのかも含めて話し合った上で、改めて就職先の条件を検討し直してみるといいように思いました。

結婚を考えながらの就職活動で、見落としがちな観点とは

今回の仕事探しが難航している理由は、「コロナ禍だから」というだけでなく、「結婚後を考えての条件や希望がある」点も大きいようですね。「今後のことを考えるとパートかなあ」とのことですが、希望する収入額をライフスタイルと両立しながら“効率良く”得ていきたいならば、場合によっては、正社員のほうがベターな可能性があることは考慮に入れておくといいかもしれません。

実際に、産休・育休や時短勤務、有給休暇、在宅勤務や配置転換などの制度を活用しながら働いている育児中の正社員女性は多くいます。仕事を続けていくために必要なスキルや経験値、資格などを身に付けさせてくれる教育支援制度がある企業もあります。「会社に長く貢献する気がある」という意思を表明している分、様々な恩恵が受けやすい、という側面はあるのでしょう。

無論、正社員以外の働き方にもメリットはありますし、待遇面は企業によって差があるので一概には言えませんが、「本来なら正社員がいい」という一文もあり、もしかしたら見落としがちな観点かと思い、僭越(せんえつ)ながらお伝えしました。

長い目で人生設計を考え、「今、ベストだと思う道」を決めていこう

私たちの人生は多かれ少なかれ、社会状況と地続きです。コロナ禍以前にもリーマンショックや震災など、雇用状況に大きな影響を及ぼす出来事は起こっています。もし、将来設計が狂ったり、選択肢が狭められたりしていて、就きたい仕事に就きにくい世の中の状況があるならば、「いずれ希望の仕事に就くために、今何をしておけばいいか」を考えてみるのも一案です。そうすると、「必要なスキルや資格が得られそうなところに、まずは就職しよう」といった選択肢が出てくるでしょうし、特に希望の職種がなかったとしても、「以前のような時給が高い職場に復帰するためには、今、どんな仕事に就くといいか」といった観点も生まれてくるだろうと思います。

そうした“職探しの軸”を定めるためにも、まずは少し長い目で、ご自身の人生設計を具体的に考えてみてはいかがでしょうか。彼と結婚するとして、家族の生活費や子どもの教育費、老後資金などは、どのように得て、どのようにめていくのか。育児にはどの程度、関わりたいのか。いずれ子どもの手が離れたら、してみたいことはあるのか――。

その上で、トピ主さんなりに「今、最善だと思う就職先」を決めるならば、仮に勤務地や休日が彼の希望とは合わなくても、「今はこれがベストだと思う」「いずれ育児や家庭と両立しながら働き続けるためにも、今はこうしたい」などとしっかり主張できるかと思います。彼の身勝手な意見に振り回されたくないと思うならば、自分の意見をしっかり持つことは、ひとつの有効な対処法。「二人の未来のために」という前向きな共通の目線が生まれれば、お互いに将来への安心感も増すだろうと想像します。今の段階で最良と思える就職先が見つかるといいですね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「仕事探し中に『なんでもいいから働け』」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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