コロナ禍で外見も中身も変わってしまった彼…今は仕方がないの?

恋活小町

「交際中の彼がコロナで?変わってしまった」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。23歳のトピ主さんには、交際1年になる33歳の恋人がいます。その彼は、コロナ禍で在宅勤務になって以来、体重が10キロ近く増え、髪形も服装も「全体にだらしなく」、まるで別人のような外見になってしまいました。以前はとてもポジティブなことを口にしていたのに、最近はグチっぽいことをよく言うようになりました。「このまま変わってしまうのでは」と心配なトピ主さんは、「今は皆つらいですし、仕方ないでしょうか?」と問いかけています。

「人生の不調」を乗り越えられないカップルは少なくない

その後の投稿には、トピ主さんの二つの心情がつづられています。元気がなくなり、口数も少なくなった彼が「心配」という気持ちと、彼に対する「落胆」の気持ちです。彼は20歳代の頃にも、ストレスでかなり太ったことがあるらしく、「やっぱり性格が面倒くさがりで少しだらしないのか」「素敵すてきだったのに。私の彼はすっかり変わってしまったと残念な気持ち」といった記述も見られます。

出会った頃は、「仕事も趣味も頑張っていて、ポジティブでしっかりしてて頼れる人」という印象だったのに……とのことですが、大抵の人の人生にはアップダウンがつきもので、「ずっと好調」という人はまれです。そのため、長く交際すればするほど、相手の不調を目の当たりにしたり、逆に自分が不調に陥ってしまったり……という可能性は高くなってきます。

人生が不調な時期には、輝きやオーラがなくなりますし、当人も自分へのふがいなさから卑屈になったり、攻撃的になったりしがちです。もちろん、そうした時期を乗り越えていけるカップルはいますし、それによって一生をともにしようという強固な絆や信頼が生まれるケースもありますが、乗り越えられずに別れてしまうケースも少なくありません。最初は心配し、あれこれ力を尽くして励ましていた恋人も、徐々に付き合いきれなくなり、気持ちが冷めてしまう……という展開に陥りやすいからです。

親子や夫婦であれば、それで多少、関係が揺らぐ時期があっても、本人が立ち直っていくに従って、自然に仲が戻っていくことも多いです。また、医師や専門家などの第三者であれば、悩みを介した関係なので、弱音を見せたり、一時的に頼ったりしやすいです。それらに比べて恋人というのは、まだ真の意味での信頼関係が育ち切っておらず、「自分の良いところを見せたい」「相手のすてきなところを見たい」という関係性のため、人生の不調な時期をなかなか乗り越えにくいという傾向は確かにあるように思います。

「それでも一緒にいたい」と思うときの対処法

実家暮らしの学生であるトピ主さんには、ひとりでテレワークをしている10歳上の彼の気持ちや状況を理解し切れないという思いがあるようですね。「私には包容力はまだなくて、どうすることもできない」という記述が見られます。若いトピ主さんが恋愛に求めているものは、ポジティブで、キラキラしたエネルギーなのだ……ということであれば、それを満たさなくなった関係に固執する必要はないのかもしれません。しかし、彼が好きで、一緒にいたい気持ちがあるならば、いったん、以下のことを試してみてはいかがでしょうか。

(1) まずは、「誰の人生も好調なときばかりではない」と理解し、「自分が逆の立場になることだってあり得るんだ」と考えてみましょう。彼にはストレスを感じやすい性格傾向はあるのかもしれませんが、だからこそ、他人に優しい一面もあるのでしょう。それに、トピ主さんも書いている通り、今は前例のない非常時です。先が見えないことで気力が減退したり、ヒステリックな社会のムードに疲弊したり、人生に意義を見いだせなくなったり……といった症状を訴える人が増えていることは、トピ主さんもきっと知っているはず。特に彼のように、ずっと在宅ワークをしている単身暮らしの人に多い傾向です。

(2) コミュニケーションの回数を増やしてみましょう。トピ主さんが今感じている心配を正直に話してみるのもひとつです。必ずしも深い話をする必要はなく、こまめに連絡したり、様子を聞いたりするだけでも、彼の気分は違ってくるはずです。相対的にですが、男性は自分の気持ちを話すのが苦手な人が多いので、用事の有無にかかわらず、接点を増やしてみるといいでしょう。

(3) その上で、彼の性格に応じて、「時期が来れば元に戻るだろうと信じて、淡々と見守る」か、「生活を立て直せるよう、多少の助言や手助けをする」のどちらかのスタンスを取ってみると良いと思います。生活を本気で変えるには、本人の気づきや決心が必要ですし、「新しい服を一緒に買いに行かない?」などと、今の彼に似合うものを探し、気分を少しでも上げられるような誘いをしてみるのも一案です。

自己責任論で片付けるのは容易ですが、私たちはある程度、世の中の状況に振り回されて生きています。コロナ禍によって仲が深まったカップルもいれば、別れたカップルもいますが、楽しくてハッピーなだけの恋愛ができなくなったとき、その先の深い関係に一歩踏み込むかどうかは、その二人次第です。そうしたいと思えるほど、お互いに好きな相手なのか。大切な存在で、これからも一緒にいたいと感じているのか――。そのあたりの自分の気持ちを問い直すところから、始めてみると良いかもしれませんね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「交際中の彼がコロナで?変わってしまった」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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