子どもは欲しいけど…先がなさそうな交際と婚活の間で迷い中です

恋活小町

「愚かな私に喝を下さい」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。まもなく37歳になるトピ主さんは、「もし望めるなら結婚して子どもも欲しい」と考えており、バツイチの恋人がいます。しかし、彼には金銭的な余裕がなく、トピ主さんとの将来に自信が持てないと言っているため、彼に内緒で結婚相談所に通って婚活をしています。そんなどっちつかずの状況に、トピ主さんは「日々ゴールのない迷路の中にいるような気持ち」と語り、喝を入れてほしいと訴えています。

「今という瞬間」を大事にするか、「かなえたいゴール」を見るか

彼のことが好きな気持ちと、結婚して子供が欲しいという夢のどちらも諦められず、「打算的な自分に日々嫌な気持ちになる」とつづっているトピ主さん。「かなえたい夢や未来のために、今、我慢やつらい思いをする」か、それとも「今という人生の瞬間を大切にし、未来は成り行きに委ねる」か。これは恋愛に限らず、人生のさまざまな場面で現れる二択だと思います。

受験や就職の目標のために、一時期は遊ぶのを我慢して頑張った……という経験がある人は少なくないことでしょう。若い人や目標・信念を持っている人は比較的、前者を選ぶ機会が多いですが、年齢を重ねると、人生の有限さを知って現実的に後者を選ぶ人が増えます。

今の交際の幸せや楽しさもあるなかで前者を選ぶには、夢や願望に対する強い気持ちが必要だと思います。トピ主さんにとって、「結婚して子どもを持つ」という夢は、どの程度のものなのか。「彼と別れて一時期つらい思いをしてでも、結婚や出産をしたい」と思えるほどの願望なのか。まずはそこから考えてみるといいと思います。

保証された選択はなく、賭けてみないと「成功」は得られない

「本当は彼との子どもが欲しいけど、それはかなわなそう」という一文を見る限り、トピ主さんが一番かなえたい夢は、今の彼と結婚して子どもを産むことのようですね。しかし彼は、前妻への養育費の支払いなどがあり、金銭的に余裕がないとのこと。

それでも、彼との別れを決心できない理由として、「1人は寂しい」「婚活で良い相手と出会えない可能性もある」「好きな彼と別れて結婚した相手との間に子どもができない可能性がある」といった理由を挙げています。しかし、“可能性”の話をするならば、「結婚相談所で、彼以上に好きな男性に出会える可能性」もゼロではないし、「相手が誰であれ彼であれ、子どもに恵まれない可能性」はあるわけです。

「100%、望みがかなう」と保証されている人生の選択肢はありません。職業の夢などもそうですよね。挑戦したところで、成功するかは誰にもわからない。でも挑戦しない人には、絶対に成功は訪れません。トピ主さんが本気で“結婚して子どもを持つ未来”をかなえたいならば、「金銭面でのハードルをクリアする方法を見いだして、今の彼に結婚を持ちかけるか」、あるいは「彼を好きな気持ちは諦めて、婚活に本気で挑戦するか」のどちらかに賭けていく行動が必要だと思います。

どちらかに賭けてみて成功すれば万々歳ですし、「まずは片方(彼)に賭けてみて、ダメならきっぱり諦めて、もう片方(婚活)に賭ける」こともできます。どちらか一方の賭けに成功できるかもしれないし、どちらの賭けにも成功しないこともあり得ますが、どうなっても、「あの時の自分は、それがベストと思って行動したんだ」と納得して、そこから選べる未来に進んでいくほかありません。10年後、「自分なりに頑張ってみたけど、かなわなかった」と思うのと、「本気で頑張らなかったから、かなわなかった」と思うのでは、どちらがいいのか……そんなことを想像してみると、後押しになるかもしれません。

退路を断ったほうが、現実的な実りは得られるかも

「彼をキープしながら、別の相手を探せばいいのでは?」という意見もあることでしょう。しかし、現状はそのやり方でうまくいっていないようですし、好きな恋人がいる状況では、婚活で良さそうな相手が現れても、あれこれ理由を付けて先に進めないケースが多いのは事実。「絶対に結婚や出産をしたい」と思うならば、退路は断ったほうが成果につながりやすいと思います。「ドアを閉めないと、次のドアは開かない」といった教訓を心に留めておくのもひとつです。それに、あまり期待しないほうがいいと思いますが、別れの決心と行動で、今の彼の結婚への意思が変わる可能性もゼロではないでしょう。

逆に、「どうしても彼とは別れられない」と思うなら、「結婚や出産の夢よりも彼が大事なんだ!」と婚活をキッパリやめて、今の関係を満足させる方向に努力してみるのもひとつです。金銭的に余裕がないというなら、「自分も仕事をするから、一緒に生きていこう」と提案することもできるし、事実婚といった選択肢もないわけではありません。「今の彼との明るい未来だけを見よう!」と決意できるならば、どっちつかずで迷い続けるより、現実的な実りや喜びが得られると思います。

どちらを選ぶにせよ、「自分で必死に考えて決めた」「できることはやった」という納得感を持てると、先々の後悔は少なくなりやすいです。年齢や願望の強さ、彼への思い、現実的な経済面など、とことん考えた上で決心できるといいですね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「愚かな私に喝を下さい」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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