自意識過剰で傷つきたくないから、恋愛ができません…!

恋活小町

「自信がなくて人と付き合えない方っていますか?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「自意識過剰でネガティブ、人の目ばかり気にしてしまう性格」だという26歳のトピ主さん。傷つきたくない思いが人一倍強く、人を好きになったこともほとんどないそうです。恋愛を楽しみたい気持ちはあるものの、どうしても自分の性格が直らないといい、どうすべきかアドバイスを求めています。

「変わりたい気持ち」が芽生えたことを大事にしよう

学生時代から、告白されても「相手や周りからどう思われるのか」が気になって断ってきたというトピ主さん。「一度だけ奇跡的に付き合った方」がいるものの、「性格もゆがんでいるし、見た目もかわいくもない自分を好きだと言ってくれること」に苦しくなり、「いずれ振られるくらいなら」と、自ら別れを切り出してしまったのだとか。自分が大事で傷つきたくないあまり、彼にはひどいことをしてしまった……と反省しているそうです。

「結局のところ、自分がかわいいのです」という一文も見られますが、確かに、トピ主さんに魅力を感じた人たちの好意や賛辞を信用していないという意味では、そういった解釈もできるかもしれません。ですが、そのことで自分を否定する必要はなく、「当時の私は、人の好意を受け取れる状態じゃなかっただけだ」と理解していいと思います。

しかし、トピ主さんは今、「このままでは嫌だ、変わりたい」と思い始めたから投稿されたのですよね? それはとても大きな一歩ではないでしょうか。たとえるなら、安全に守られた“家”の中から、怖いけれども“外の世界”に出てみたい気持ちになった……ということ。どのように“外の世界”に出ればいいのか、一緒に考えていきましょう。

「好きになる練習」が教えてくれること

「自分が見られている」と思うと、強い緊張感を覚える様子のトピ主さん。その状態で特定の相手と交際をするのはストレスが大きいでしょうから、まずは一方的に見ることができる存在を通じて、「人を好きになる練習」を始めてみるのがおすすめです。アイドル、俳優、アーティスト、アニメキャラなど、なんでも構わないので、「見ていると幸せになるな。元気が出るな」と思える特定の存在を見つけてみましょう。

もし見つけにくければ、人気がある人を選び、「この人はどうして人気なのかな?」と観察してみてください。自分に向けていた目線を外に向け、他人に興味を持っていく、ということですね。観察するうちに、「この人はこんなところがすてきなんだな。いいな」と発見できたら、それが1歩目です。ハマれる存在を見つけてみましょう。

その存在に日夜触れ、ひかれる気持ちが強まっていくと、次第に「欠点や失敗している姿さえも、いとしく思える瞬間」がきっと訪れるはず。寝不足でむくんでいても、子どもっぽい一面が見えても、ほほ笑ましく眺めてしまう。「人は完璧だから人を好きになるわけじゃないんだ」と気づければ、それは大きな2歩目です。

その発見ができたら、これまで告白してきた人たちの気持ちに置き換えてみてください。「もしかしたら彼らも、完璧な私と付き合いたかったわけではないのかも?」「不十分な私も含めて、好ましく思ってくれたのかもしれない」という結論が導き出せるのではないでしょうか。この気づきを得られたならば、外に出る準備は十分かと思います。

「皆、それなりに悩みながら恋愛をしている」と理解しよう

現実の恋愛の世界に踏み出した後も、「この人の良いところ、すてきなところはどこかな?」と観察しながら出会っていくといいと思います。色々な異性と出会う中では、一方的な理想や欲望をぶつけてくる人がいたり、自分の情けない感情やエゴに気づいたりすることもあるかもしれません。「普通に人を好きになって、何も気にせず恋愛を楽しみたい」とのことですが、“何も気にせず”恋愛ができることはまれです。しかし、冷静に周りを見渡してみれば、自分だけが特殊なのではなく「皆、それなりに悩んだり、つまずいたりしながら恋愛をしているんだな」と理解できると思います。

また、恋愛では「自分を分かってほしい。相手に受け入れてほしい」という思いが強いほど、傷も深くなります。「いいな」と思える人に出会っても、多くを期待しすぎず、ほどよく交流を楽しんだら、“自分の世界”に戻って心を休める時間を持つようにするといいでしょう。

もちろん、関係が深まっていけば、常に“自分の世界”に逃げ込む姿勢では難しい局面も出てきますが、それはまだ先の段階なので、焦る必要はありません。出会い始めは慎重なくらいのほうが、きちんと向き合える相手を落ち着いて選びやすい傾向もあるので、ゆっくり段階を踏んでいけばOK。傷つくのを恐れる気持ちは、「ハードな恋愛、無謀な恋愛に飛び込まなくて済む」というセーフティーネットにもなるので、「この性格は私の強みでもある!」と捉えてみるのも一案です。

それに、恋愛のフィールドに出てみて「やっぱり楽しさよりしんどさが勝る、ひとりでいるほうが快適だ」と思うならば、それもひとつの生き方です。「合わなければ戻ればいい。試しにちょっと冒険してみよう」という心持ちで、段階を踏みながらトライしてみるのがベストのように思いました。参考になれば幸いです。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「自信がなくて人と付き合えない方っていますか?」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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