「私の人生に恋人はいらない」と公言するのは、痛々しいですか?

恋活小町

「恋人いらないと公言する人は痛いですか?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「私の人生に恋人はいらない」「恋愛はせいぜい片思いを楽しむぐらいでいい」という考えのトピ主さん。しかし、25歳という年齢もあってか、周囲が「恋愛をしなさい」「婚活をしなさい」と圧をかけてくることに悩んでいます。彼氏がいた時期もあったものの、楽しくなかったそうで、男性に興味を持たないのは変なのか、女友達より恋人を優先させない自分は変なのか……と問いかけています。

気持ちよく“周りとは違う生き方”をしていくためには?

「どんなに頑張っても、彼氏がいない未婚っていうだけで、他人様から身内にまで等しくボロカスに言われる」と憤慨しているトピ主さん。小学生の頃から家事を行い、アルバイト代の多くを家に入れていたトピ主さんには、誰よりも家族のために頑張ってきたという思いがあるようです。それなのに親は、家事に非協力的だった兄や姉のほうを“優秀扱い”し、彼氏がいないだけで、トピ主さんに「不出来な娘で恥ずかしい」「親不孝者」と言ってくるそうです。友達と出かければ、「女同士で寂しそう」とばかにする人もおり、「私も合コンとか婚活に必死になれる性格になりたかった」という切実な一文も見られます。

ただ、読者からの「今は良くてもいずれ後悔する」「痛々しい」といったコメントに対しては、トピ主さんは改めて「男の人にも結婚をする人生にも、欠片かけらも興味ない」「後悔は絶対しないと断言できます」と強く反論しています。覚悟が決まっているならば、ここからは「トピ主さんが選ぶ人生を、いかに快く生きていけるか」ということについて、一緒に考えていきましょう。

数としては「結婚する人」のほうが多い世の状況があり、そうしたメインストリームの中、違う生き方を“気持ち良く”していくためには、「周りから認められたい」という気持ちからできるだけ自由になり、「この私でいいんだ」と自分自身を肯定してあげることが必要です。「周りにも自分の生き方を理解してもらおう、認めさせよう」と思うほど、他人の言動に敏感に反応してしまい、その結果、いらだちや不快感が増してしまいます。

周りの理解を求めるよりも、まずは「私の人生を、私が認めてあげる」「私が良いと思えば、OKなんだ」というメッセージを、何度も自分自身の心に送ってあげてください。その信念を真に自分のものにできたとき、あれこれ言ってくる他人のことも「どうでもいい」と思えるようになるはず。「言わせておけばいい」「人の人生に口を出すなんて、暇な人だな」くらいの、周囲からの干渉をはねのけられる強さを身に付けていくことは、今後の人生の助けになるでしょう。

「好きなもの」と「自分の世界」をとことん大事にしてみる

また、好きなものに没頭し、自分の世界をとことん大事にする姿勢も有効です。「こうしている時間が幸せ!」「これに夢中なんです!」というオーラが出ている人は、世間一般的なマウンティングや干渉を露骨にされることが不思議と少ないです。有無を言わせない雰囲気があり、他人の干渉に巻き込まれない信念のようなものを感じさせるからかもしれません。

おしゃれや美容が大好き、というトピ主さん。“とても好きなもの”があることは、生きる力につながります。今以上に思い切り、好きなものへの興味や関わりを満喫し、その世界にいる自分を大事にしてみるのも一案です。

親の価値観から、少し自由になってみよう

そして今回、最も気になったのが、ご両親との関係です。親にいらだちつつも、今も実家が金欠であれば援助したり、車で送り迎えをしたりしている……とのこと。もしかしたら、トピ主さんが「自分の生き方を認めてほしい」と思っているのは、他の誰でもなく、ご両親なのではないかと感じました。

親子の関係はとても複雑で、目に見える言動だけがすべてではありません。そして親も、ひとりの人間でしかなく、ひどく自分本位になることもあります。ただ、ここで親御さんを批判しても解決にはならないので、トピ主さんの立場に立って助言させてくださいね。

親から精神的に距離を置くこと。そして、「この親に認められなくても構わない」と決心することが、変化のきっかけになると思います。

育ててもらった感謝はあってしかりですが、大人になった今、親の生き方や価値観に振り回されて、苦しむ必要はありません。「自分」と「親」という人間の間に、線引きをすることです。認めてほしくて頑張ってしまうループを断ち切り、「気持ち良く親に協力できるのは、ここまで」というラインを決めましょう。そうして精神的な距離を置けると、親子の関係性や言動が変化してくるケースは少なくありません。

そのためにも、「頑張ったことがちゃんと成果になる、自分だけの場所」を、ぜひ見つけてみてください。仕事、資格、趣味、ボランティア、何でも構いませんが、成果が出ることは「私はちゃんと生きている」という自己肯定感を高めてくれますし、親にも他人にも侵させない“領域”を作ることにつながります。「自分の人生を好きになるには、どんなことが必要だろう?」と考えてみるのもおすすめです。

トピ主さんが「自分で自分を認めてあげよう」という本気の決心ができたとき、恋愛の有無に関わらず、今よりも少し心穏やかに、自分らしい幸福を感じられる日々が訪れると思います。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「恋人いらないと公言する人は痛いですか?」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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