他人に関心を持てない。興味の偏りもあり、異性との会話が苦手です

恋活小町

「他人に興味を持つ方法って?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。1対1の会話や雑談が苦手で、いろいろな集まりに足を運んでいるものの他人に関心が持てない、というトピ主さん。「興味のあることが偏っていて、いろんなことに興味が持てなく、会話が出来ない」と悩みをつづり、「どうすれば他人に興味が持てますか?」と問いかけています。

人が「会話をする目的」はひとつではない

発言小町の恋愛カテゴリーに投稿されているので、今回は異性との会話が続かない、という前提でお話ししますね。まず、「人が会話をする目的」には以下のようにいろいろとある、と理解することが役立つと思います。

(1) 事実や情報を伝達・報告するため
(2) 相手に軽い関心を伝え、関係を築くため
(3) 気持ちや感情を伝えるため
(4) 相手のことを深く理解するため

ビジネスでの会話は、圧倒的に(1)が多いです。情報を共有する必要があるから会話する、ということですね。プライベートでは「〇時に集合でいい?」などと、事実の確認や伝達のための会話はたくさん行われます。この種の会話が苦手な人は少ないでしょう。

続いて(2)は、ビジネスでもプライベートでもなされる会話です。「あなたと少し話してみたい」「会社としてお付き合いしたい」などと、相手への“軽い関心”を伝えること自体が目的なので、雑談を中心とした無難な話題を投げて共通点を探す、といった会話が多いでしょう。

そして(3)は、喜怒哀楽や感じたことを伝えるための会話です。「今日は楽しいね」「こんなこと言われてムカついた!」などの会話がこれに当たります。この種の会話は、家族や友人、仲の良い同僚など、多少なりとも心を開ける相手にするのが通常です。個人差はありますが、どちらかというと女性のほうがこの種の会話を多くする傾向はあるでしょう。

最後に(4)。内容としては(1)や(3)も交ざりますが、単なる情報の伝達にとどまらないのが特徴です。たとえば、親が元気のない子どもを心配し、「今日、何があったの?」と尋ねるとき。これは「何か嫌な思いをしていないか、心や体が傷ついていないか」といった言葉の裏側の深いところまで知る目的でなされる会話になります。

なお、(1)から順に(4)にいくほど、「相手への関心度」は深くなっていくと言えるでしょう。

相手を知るには「知り合ってみようとする姿勢」も必要

異性との初対面では、(2)の会話から入るケースが大半です。外見や雰囲気なども踏まえた上で、話してみたいと思った相手に話しかける。この段階では、「軽い関心を伝えること」が目的なので、話の内容自体はそれほど重要ではありません。なんとか会話を続けようとする姿勢や、ポジティブな表情などでも十分伝え合うことができます。そうして少し打ち解けてくれば、(3)の“感情会話”ができるようになることも。そうなれば、「気持ちをわかってもらえた」という喜びも湧きやすく、徐々に楽しい会話ができるようになっていくこともあります。

「デートは最低3回してみるといい」などとよく言われますが、これはつまり、強い興味や好感を持てていなくても、「まずは相手と知り合ってみようとする姿勢」をとって、相手が持つ魅力を探してみよう……という指南です。見当違いで終わるケースもあるでしょうが、そのトライを繰り返すなかで相手を見つけていける人は大勢います。「異性との縁を作りたい」という目的があるならば、最初の会話“だけ”で判断しない心がけも有効かと思います。

また、最初から興味を持って話を聞くには、「その日どんな人に会って、何を話したか」を毎回、日記につけてみるのもおすすめです。書く予定があると多少集中して聞けるでしょうし、自分が感じたことの整理にもなると思います。

「この時間を楽しんでみよう」という心構えで

ただ、今回の投稿で感じたのは、トピ主さんが異性と知り合える場に渋々出かけているのではないか……という可能性です。「年齢的に相手を見つけなければ」といった理由で、本当は気が進まない場所に出かけているために、そこにいる相手にも素直に向き合えず、反発心が生まれてしまっているのかもしれません。

もし思い当たる節があるならば、「自分が異性に何を求めて、その場に出向いているのか」を今一度見つめ直してみるといいと思います。休日に一緒に行動できる相手が欲しいのか。自分の気持ちを分かってくれる人がいいのか。趣味の話が合う相手を見つけたいのか。共に子育てに取り組める相手を探しているのか……等々。そこをしっかり自覚しておければ、「自分の望む未来を共に実現できそうな“興味が持てる相手”を探すために会話する」という目的意識を持って臨めるかもしれません。

本当に他人に興味が持てないなら、孤高に生きるのもひとつの生き方。無理に親しい相手を作る必要はないようにも思いますが、トピ主さんは“人”に何か求めるものがあるから、人が集まる場に足を運んでいるのですよね? それは立派な「人への関心」だと思います。

コロナ禍になって、人と集うことのハードルは上がりましたが、だからこそ、その価値を見直した人も大勢いると思います。今この瞬間、偶然同じ場にいる人との時間を、とりあえず楽しんでみよう――。そんな気持ちになることで、見える景色は随分と変わってくるようにも思いました。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「他人に興味を持つ方法って?」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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