「いつも明るい女性」が理想の彼。落ち込むとイライラされます

恋活小町

「彼の理想になれない…」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際2年、同棲どうせい1年半になる恋人がいるトピ主さん。交際前は職場が同じで、彼はトピ主さんの“常に笑顔を絶やさず周囲と接する姿”に好意を持った様子でした。しかし交際後、彼はトピ主さんに元気がないとイライラして、「思った人と違った」「落ち込んでると気を使うから出てってほしい」などと、キツい言葉を投げかけてくるように。トピ主さんは、彼の“元気の強要”に悩み、「どうしたら、常に笑顔でいられるでしょうか」と問いかけています。

“揺れる感情への対処法”がわからない男性も

彼は、女性に対する理想が高く、何年も彼女がいない時期があったとか。「こういう面倒なことがあるから女とは付き合ってこなかった」「お前もこうなのかよ」といった発言の数々を加味すると、彼は、女性特有の感情の揺れが苦手、あるいは「どう対処していいかわからない」男性である可能性を感じました。

こうした男性は一定数おり、トピ主さんと同様の発言をされた女性たちの声も耳にしますし、結婚後に「こんなに愚痴や泣き言の多い嫁だとは思わなかった」と漏らす男性もいます。その傾向を見ると、以下のような男性が多いように思います。

(1) 繊細な感性を持っていて、他人の言葉を適当に聞き流せない人
(2) 目的思考が強く、「答えや解決策にたどり着かない話」が苦手な人
(3) 人生の目標が高く、「現状満足」を好まない人
(4) 家庭や学校、職場などで同性とばかり関わってきた(いる)人

気分が沈んだとき、誰かに気持ちを聞いてもらえるだけでスッキリする、という女性は多いですよね。恋人にも「落ち込んでいるときは優しく、でも適当に聞き流してくれるだけでいい」と望む女性は少なくないと思います。女性のこうした傾向をただ知らないだけ……という場合は、繰り返し伝えることで、徐々に対処できるようになっていくケースもあります。(4)などは、その可能性を秘めているでしょう。

しかし、(1)〜(3)の場合は、元々の資質や性格が理由なので、「変わってもらうこと」はそう簡単ではないでしょう。今回の彼にもその可能性を感じますが、いずれにせよ、二人がお互いを理解しようと努め、歩み寄れるかどうかが鍵になってくると思います。

自分時間を増やすことで、解消できるストレスも

まずは、交際を続ける前提での解決策を探っていきましょう。「交際前の自分が、どうやってストレスを発散していたか」を思い出すことが、ひとつのヒントになるかもしれません。

「職場で笑顔を絶やさないため」に、以前は何かしらストレス発散につながる活動やリラックスする時間を持っていたのではないでしょうか。例えば、「友人や家族とコミュニケーションを取る」「スポーツジムで体を動かす」「ライブやカラオケ、アイドル、漫画や映画、ドラマなど、好きなものを堪能する」「ブログやSNSなどを書いて、気持ちを吐き出す」等々。

交際が始まると、そうした自分時間はどうしても削られます。もしかしたらトピ主さんは、そうした行動ができなくなったことや“気遣う共同生活”で知らず知らずストレスがたまり、帰宅後にネガティブな言葉をつい漏らす機会が増えているのかもしれません。思い当たる節があるならば、今後は意識的に自分時間を増やし、リフレッシュを図ってみるのも一案です。

自分自身を許容できると、「明るさ」が宿る

「明るい人」と聞くと、「いつもニコニコしていて、前向きな言葉だけを放っている人」というイメージがありますが、実際は「雰囲気やオーラ」を指すことも少なくありません。愚痴やネガティブな言葉を話していても、なぜか明るいオーラの人もいますよね。ウジウジとした深刻な雰囲気にはならないのは、自分自身を許容していて、どこか開き直れている部分があるからでしょう。

そう考えれば、「誰かの理想になろうとすること」は、自分自身の否定にもつながり、「明るい人」とは真逆のスタンスになります。理想をなぞるよりも、良い意味で「自分大好き人間になること」のほうが、はるかに有効な気がします。

そのためには、家でも外でも完璧な姿を目指さず、少し肩の力を抜くこと。仕事中に少しイライラしたり、元気がない日があったりしても、普段コミュニケーションが取れていれば、「誰でもそういう日はあるよね」とそこまで深刻に受け取らない人はたくさんいます。周囲や他人に寛容でいられると、自分が思わずそういう態度を取ってしまったときにも、深刻に悩まず済むでしょう。

寛容な人間関係の心地良さに気づくと、「私の表面的なところしか好きじゃない男性は、しんどいな」と思い始めるかもしれません。「苦しくて、どうしたらいいのか分からない」という記述にもあるように、彼の理想になることを自分の“課題”にしてしまうと無理が重なるばかりで、結局は破綻してしまうようにも思います。

彼との別れは考えていないようですが、ともあれ、まずは「私にだって元気がないときや、機嫌の悪いときはあるもんね!」「いつも笑顔の女性でなんて、いてやるもんかー!」と、心から伸び伸びと開き直ってみるだけで、オーラから深刻さが抜け、また違った明るさやかわいらしさが出てくるように思いました。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「彼の理想になれない…」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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