30歳頃「結婚しなかった」後悔に、年々さいなまれています

恋活小町

「結婚しなかった後悔」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「年々結婚しなかった後悔が強くなってきて苦しい」と現在の心境をつづっている、44歳で未婚のトピ主さん。特に帰省の際、「だんだん年老いていく両親に自責の念が募る」といい、先々を心配する母親に申し訳なく、「いつまでも後悔と苦しさから抜け出せない自分」がいる……として、アドバイスを求めています。

「隣の芝生は青く見える」が、後悔の正体かも

投稿内には「後悔」「苦しい」という言葉がたくさんつづられていますが、過去に対する苦しい後悔は、「失ったものや得られなかったもの“だけ”を見つめているとき」に起こりがちです。

トピ主さんはこの10年以上の間、ひたすら後悔ばかりで過ごしてきたわけではないはずです。ひとりでいたからこそ存分に得られたもの(仕事のキャリアや信頼、時間的・金銭的余裕、趣味や好きなことを楽しむ余地、親孝行できる機会など)も色々とあったはず。40歳の頃にはシングルファーザーの男性と知り合い、交際を始めたそうですね。「恋をする自由や楽しさ」を感じていた時期もあったのではないでしょうか。

「その人生だからこそ、得られたもの」は必ずあるはずで、異なる状況にある人の中には、トピ主さんが手にしたものを欲している人もいることでしょう。たまたま、こういう人生になった。でも、それなら「自分に与えられたもの・自分が手にしてきたもの」を軽んじず、大切にしてみよう――。そんな心持ちに切り替えていけば、小さな幸せの実感は、今すぐにでも得ることができるでしょう。

すべて「思いどおりの人生」など、どこにもないと気づいて

子どもの頃は、泣いたり悲しそうにしていたりすれば、高い確率で「どうしたの?」と声をかけてくれる人がいますよね。でも、大人になると、“かわいそうな自分”でい続けて幸運が訪れることは、なかなかありません。なぜでしょうか? おそらく、誰の人生にも等しく「思い通りにならないこと」はあるからではないかと思います。

経済的に恵まれた国にいると気づきにくいですが、どんなに輝かしく見える人生にも、「自力でどうにもならないこと」は何かしらあるものです。子育てがうまくいかず悩んでいる人。やりたい仕事に就けない不満を抱えている人。親やきょうだいの振る舞いに苦労している人……。30〜40歳代の時期のトピ主さんにとっての「思い通りにならないこと」が、たまたま結婚だった、ということかもしれません。

すべてにおいて“思い通りの人生”を過ごしている人などいない。だとすれば、そこに焦点を当てて下を向いている人よりも、「毎日落ち込んでいても仕方ない!」と明るい方向を見ている人のほうが、好ましく感じませんか? 話したい、関わりたい、力を貸したい、と周囲は思うのではないでしょうか。自分の機嫌をとれる人は、年齢に関係なく、出会いや人間関係に恵まれやすいです。

もちろん、落ち込む時期はあって当然です。そんなときは、友達や趣味、癒やしの手段など、色々な力を借りて自分をいたわってあげる。でも、しばらく落ち込んだら、自分の“意志”として気持ちを切り替える――。この習慣を身に付けていくことが、後悔にさいなまれている現状を抜け出す助けになると思います。

また、ネガティブな考えにとらわれるときは、「自分を褒めてあげること」も有効です。トピ主さんは大学卒業後から自立し、20年以上、誰の力も借りずに生き抜いてきた。それだけでも十分にすごいことです。仕事をやめたいと思うようなことがあっても、負けずに頑張ってきたからこそ、今がある。自分を褒めても、誰も困りません。「私、それなりによくやってるじゃない」などと声をかけつつ、常に“自分の味方”でいてあげてほしいなと思います。

「今ここ」から、幸せの多い未来を望んでいこう

交際中の男性とは、彼に子どもがいることもあり、「将来が見えない状態」とのこと。彼と別れて婚活をしようかとも思うものの、うまくいかなければ、さらに後悔しそうだし、「ひとりぼっちになるよりも、まだ彼がいてくれた方が良いのでは」と苦しくなる……ともつづられています。

「結婚しなかった後悔を本気でどうにかしたい」ならば、リスクを取ってでも、結婚につながる道を選択していくのみです。彼に「あなたと結婚する人生を生きてみたい」と伝え、イエスの返答がないなら、婚活を始めるのが最善ではないでしょうか。結婚の申し出を断った上、他の男性との将来を検討し始めても、彼が何も言ってこないならば、この彼との結婚は先々もないように感じます。

ただし、行動する前に「私は本当に結婚がしたいのか?」「結婚さえしておけば人生はバラ色だった、と信じたいだけではないか?」という自問自答はしっかりしておきましょう。結婚うんぬんよりも「彼を失いたくない」気持ちが勝るなら、今はこの男性との関係を大事に育んでいくのがベストのように思います。

過去に目を向けていても、“幸せの実感”が自然に訪れてくれることはありません。「今の自分」を、まずは肯定してあげること。その上で「愛する人と一緒に人生を歩んでみたい」などと、素直な心持ちで明るい未来を望んでいくこと。謙虚に、でも胸を張って「今」に向き合っていくことが、このお悩みを脱する第一歩のように思いました。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「結婚しなかった後悔」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

あわせて読みたい