彼に整形を告白すべき? 黙っていて知られた時の反応が怖いです

恋活小町

「彼氏に整形を告白するべきか」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。26歳のトピ主さんには交際1年弱になる恋人がいますが、彼に「二重まぶたの手術をした過去」を伝えるべきか悩んでいます。彼は整形に批判的な様子のため、「この事実は墓場まで持っていこう」とも考えたものの、二重は永久的なものではなく、元に戻る可能性もあり、「整形していると知ったときの彼の反応がこわい」と心情をつづっています。

ラクになるための「覚悟のない告白」は、後悔を生みやすい

今回の悩みのきっかけは、美容整形の話題を紹介していたテレビ番組。番組を見たトピ主さんが何げなく、「整形手術は免疫力が落ちるらしいから、コロナの時期は良くないらしい」と発言したところ、彼は「時期とか関係なく、整形すること自体がよくないでしょ」と言ってきたそうです。聞けば、彼はずっと母親に「髪染めやピアス、整形などはいけない」と言い聞かされてきたとのこと。普段は人の悪口も言わないし、トピ主さんを傷つけるような発言も、けんかも一切しない穏やかな彼だそうですが、そのときの口調には「どことなくトゲを感じた」といいます。

彼の発言や将来のことを考えると、「日に日に罪悪感が募る」というトピ主さん。「私も本当は(彼に)整形のことを知ってほしい」という記述もあり、大切な相手に言えないことがあるのは確かに気づまりですよね。彼が事実を全部知った上で、「大丈夫、愛情は変わらないよ」と言ってくれたら、どんなに心が軽くなるでしょう。

しかしながら、その告白で確実にラクになるのは、告白をした側です。無論、告白をされた側が「言ってもらえてよかった」となる可能性はゼロではないですが、「知りたくなかったこと」を知らされ、「どうしても許容できない」「寛容になりたいけど、気になってしまう」等々の葛藤に追い込まれてしまうこともあります。

トピ主さんは、昔の写真を見せたこともあるし、彼が「おれ、一重に見えるけど奥二重なんだよね」と言った時に、「私は一重だよ」と返しても、彼は薄いリアクションをしただけで、「なぜつっこまれなかったのかは、いまだに謎」とのこと。彼は、女性ほどに他者の容姿を細かく見ていないのかもしれませんし、あるいは「何かを感付きつつも、事実を知りたくない」のかもしれません。事実が分かれば、整形に否定的な母親の交際反対も予想されますよね。

彼から「事実を言ってほしい」と要求されたならば話は別ですが、「許されたい」「罪悪感から解放されたい」という動機からの衝動的な告白は、結果に対する覚悟や、「言われた相手がどう感じるか」にまで配慮ができていない分、自分の望む反応が得られなかった時に、ひどく後悔をしやすいです。その点は心得ておくといいでしょう。

「整形した自分への理解を望む」か「期待しない」かの2択

さて、これらを踏まえた上で、今回のケースでは以下の2択があると思います。

(1) 「整形をした自分も受け入れてくれる相手を探す」と決め、別れの覚悟をした上で、事実を伝える
(2) 事実を墓場まで持っていく覚悟をする。「ありのままの自分を許容してもらうこと」を期待しない

まずは(1)。「整形をした自分」に理解のある相手や家族のほうが、トピ主さんは確実に心安くいられるでしょうし、投稿からは、それを望んでいるように読み取れます。つまり長い目で見れば、そういう相手を探したほうがトピ主さんのため、という考え方もできます。彼がその相手となるかは分かりませんが、「この壁を乗り越えられないなら、どちらにせよ結婚にはたどり着けない」「整形が理由で、彼が二人の将来に否定的になったり、家族に結婚を許してもらえなかったりするくらいなら、早めに結論を出したほうがお互いのためだ」と決心し、告白してみるのもひとつです。

続いて(2)、こちらは「否定的な人に、整形をする気持ちを分かってもらおう、なんて甘いことは考えない」という選択です。整形はあくまで自分事として理解し、「明確に聞かれない限り、言わない」と決めて貫く努力をしていく。この場合、自らほのめかすような言動や、積極的に昔の写真を見せるような行動も控えることを勧めます。

告白する場合は、気づきや心境も併せて伝えてみよう

投稿には、「最初は埋没なんてプチ整形だし!と軽い気持ちでしたが」という記述もあります。深く考えずに手術をしたものの、その後、大好きな人に出会ったことで、こんなに悩むとは、トピ主さん自身も予想していなかった様子。整形で美しくなった自分がいても、「愛する人には“ありのままの自分”を知ってほしい」と望む気持ちがある……という点は、大きな気づきだったのではないでしょうか。整形が恋愛感情や自己肯定感にどう関係してくるか、実体験として知れたことは、トピ主さんをひと回り成長させてくれただろうと思います。

彼に事実を話すならば、そのあたりも含め、丁寧に伝えていくといいかもしれません。「〇〇の理由で整形をした」「大好きな人ができて、伝える怖さを知った」「でも、この自分として許容される関係を求めている」「あなたとそうなれたらうれしい」等々、心の動きや気づきも含めて伝えてみるのですね。

事実を伝えることで生じる“結果”を覚悟し、「どう受け取るかは相手に委ねよう」と思える段階にまで気持ちが整理できていれば、万が一、彼の反応が望むようなものではなかったとしても、結果的に納得のいく告白になるように思います。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「彼氏に整形を告白するべきか」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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