自粛続きで彼と音信不通に…こんなにあっさり終わるもの!?

恋活小町

「音信不通と判断すべきなのか」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。アプリで知り合った36歳の男性と5か月間、交際していたトピ主さん。毎日やり取りをし、毎週のように会っていたものの、「会社からの自粛要請で外出を控えたい」と連絡があって以降、会えない状況になってしまいました。さらに、「電話をくれたり声が聞けたらうれしいな」と伝えた後には、既読スルーになってしまったそうです。音信不通にされる経験が初めてだというトピ主さんは、「人間関係をあっさりと終わらせる方って、こんなものなんでしょうか」と問いかけています。

「向き合うこと」をやめるのが、人間関係の終わり

ほぼ毎日連絡を取っていた恋人に、一方的に連絡を絶たれたとなれば、混乱して当然ですよね。投稿には「関係が続くにしろ終わるにしろ、向き合って話をしたい」という記述があり、仮に別れるにしろ、きちんと自分に向き合ってほしい……とトピ主さんは感じているようです。

しかし実際のところ、恋愛関係の終わりは、そうそう“後味よく”いかないのも事実です。なぜなら、「関係が終わる」ということは、つまり「誠実に向き合わなくても批判される筋合いのない、他人の関係になる」ということだからです。

別れの意思の伝え方には、人の個性が表れます。対面で時間をかけて伝える人もいれば、「目の前で傷つくのを見たくない」「気持ちを整理して伝えたい」からとメールや手紙を選ぶ人、そして、「言えないから察してほしい」「泣きつかれたら断れない」からとフェードアウトを選ぶ人もいます。さらには、「気持ちが冷めたから、もうどうでもいい」「最初から適当な時期に“消える”つもりだった」なんて人も。ただ、総じて見るならば、きちんと交際をした自覚がある場合は、最低限の礼儀として、顔を合わせて別れ話をするケースは少なくないように思います。

これらを踏まえると、今回、彼が音信不通にしたのは、「別れ話が苦手だった」「気持ちが冷めた」などの理由が推測できそうです。「彼とのやりとりの中で自粛を疑うこともあった」「実家と社員寮なので、お互いに行き来はしていなかった」といった内容も加味すると、もしかしたら、「本命の彼女か妻がいて、トピ主さんとは初めから遊びのつもりだった」「アプリでまた別の女性と知り合った」などの理由から関係を絶った可能性も考えられるでしょう。

いずれの理由にせよ、現時点で彼がトピ主さんと関わるつもりがないことだけは明白ですよね。悲しい気持ちはあってしかりですが、「人があなたから離れていくとき、無理に止めないこと。あなたの将来は、去っていく人の先にはない」というマリリン・モンローの言葉を、ぜひ心に留めておいてほしいと思います。

制裁行動は、慎重に検討しよう

また投稿内には、「相手方の企業名や名刺などももらっているため、直接会おうと思えば乗り込めます(笑)」という記述も。恋愛事由で相手の会社に公然と乗り込む……というのは、社会的制裁や復讐ふくしゅうに近い選択肢。冗談で書いたのかもしれませんが、少々気になりました。

ひどい裏切りや非道な扱いをされて、衝動的に復讐行動に走ってしまう瞬間は、誰の人生にもありえると思います。しかしながら、彼の「音信不通」ということだけで言えば、誰もが「復讐も無理はない」と思うほどの行動ではない気がしますし、なんの対抗準備もなく会社に乗り込めば、周囲から「大人同士の恋愛なのだから、どっちもどっち」「常識がない」という見られ方をしてしまう可能性も。一時的に彼を困らせられたとしても、結局はトピ主さん自身も傷つき、時間がたつにつれ、“思い出したくない記憶”として、恥や後悔の感情にさいなまれてしまうかもしれません。

“逃げる男性”を絶対に許さない、というのはひとつの選択肢ですが、何か行動をするにしても、自分自身までおとしめることのない、かつ今後も自分が誇りを持って生きていける、そんな方法をぜひ慎重に検討してみてほしいと思います。

交際が始まった後も、一方的な「アクセルの踏みすぎ」には注意

今後は、「アプリは簡単につながれる分、関係も簡単に切れやすい」「それを利用する不誠実な人もいる」という傾向を十分に理解した上で、利用していくと良さそうですね。そしてもうひとつ、交際後の気持ちのバランスについても留意していくといいかもしれません。

会えなくなる直前の彼の誕生日にはかなりお金をかけ、凝ったプランで盛大にもてなしたとか。あくまで可能性のひとつとしてですが、関係がまだ浅い段階で、好意や愛情が育ちきっていない相手に過度に尽くされると、「自分も返さなくては」と負担に感じ、引き気味になってしまうのも人の心理の常です(「返報性の原理」と呼ばれます)。

交際できた喜びや安心感から“アクセル”を踏んでばかりいると、「重い」「このままのペースで進むのが怖い」と、相手を及び腰にさせてしまうことも。長く安定した関係を目指すならば、ほどよくブレーキを使い、時々は休憩もしながら、少し時間をかけて“等しく求め合える関係”を築いていく意識を持っておくのがおすすめです。

次に出会う人とはこのような終わり方をせずに済む、確かな関係が築けるといいですね。つらい、悔しい気持ちをめいっぱい発散したら、「今回は育たない恋愛だっただけだ」と気持ちに整理をつけていってほしいなと思います。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「音信不通と判断すべきなのか」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。