大人の純粋な恋の探し方は? 人生は順調だけど「心が暇」です!

恋活小町

20代で結婚、そして数年後離婚し、現在は独身の女性が「恋がしたい」と訴える投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。自分は恋愛体質だと思っていたものの、ここ数年は興味が湧く人がいない、というトピ主さん。収入も蓄えもあり、家族や友人との付き合い、健康面もすべて順調で忙しくしているものの、「心が暇」だと感じています。近ごろは「恋がしたい、とむしょうに思う」とのことで、どうしたものか……と問いかけています。

大人が「恋人を探す動機」は色々だから

投稿には、「周りに『誰かいい人いない?』というのはしたくない」「男性を『そういう目』で見ようとした瞬間に『なんか違う』と思ってしまう」といった記述も。察するに、トピ主さんは「恋ができそうな誰かを探したい」わけではなく、「自然な形で純粋な恋がしたい!」という思いがあるようですね。「会える日は何を着ようとか、そわそわした気持ちになりたい」といった記述からも、その心境がうかがえます。

後の投稿には、同年代の独身男性たちが「30代までの女性がいい」などと言っているのを見ると、「メンタル強いな」と思う……という記述も。おそらく、その男性たちは「家庭」「子ども」「性の相手」などの実体のあるものを明確に欲し、それに適した相手を探しているのでしょう。

比べて、トピ主さんの場合は、「好きな人がいる喜び」や「恋に心躍る日々」といったものを求める気持ちが強いのではないでしょうか。異性そのものや具体的な生活というよりは、そのような“感情が湧く瞬間”を欲しているために、そうした感情が湧いてこない相手だと、すぐに「なんか違う」と思ってしまうのかもしれませんね。大人の男女が「恋人を探す動機」は色々だ……と理解しておくと、落ち着いて自分の願望に向き合いやすくなるかと思います。

大人の「純粋な恋」を阻むものとは?

さて、大人が「結婚を目的とした恋愛」ではなく、「気持ち重視の純粋な恋」をするためには、以下のような点を意識してみるのがおすすめです。

(A) 好奇心を忘れず、小さな発見や変化を楽しむ

学生時代など若い頃の恋愛は、「経験が少ない」からこそ純粋なものになりやすい……という側面があります。幼い子どもが、世の中のことを「知らない」からこそ純粋でいられるのと同様ですね。大人になると、幾度かの恋愛を経験し、深い悲しみ、醜いいがみ合い、別れのつらさなどを知った結果、恋愛に対して「諦観」してしまうことも。デートなどにも慣れ、何に対しても新鮮な驚きや感動を得られた頃とは違って、過剰な期待を抱かなくなるため、恋愛へのモチベーション維持が難しくなりがちです。

酸いも甘いも喪失感も知った上で、なお純粋な恋をするためには、「新しさへの好奇心」を持ち続けることが不可欠です。人も物事も「ああ、こういう感じよね」と知ったように見るのではなく、「まだ知らない何かがあるかも」「知ってみよう、やってみよう」という好奇心や行動力を大事にし、小さな発見や変化を大いに楽しんでいく。歩く道ひとつを取ってもそうですが、「いつもどおり」に安住せず、未知のものに飛び込む姿勢を心がけるのがおすすめです。

(B) 異性への固定概念を持たず、ポジティブな面を見る

また大人は、過去の恋愛経験から「男性(女性)はこうだから」といったネガティブな固定概念を持ってしまいがちで、それが恋の妨げになることも少なくありません。これを避けるためには、普段から意識して、異性のポジティブな一面を見つめる癖を付けるといいでしょう。「男性(女性)は、こういうところが良いよね」「こういう面白さがある」などと良い側面のほうを見つめるようにし、がっかりするようなことがあっても、あくまで個人の問題として、性別全体の傾向として捉えないことが肝要です。

小さな会話を楽しめる相手や“ちょっと気になる人”を探していこう

35〜60歳あたりは、人として最も成熟・充実してくる時期です。精神的にも経済的にも自立し、人生そのものが安定してくるので、若い頃ほどは異性の支えや励ましを必要としなくなり、「相手に全人生、全体重をかけるような恋愛」はできにくくなる傾向があります。そんな大人世代が気持ちの通った恋愛をするためには、時には人に頼ってみる素直さや他人に献身的になれる姿勢も失くさず持った上で、互いに自立した大人として、“小さな会話を楽しめる関係”から始めていくのが有効かと思います。

後者の場合、たとえば人付き合いのなかで時々会う機会があり、無理なく会話が続く相手であれば、その関係を大事にすることから始めてみてはいかがでしょうか。いきなりMAXで恋の高揚感を求めるのではなく、“ちょっと気になる人”が現れることを目指すのですね。話をするのが楽しい、気軽に相談し合える、そんな“茶飲み友達”のような関係が育っていけば、そのうちにウキウキとおしゃれに気合を入れ始める自分や、心躍る感情に出会える可能性もあります。

投稿内には、「同じものを好きだといって喜び、違うものが好きだといって面白がる、そんな会話がしたくて」という記述もありますが、多少なりとも関わってみなければ、そこに至る相手を見つけることも難しいですよね。食わず嫌いにならず、かつ「恋心が湧く相手だろうか」などと構え過ぎず、純粋な好奇心から、まずは広く色んな方と話す機会を積極的に作っていくといいように思いました。すてきな恋の相手が現れるといいですね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「55歳、ほんとは恋したい」 

外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。