私の体形批判を繰り返す彼。褒めてほしくて努力しているのに…!

恋活小町

「彼氏からの体重制限」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは昨秋から、交際中の彼氏に痩せるように求められ、目標体重まで落とせないと「デブ」「ブス」などと批判されることに苦しんでいます。周囲から心配されるほど痩せた時期もあるそうで、「一日中食事のことを考えて生活する事が苦しい」「褒めてもらいたいから努力するのに、どうしてけなされるのでしょうか」と悩める心情をつづっています。

「彼に従うこと」は、本当にクリアすべき目標や課題なの?

交際相手の体重の制限を決めたり、外食をした後に「下剤飲んで」と言ってきたりするのは異常では……とのことですが、確かに第三者から見れば、彼の言動は相当に行き過ぎたものに映ります。それでも、トピ主さんはそんな彼の言動にNOと言えず、関係を絶てないからこそ苦しいのですよね。「体重に限らず、彼に言われると私が悪かったのかという思考回路になってしまう」といった記述などを加味すると、トピ主さんは今、「彼からの課題をクリアすること」がある種、日々の目標のようになってしまっているのではないかと推測します。

他人の指示に従うのは、しんどいことに思えますが、自分で考えたり決めたりしなくて済む分、見方を変えれば「ラクなこと」でもあります。強権を振るう存在の支配下にいると、人は抵抗することや自分で考えることを放棄し始め、「この人の言うことを聞いてさえいればいい。それが自分の仕事だ」などと思うようになることも知られています。のちの投稿には「私は彼の世界に染まっている」という記述もありますが、トピ主さんも少し、それに近い“思考停止”状態になっている可能性を感じました。

彼の暴言を許容し、彼の望む見た目でいることは、本当にトピ主さんがクリアすべき課題なのでしょうか? 交際とは、そのような課題を伴うプロジェクトなのでしょうか。「女性は、悪く育った男性のリハビリセンターになってはいけません。(中略)あなたはパートナーが欲しいのであって、プロジェクトが欲しいわけではありません」。ハリウッド女優、ジュリア・ロバーツさんのこの言葉を、ぜひ自分事として受け止めてみてください。

自分の目標を見つけて、そこから満足感や達成感を得ていこう

今の状況を抜け出すためには、夢中になれる「別の目標」を見つけることも役立つと思います。仕事に役立つ資格や語学などの勉強をしてみるもよし、何か究めてみたい趣味やお稽古事を探すもよし。何でも構いませんが、恋愛以外、つまり「彼の要望に応える」以外の、自分だけの目標を見つけることを勧めます。

彼の指示でダイエットをすることで、「褒められたい願望」を満たそうとするのではなく、自分が必要だと思うこと、好きだと思うことに力を注いで、達成感や満足感、喜びを得ていきましょう。

「温室育ちで人を疑う事、世間を知らない」「昔から自分の芯がない事が短所」とのことですが、そういう自覚があり、それが今の苦しい状況を招いていると思うならば、自分の意思を軽んじずに発する勇気を持ち、知りたい世界のドアを自分の手で開けていく姿勢を大切にしていきましょう。就活では第1志望への道をつかみ取れたとのこと。社会に出れば視野が広がり、新しい価値観にもたくさん触れられると思います。

無力感を与えてくる存在は、「未来の人生」をも壊していく

また、彼は「お前はいつも中途半端でだらしがない」「総じてお前は女性らしくない」などとも批判してくるそうですが、そのように無力感を与えることで、トピ主さんの人生を支配しようとしている印象を受けます。彼は人一倍、家族や友人への熱い思いがある、普段は心優しい……とのことですが、そのように硬軟とりまぜた言動も、デートDVの典型的な傾向です。本当に心優しい彼氏ならば、「だらしない、死ね」など、人として一線を超えるような言葉は決して言わないはずです。

「これだけやってあげたのに(別れたら)私は報われないと考えてしまう」という記述も見られますが、これは「サンクコスト効果」と呼ばれる心理作用です。株式投資などで、ある銘柄が損を出していても、これまで投資した額を考えると、なかなか“損切り”ができない心理状態を指します。これを放置していると、損失はより拡大していくのが一般的です。つまり、このまま彼と付き合い続ければ、心に癒やしがたい深い傷を負ったり、その影響で幸せな人生が送れなくなったり……等々、たとえ別れても、先々まで悪影響が及ぶ可能性も考えられます。

両親や友人との関係など、彼といることで多くのものを失った……とのことですが、トピ主さんは「それでも彼と居続けることが、私にとって満足のいく人生なんだ」と胸を張って言えますか? 人を好きになり、一緒に過ごす中ではもちろん、嫌なことや辛い出来事にさいなまれることもあります。しかしながら、幸福感やうれしい気持ち、心地よさや安心感といったポジティブな感情よりも、悲しさや辛さ、苦しさが勝るようになったら、その関係は未来につながる良いものとは言えず、ご自身のために決断すべきタイミングに来ているように映ります。

トピ主さんが決心さえすれば、実行のための力は、ご両親や友人たちもきっと喜んで貸してくれると思いますよ。一日でも早く心身の健康を取り戻し、笑顔で毎日を過ごせるようになることを願っています。

発言小町のトピはこちら⇒「彼氏からの体重制限」 

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)

 女性誌の編集を経て、フリーランスに。主に対人関係、恋愛心理、コミュニケーションに関する記事や、エンタメ・カルチャーの紹介コラムを担当。芸能人から一般企業の方まで、例年100人前後のインタビューを実施。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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