親心の矛盾!?「堅実な職業ではない相手」と娘の結婚に賛成できません

恋活小町

「自由に生きさせた娘が連れてきた彼氏は自由業」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。年頃の娘がいるというトピ主さん。連れてきた恋人がフリーランサーだったため、「結婚を考えているんだったら、積極的には賛成できない」「もっと安定した、堅実な職業の人がいいんじゃない?」と言うと、娘さんに「私には好きに自由に生きろと言っておいて、私の相手には逆のことを言うの?」と反論されてしまったそうです。わが子に望む生き方と、その結婚相手に望む生き方は一致すべきなのか……と読者に問いかけています。

「職業しかわからない段階」で、急いで判断しなくていいのかも

子どもの結婚相手に安定した仕事に就いている人物を望むのは、古今東西、親となった多くの人たちの「愛する我が子に苦労させたくない」という偽らざる心理だと思います。収入が突然、激減するような可能性の低い相手のほうが、親としては安心して子どもを送り出せる、ということなのでしょう。とはいえ、堅実な相手なら子どもが幸せになれるのかと言えば、そうではない例が多々あることは、トピ主さんも十分ご存知かと思います。

ただ現状では、大切な我が子を預ける相手に関する情報が「職業」くらいしかないから、ついそれだけで判断してしまう……という側面はあるのかなと思います。

ということで、まずは職業のことはいったん、情報のひとつとして脇に置いて、「娘が選んだ彼の良さを見つけてみよう」という姿勢で、定期的に交流の機会を持ってみるのが一案です。そのなかで、彼の意外な良さや頼もしさを発見できるかもしれないし、逆に職業以外に不安な点を見つけてしまう可能性もあるでしょう。しばらくフラットな目線で、彼のことを知る期間を設けてから判断しても、遅くはないかもしれません。

「子どもの成長を信じて注視する」のも、親にできるサポート

そもそも、相手を問わず、結婚の行く末は誰にも保証できません。結婚前はどんなに愛情深く、頼もしく我が子に寄り添っているように見えた相手でも、愛が冷めれば想像以上に冷淡に、卑怯ひきょうな態度で接する人間に変貌へんぼうすることがあります。結局、どんな相手との結婚でも、我が子が決めたならば、親は子どもを信じて見守ることしかできないとも言えます。

しかし万が一、夫婦間で問題が起きたとしたら、それを乗り越えていく子どもの力を信じ、応援し続けてあげることは、親にできるサポートかもしれません。

結婚も就職もそうですが、自分たちが手助けできないような場所に子どもを送り出す日が来るのは、自然な流れ。助言はいくらしてもいいと思いますが、判断力やリスク回避能力、そして世の中を生き抜いていく力などが身に付き、「我が子も大人として成長してきたな」と感じられている部分があるならば、その後の様子や動向は注視しつつも、まずは委ねてみる……という寄り添い方があることは、頭の隅に留めておいてもいいかもしれませんね。

理論で語れない親の心理…「気持ちの言葉」で話してみよう

ちなみにトピ主さんの夫は、彼のことを「組織に頼らず自力で生きているなんて、かっこいいじゃないか」「大賛成」と言っているとか。確かに、ひと口に自由業といっても色々な人がおり、組織に守られていないからこそ、堅実に仕事に励んでいる人もいます。個人として色々な取引先の信頼を得て仕事を成り立たせているならば、変化の激しい現代を生き抜く力がある人物、という可能性はあるでしょう。もちろん、そうでない可能性も同等にあります。

そういったことは、トピ主さんも頭ではわかっているものの、家族内で孤立した気分になり、「私だけが間違っているの?」という気持ちで投稿されたのかもしれません。投稿を読むと、家族でかなり理詰めで議論をされている様子が印象に残りました。

ですが実際のところ、子どもの結婚を反対する心理に、理路整然と弁論できるような根拠などはないケースのほうが多いのではないでしょうか。「なんとなく不安だから」「同じ女性として、好ましくないタイプだと感じるから」「自分と同じ苦労をしてほしくないから」等々、感情面から子どもの結婚を反対するケースは珍しくありません。

理論で戦おうとするほど、お子さんから理詰めの反論をされるだけで、平行線になってしまう可能性もあります。まずは「ただ心配なのよ。彼をよく知らないしね」といった気持ちを言葉で伝えてみてはいかがでしょうか。そうすれば、「じゃあ、お母さんと知り合える時間をつくるから」と、娘さんも彼もトピ主さんの理解を得るために努力し始めるかもしれません。

それに、昔は「女性は結婚相手次第で幸せが決まる」などと言われていましたが、今は女性も自分の幸せを選べる時代です。お互いに「結婚生活は2人で作っていくもの」という意識があり、協力態勢が取れる相手かどうかのほうが、実は“幸せな結婚”の重要な要素となるかもしれません。そういった観点から、カップルとしての2人の様子をしばらく見た上で、判断してみるのも一案です。

以上、色々と挙げてきましたが、今後の出方を考える一助になれば幸いです。

発言小町のトピはこちら⇒「自由に生きさせた娘が連れてきた彼氏は自由業」 

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)

 女性誌の編集を経て、フリーランスに。主に対人関係、恋愛心理、コミュニケーションに関する記事や、エンタメ・カルチャーの紹介コラムを担当。芸能人から一般企業の方まで、例年100人前後のインタビューを実施。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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