未婚なのは「自己責任」!? 上司の言葉にモヤモヤしています…

恋活小町

「未婚者は自己責任という上司」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。職場の飲み会で、「恋愛してるけど、まだ結婚はわからない、一生独身の可能性もあるし……」と発言したトピ主さんの同僚に対し、既婚で子持ちの上司が「結婚につながらないような恋愛に時間を割いているのは自己責任だ」と言っているのを聞いて、モヤモヤしている……という未婚のトピ主さん。「こんな上司の言葉をどう感じますか?」と読者に意見を求めています。

自己責任と主張するのは、今の自分が“順調”だからかも!?

「自己責任」という言葉は、最近いろいろなところで耳にします。価値観の話なので、万人に共通する正解はないのですが、今回の上司の言葉から「世の中には恋愛や結婚を、自己責任だと捉えている人がいる」ということはわかりましたよね。一方で、トピ主さんのように「自己責任以外の要素も関係しているのではないか」と捉える人がいることも分かります。両者の違いを少し考えてみましょう。

その上司は「少なくとも社会人の恋愛は、結婚に至るためにするもの」という認識を持っている様子。おそらく、結婚して子どもを持った自分の生き方に自信があり、順調だと感じられているのでしょう。だからこそ、トピ主さんの同僚を否定するようなことを言ったのだろうと推測できます。

一方、トピ主さんは、結婚は相手のあることだし、自己責任というのは本人の過失みたいでキツい言葉だ、環境や相手に左右されるケースだってある……と感じたわけですね。確かに、片方がどんなに結婚する気で恋愛をしていても、相手の気が変わることもあるし、家族に反対されて破談になるケースもあれば、世間の状況でタイミングを逸してしまうこともある。トピ主さんや同僚の方は、自分や他人の例をかんがみて、「結婚は必ずしも、自分の思いどおりになるものではない」と考えるようになったのかもしれませんね。

となれば、上司はそうした人たちの気持ちや状況が“わからない”だけなのかもしれません。どうにもならない恋愛の状況や感情を経験したことがないか、「ほれたはれたより、自分の意思や世間体のほうが大事だ」と考えているか。あるいは、「自分を受け入れてくれて、結婚したがっている相手を見つけてパッとすればいいじゃないか」といったシンプルな捉え方をしているのかもしれません。

いろいろな人の気持ちを考慮できる人物ならば、「たしかに結婚は縁だよね、タイミングもあるし」くらいに、やんわりと返したかもしれません。トピ主さんが上司に対して「冷たさを感じた」のはその部分なのでしょう。上司という立場にある人なら、自分と違う状況にある人の気持ちをおもんぱかれる優しさを持っていてほしかった……というガッカリ感があったのかもしれませんね。

「自分と違う立場にある人」の気持ちをおもんぱかるのは意外と難しい

トピ主さんは「(上司から)独身のままで人生を送るのは結果良くないと言われている気がしてしまい」、モヤモヤしたのかもしれないといった自己分析もつづっています。

推察どおり、おそらく上司は「未婚の人生は良くない」と思っているのでしょう。自分は結婚して幸せだからこそ、屈託なく「皆もそうすればいいのに」と思っているのかもしれないし、社会通念的に「それがあるべき姿だ」という価値観を持っているのかもしれません。自分の価値観こそが正しいと信じており、「未婚の人生を送っている人(送るかもしれない人)を理解するつもりがない」可能性もあるでしょう。

さりながら、「自分と違う立場にある人をおもんぱかること」は、実は誰にとっても結構難しいことです。結婚してみないとわからない既婚者の悩みもあるだろうし、上司である人の気持ちも上司になってみなければわからない、とはよく聞きます。ポジティブな見方をするならば、その上司なりに、トピ主さんの同僚の出世や将来を考えて言ったのかもしれないし、「実らない恋愛をしていないで、幸せになってほしい」という愛情があったのかもしれません。そんなふうに捉えてみれば、トピ主さんのモヤモヤも少し軽減するのではないでしょうか。

「人のふり見て我がふり直せ」の教訓としていこう

無論、ただただ“自分のいる狭い世界”しか見えていないために、自分の価値観をまるで世論のように押し付けてくるような人もいます。そういう人に出会ったときは、「自分はああならないようにしよう」と、ひそかに教訓とさせてもらうのがベストかもしれませんね。

「万物流転」なんて言葉もあるとおり、世の中には“絶対に変わらないもの”など何ひとつありません。恋愛や結婚に限らずですが、自分の周囲で起こるすべての変化を自己責任だと捉えていたら、しんどくてつらくて生きていけないような局面もあるでしょう。できる努力はサボらないとしても、「人生には本人だけではコントロールし得ない部分もある。運・不運もある」などとおおらかに受け止められる、自分にも他人に優しい心は持っておきたいものですね。

自分が望んだ状況にあるときに、そうではない人や異なる価値観の人を見て、「努力不足」「自己責任だ」と批判するのか、それとも静かに自分に訪れた幸運に感謝をするのか――。学ぶべきことが多いトピックだなと思いました。

発言小町のトピはこちら⇒「未婚者は自己責任という上司」 

【エキサイトからのおすすめ】
外山ゆひら (とやま・ゆひら)

 女性誌の編集を経て、フリーランスに。主に対人関係、恋愛心理、コミュニケーションに関する記事や、エンタメ・カルチャーの紹介コラムを担当。芸能人から一般企業の方まで、例年100人前後のインタビューを実施。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

【恋愛で悩んでいるあなたへ】

「40歳代独身女性」でひとまとめに扱われ、傷つきました…!

女性から告白すべき? デートはしているのに進展しません

押すべきか、次へ行くべきか。煮え切らない男性への対処法

子どもが欲しいので婚活中ですが、男性が苦手です