結婚願望は薄いけれど…「愛する人から愛される経験」がしたいです

恋活小町

 「愛する人から愛される経験がしたい」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。これまでに恋愛経験はあるけれど、「良い思い出がないままこの年まで独身で来た」という37歳のトピ主さん。最近、5年ぶりに好きな男性ができたものの、そっけない態度を取られ、「いつもこんな思いしか出来ないと落ち込んでいる」といいます。「愛する人に愛されるという経験をしたい」と訴え、アドバイスを求めています。

「自分が選んだ相手に愛されたい」に潜む心理

 トピ主さんは、「ひとりの時間も充実し、低収入なりに節約しながら趣味や勉学にも励み、貯金もしている」という女性。「結婚願望や出産願望は強くない」「好きな人が出来た時のみ、その人と一緒にいたい、その先に結婚があれば良いなと思うので、条件ありきの婚活は向かないと思う」とも自己分析しています。自分をよく理解し、また「愛する人に愛される経験をしたい」という目標も明確なようですね。ただ少し気になったのは、「愛されたい」「愛され続けたい」などではなく、「愛される“経験”がしたい」と書かれていたことです。

 トピ主さんは、“愛する人に愛される経験”ができたら、どんな自分になることができ、どんな気持ちに満たされると思いますか? これを尋ねるのは、人が特定の層や相手を指定して愛情を求めるときには、「過去の痛みを癒やしたい」「心にあいた穴を満たしたい」といった欠乏感が絡んでいるケースが少なくないからです。

 トピ主さんは、32歳で一度、“愛する人に愛される経験”をしたとか。しかし、それは悲しい終わり方をして、丸4年間、引きずったといいます。もしかしたら、そのときの強い喪失感を、「とにかく次の恋愛で満たさなくては」と思い込んでいるのかもしれません。あるいは、「太ってダサかった」という10代の頃の葛藤や、それなりにモテても、「好きになった人はいつも脈なし」だった20代の頃の欠乏感が残っており、自分が選んだ相手に愛されたら、それらが昇華されるはずだ……と無意識に感じている可能性が考えられます。

 しかし悲しいことに、葛藤や欠乏感から相手を求めると、「相手を満たしたい」ではなく「自分を満たしてほしい」という要求型の恋愛になりやすいのです。相手の心に純粋に響くような愛情を渡せないため成就しないケースも多く、かなわぬほどにこの願望に執着してしまう……という悪循環が起きることがあります。

「自分から好きになった相手」と付き合うコツ

 今回の彼とは昨年、海外で知り合ったそうですね。その際に歓迎してくれ、また会いたいと思うようになったといいます。この夏に再び会いに行こうとしたところ、「その時期には(現地に)いないかも」とそっけない返事が来て、以来、連絡がないとのことです。「私に関心などないんだろうな」と感じているようですが、二人はまだ一度しか会っていない状況。彼の中では、シンプルに知人のひとりという位置付けなのではないでしょうか。しかし、トピ主さんは「こんなすてきな人に愛されたら、私の心が満たされるに違いない!」と無意識に感じ、急速にのめり込んでしまったのかもしれません。

 出会ってすぐに恋愛対象として見てほしいならば、「最初から自分に関心を寄せてくれる人」の中から相手を選ぶしかありません。でもトピ主さんは、それを望んでいないのですよね。「お互いに一瞬でひと目れ」といったケースもないわけではないですが、そうした出会いを望むのであれば、今回のように誘いに乗らない相手はサラッと受け流し、「それなら次、行ってみようー!」くらいに、積極的に新しい相手と出会っていくのがベストだと思います。

 32歳のときの彼とは、もしかしたら一目惚れで交際に至ったのかもしれませんが、彼は結局、別の女性に一目惚れして去ってしまったとのこと。「あのときみたいな悲しい終わり方をしないためにも、交際を急がないでおこう」などと考えてみるのもオススメです。自分から先に好きになった男性と交際したいならば、親密になっていく過程を焦らず、“相手の感情にも沿って”行動していく構えが必要、という点は心得ておくといいでしょう。

「ちょっと気に入った男性」とライトに交流してみよう

 ということで、今後の提案です。「愛する人に愛されたい」というのは、関係が十分に深まって以降の話だと考え、まずは、「ちょっと気に入った男性と仲良くしてみたいな」くらいのライトな構えで、色々な男性と積極的に知り合ってみてはいかがでしょうか。

 恋愛への進展はあまり考えず、色んな人と友人として楽しく遊べる時間を大事にする。仲良くなる過程で、もし、「それ以上、距離を縮めることを相手が望んでいない」と感じた際はスッと引き、一定の距離で交流を続けるか、少し離れてみる。このような人間関係の構築が上手にできるようになると、「気に入った男性と付き合える」という望みもかないやすくなってくるでしょう。

 最後に、トピ主さん自身の過去や、現在の心の状態を否定する必要は一切ない、ということも書き添えておきます。ただ、「今の私は過去の何かが原因で、信頼関係が構築できていない男性を急いで追いかけてしまう癖が付いているのかもしれないな」と自覚しておくだけで、今後の大きな助けになっていくと思います。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「愛する人から愛される経験がしたい」 

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外山ゆひら (とやま・ゆひら)

 女性誌の編集を経て、フリーランスに。主に対人関係、恋愛心理、コミュニケーションに関する記事や、エンタメ・カルチャーの紹介コラムを担当。芸能人から一般企業の方まで、例年100人前後のインタビューを実施。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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