「彼氏に気を遣いすぎて疲れる」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。24歳のトピ主さんには交際1か月になる29歳の恋人がいます。彼は極度の寂しがり屋のため「彼が寂しく思ってる時に私は彼を安心させなきゃいけない、慰めなきゃいけない」と、トピ主さんが常に気にかけてあげるような関係になっているそうです。「どうすればこのようなタイプの男性とうまくやっていけるでしょうか?」とアドバイスを求めています。
親密な人間関係において「疲れてしまう」原因は
「彼の掴みどころがない所が魅力」だと感じてはいるものの、自分自身が余裕のない状況にあるため、彼に合わせるのが疲れてきた……とトピ主さん。「相性が良くないのは重々承知している」とも言い、「付き合ったら絶対に苦労する」と自覚した上で交際をスタートさせたそうです。そのため、別れるという選択肢は今のところ考えていないとのこと。交際を継続する前提で考えていきますね。
まず、恋人などとの親密な人間関係において「疲れる」と感じるのは、どんなときが多いのか。主に以下のような状況があげられるかと思います。
(1)自分のほうが払っている犠牲が多いと感じるとき
(2)相手に対する期待が叶えられないとき
(3)自分が快適だと感じる距離よりも相手が近すぎる、または遠すぎるとき
(4)意思疎通がうまくいかないとき
例えば、トピ主さんはメールの文言にもかなり気を遣っており、意識的に多めに連絡しているとか。しかし、こちらが頑張っても、彼は「返事が返ってこなかったり遅かったりとかなり自由」な態度。自分は相手のために頑張っているのに、相手は自分のために頑張ってくれない……というのは(1)や(2)に当たるストレスと言えるでしょう。また、彼は「自由人」「他の人とは違う世界観で生きている人」という記述もあり、意思疎通が思うように成り立っていないストレスは(4)に属するかと思います。
できるだけ疲れないようにするためには、上記の四つの状況を感じる機会を減らすことが肝心です。つまり、「犠牲を払っていると感じてしまう行動はしない」「相手に過度な期待をしない」「自分が心地いいと感じる距離感の調整に励む」「もっと積極的かつ工夫して意思疎通を試みる、あるいは完全な意思疎通はある程度、あきらめる」といったことになるかと思います。
「理想の女性を演じてしまった」のはなぜだろう?
要するに、「今よりも少し自分勝手になったり、自分らしさを貫いたりすることが肝心」だと総括できそうですね。しかし、トピ主さんは今までそうあることが難しかった。「包容力のある、甘えさせてくれる女性が好きなんだなと、勝手に理想の女性像を作り出し、そうなろうと必死でした」とのことですが、なぜそのような無理をしてしまったのかについても、良い機会なので考えておきましょう。
投稿には、「尽くしても思った反応が返ってこず勝手に怒って空回りしていた」「自分に自信がなく」という記述があります。ここから分かるのは、トピ主さんの心の奥に、「もっと彼に愛されていると感じたい(愛されている自信を得たい)」という願望があること。それをかなえたくて、「わがままな彼のため」という大義名分を掲げつつも、自分から積極的に働きかけてしまっていたのかもしれませんね。
「自分が、彼の愛情を感じたい、彼にもっと愛情深く関わってほしいと思っていること」を、まずは丸ごと認めてあげましょう。その上で、三つのことを心がけるといいと思います。
一つ目は、変に大人ぶらずに素直になること。「連絡はこのくらいがいい」「こういうときは優しくしてもらえたらうれしい」と自分の願望を素直に表現し、彼からの働きかけがあったときは素直に喜んでいれば、片方だけが我慢することのない関係性が築きやすいと思います。
二つ目は、自分の中で“基準”を持ち、判断しながら行動をすること。彼に望まれたとしても、やりたくないことはやらない、でも心からやってあげたいと思うことはやってあげる。そのような無理のない愛情であれば彼も息苦しくないでしょうし、こちらから“相手を尊重する愛し方”を示すことができるでしょう。
三つ目、彼に頼らなくても“安心した心持ち”でいられるよう努力することも大切です。“クレクレ病”になりすぎないよう、恋愛中だからこそ恋愛にばかり頼らず、振り回されすぎず、自分らしさや自分の時間を大切にするよう心がけていきましょう。
大好きな彼が付き合おうと決めたのは、他ならぬトピ主さんなのですから、「もっと安心して穏やかに、肩の力を抜いてマイペースに進めていこう!」と思うくらいでいいのではないかなと思いました。好きな人と付き合えたのですから、ぜひ幸せな気持ちで楽しんでくださいね。ただし、どう試行錯誤しても不安にさせられるような相手ならば、交際を考え直すことも検討してみるといいと思います。応援しています。
発言小町のトピはこちら⇒「彼氏に気を遣いすぎて疲れる」
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