「1人で生きられそうな女」で何が悪い!?男性に敬遠される理由は

恋活小町

 1人で生きていけて何が悪い!」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「1人で生きていけそうな女性が男性に敬遠されたり、それが理由で振られてしまったりするのは何故なぜか?」と疑問を投げかけているトピ主さん。1人でも生きていける男女が一緒にいるのが本物の愛ではないか……と持論を展開し、「それなのになぜ、『ひとりでも生きていけそうな女性』は男性からの評判が良くないのでしょうか?」と問いかけています。

「ひとりで生きられそうな女性への偏見」がある理由は?

 「それなりの職業に就けば(女性も)自分の生活費ぐらい自分で賄える」と主張しているトピ主さん。「女性が1人で生きていけるのは当たり前なのに、所詮女性は男性の助けなしでは生きていけないという偏見があるように思います。随分とめられたものです」等々、憤慨に近い表現も。この問題を考える際には、大きく二つのポイントがあるように思います。

 ひとつはご存じのとおり、時代背景です。女性が一人前に学ぶことができ、どんな仕事にも就ける社会はいつの時代もあったわけではなく、過去を振り返れば、女性は男性の庇護ひご下に置かれるのが当たり前だった時代も長くありました。今でも完全な平等にはなっていない国が多いですし、日本も先進国の中では女性の地位向上がかなり遅れているというデータもあります。“今までどおり”の価値観を強く信じている人や、「そういうもの」として問題に感じていない人が今も社会の中に一定数いることが、トピ主さんが偏見を感じる大きな理由のひとつだと思います。

 とはいえ、昔に比べれば、教育や就職において等しい権利を得られる状況になっています。闘ってそういう環境を作ってきてくれた先人たちには感謝したいですよね。

 もうひとつのポイントは、「役に立ちたい」という普遍的な心理。仕事でもそうですが、誰かの役に立てると生きがいを感じて頑張れる、という人は少なくありません。恋愛でも「自分が役に立てていると感じたい」と考える人は、男女とも一定数います。「自分を頼りにし、支えとしてくれる女性」がそばにいてくれると頑張る力が湧いてきたり、自分の存在意義を感じられる……という男性も少なからずいることが、そうした女性を好む傾向を生んでいると推測できます。「自分には女性を幸せにする力がある」と感じられることは、多くの男性にとって自信になるようです。

 従来は「女性は身の回りの世話をすることで夫や子どもの役に立ち、男性は外でお金を稼ぐことで妻と子どものために役に立つ」という関係性が一般的でした。しかし、最近は女性も稼ぐ時代になり、お金以外のつながりを見いだしている夫婦も出てきていますし、お互いに家事や育児を分担することで役立ち合う、という関係性も増えてきています。スローペースながら、少しずつ価値観は多様化してきているといえるかと思います。

「本物の愛」ってなんだろう?

 投稿には、「女性がお金のために男性と一緒にいるのは本物の愛ではないと思います」という主張もあります。どんな理由であれ、女性が人生をかけて男性のそばにいることを選び、また男性も“お金”の点で女性が自分を頼りにしてくれることがうれしいと感じているならば、それはそれで十分に必要とし合えている関係、という見方ができますよね。

 それに、愛が「相手のために何かをすること」だとするならば、その“何か”はカップルごとに違っていてもいいのではないでしょうか。「お金を稼ぐことが相手のため」という夫婦もいれば、「相手のために自分の時間を使うこと」や「欠点や弱みを受け止めてあげること」を愛だと感じるカップルもいます。“本物の愛”の定義もカップルそれぞれで違う――と考えてみれば、ひとくくりにして語ることの無意味さに気付けるかもしれません。

議論を大きくせず、個人単位で見ていこう

 「男性は〜女性は〜」という分析や議論は楽しいものですが、それを批判材料にしてしまうと敵対心が強まり、また新たな偏見を生むことも多く、お互いにとって良いことが少ないように思います。実際に異性と関わっていく際には、努めて“ひとくくり”にして考えず、個人単位で見ていくのがおすすめです。

 トピ主さんが今まで出会った男性の中には、「ひとりでも生きていけそうな女性」を好まない男性が少なからずいたのでしょうが、そうではない考えの男性も必ずいます。「私はそちらの人と仲良くしたい!」という気持ちをしっかり持っておきましょう。自立している女性を嫌う男性がいても、それが理由で振られたとしても、「そういう人とは合わないから、こちらからも遠慮しようっと」「自立している私はすてきだもの!」と自分が信じる価値観を貫いていってくださいね。偏見に縮こまることなく、かつ自分と違う考えの人を無用に批判することもなく自然体で生きていれば、いずれきっと自分の価値観を共有できる男性に出会えると思います。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「1人で生きていけて何が悪い!」 

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外山ゆひら (とやま・ゆひら)

 女性誌の編集を経て、フリーランスに。主に対人関係、恋愛心理、コミュニケーションに関する記事や、エンタメ・カルチャーの紹介コラムを担当。芸能人から一般企業の方まで、例年100人前後のインタビューを実施。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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