専業主婦希望って、そんなにダメ? 彼と意見が合いません

恋活小町

 「専業主婦希望ってだめなんでしょうか?」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんと彼は、就活中の大学生カップル。就職後すぐに結婚することを考えているそうですが、妊娠後は専業主婦になりたいトピ主さんに対し、彼は育休後にフルタイムに復帰してほしいという意見です。職場復帰するなら「こどもはさびしい思いをするだろうなと、かわいそうに思えてなりません」とトピ主さん。「この価値観のズレでは結婚生活はきびしいのでしょうか」と問いかけています。

「自分目線」で、長い人生を想像してみよう

 数多くの育児指南書を書かれている心理学者・諸富祥彦さんから以前、こんな話をうかがったことがあります。

 子育てをする女性には次のようなタイプがある。

(A)24時間子どもと一緒にいて大丈夫な女性

(B)1日に3時間程度は“外の世界”が必要な女性

(C)子どもと過ごすのは1日3時間程度がちょうどいい女性

 うまく子育てをするには、自分のタイプに合ったバランスを見極めることが大事……といった内容のお話でした。

 トピ主さんも、まずは「自分がどういうタイプなのか」「どういう人生を送りたいのか」という観点で、ぜひ考えてみてください。間違いなく(A)のタイプで、「子育てに専念できる人生を送りたい」というのが最優先で絶対に譲りたくないならば、それに心から賛成してくれる相手と結婚したほうが、夫婦ともに満足のいく家庭生活を送りやすいかもしれませんね。

 また、働くことの意義についてもぜひ考えてみましょう。人が働くのは、誰かの役に立てるというやりがいや喜び、安心、経済的余裕など、何かしらのリターンがあるから。「本当は子どもともっと一緒にいたい」と思いながらも精いっぱい、仕事と子育てを両立させている女性もいますし、そうした環境でも心身すこやかに育つ子どもはたくさんいます。現に彼は、ワーキングマザーのもとで育ったのですよね。彼は「かわいそうな子ども」だったのではなく、かつ共働きが家庭にもたらした“いいこと”も実感しているからこそ、共働きに賛成なのではないでしょうか。

 女性にも、そして子どもにも、いろいろなタイプがいます。自分の価値観をしっかり持っていることは賢明ですが、彼との間に落とし所を見つけたいならば、自分の経験だけに縛られて「子どもがかわいそう」と決めつけず、ほかの人の意見も聞きながら、もう少し柔軟にこの問題を考えてみるのがおすすめです。

価値観は変わる可能性も。いろいろな選択肢を持っておこう

 彼は共働き家庭で育ち、料理上手で家事も一通りでき、公平に分担するスタンス。一方のトピ主さんは、専業主婦の家庭で育ち、「幸せだったので、子どもにも同じ環境でいさせてあげたい」という考え。

 共働きをするかどうかは、世帯収入や暮らしのレベル、生き方や価値観などにも関わる重要なテーマではあります。とはいえ、2人はまだ就職前。今後、実社会で人生の先輩たちの姿を見るなかで、価値観が変わる可能性もあります。親世代が働いていた時代より給料水準も相対的に下がっていますし、トピ主さん自身、子どもを育てるためには収入が必要だと思い始めるかもしれません。彼のほうだって、フルタイム復帰をしている女性の実情を見て、意見を変えるかもしれません。

 歩み寄る気持ちもあるようですし、先々専業主婦になるにしろ、共働きをするにしろ、今のところは「出産後も働ける可能性」は残しておくのも一案。出産後の女性が働く環境の整備に力を入れている企業が増えていますし、そうした企業を積極的に探してみるのもいいと思います。

「想いあっていれば、最適な形に落ち着くはず」と信じてみよう

 就活中は、いろいろ不安や迷いがあるとは思いますが、「いずれ専業主婦になるからいいや」と適当に就職先を選び、後になってひどく後悔して再就職し直した友人を知っています。不安を煽りたいわけではないですが、万が一、結婚がうまくいかなかったら、もしくは子どもを授かれなかったら、トピ主さんはどうしますか? 結婚もまだ口約束段階である今、選択肢はできるだけ残しておいたほうが安心ではありますよね。

 結婚生活のことは社会に出てから、せめて就職先が決まってから、改めて話し合ってみても遅くはないもの。「お互いに想い合っていれば、最終的にはベストな形に落ち着くはず!」と信じて、当面は悩みすぎないと決めておくのもひとつです。

 お金の大切さを心底実感するためにも、将来、子どもに社会のことを教えるためにも、まずはしっかり独り立ちをすることを目標に、「自分が一番、満足のいく形で社会に出ること」に注力してみていいように思いました。その上で、二人にとってのベストな着地点が見つかるといいですね。応援しています!

発言小町のトピはこちら⇒「専業主婦希望ってだめなんでしょうか?」 

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外山ゆひら (とやま・ゆひら)

 女性誌の編集を経て、フリーランスに。主に対人関係、恋愛心理、コミュニケーションに関する記事や、エンタメ・カルチャーの紹介コラムを担当。芸能人から一般企業の方まで、例年100人前後のインタビューを実施。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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