「結婚以外のパートナーシップを目指している」という女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんには10年以上交際している彼氏がいるそうです。ところが彼は、育った家庭に問題があったせいで、結婚を不快に感じてしまうことがわかりました。以来、トピ主さんは、結婚以外の形で彼のパートナーになろうと決意したそうです。しかし、胸がモヤモヤしたり、苦しくなったりする瞬間もあり、どうすれば気持ちを軽くできるかと問いかけています。
不安や心配を減らすには、先例をしっかり検証してみよう
トピ主さんは投稿で「お互いに子どもは望んでいない」「結婚することが目的じゃないし、違う相手と結婚しても無意味」と明言。彼と一緒に生きていきたい気持ちに迷いはないようです。しかし一方で、ひとりになると「私の中身はカラッポじゃないか」と自問したり、友人の結婚話や家族の話を聞くたびに胸がモヤつく日があったり。事故や病気、遺産相続など先々の心配事も挙げています。
不安や心配を減らすためには、まず参考になる情報を集め、具体的な対策を考えてみることが有効です。「一般的な婚姻以外の、この世には存在してない、新しいパートナーシップを作る」とのことですが、フランスのPACS(連帯市民協約)、オランダのシビル・ユニオンなど、既に結婚以外のパートナーシップの制度を採用している国があります。それぞれの制度は多少違うとはいえ、参考になる部分もあるはず。戸籍上の契約を交わしていないカップルたちがどうやって良い関係を築いているのか、できるだけ情報を仕入れてみましょう。
ちなみに、日本でも「事実婚」を選択しているカップルはいますし、遺言を残しておけば財産分与もできます。事故や急病時の対応は、事前に2人でルールを決めておけば安心ですよね。具体的な準備をしっかりしておけば、心配は幾分か減らせることでしょう。
自分の本心は無視しないで。納得いくまであがいてみよう
ただし、トピ主さんに本当は結婚したいという思いがあるならば、モヤモヤは消えないでしょう。結婚話をすると、彼は「子供のイヤイヤ期のように気難しくなり、トラブルを起こす言動をする」とか。「彼がそういう境遇ならば仕方ない、相手が嫌がる型にはめることは止めよう」と受け入れたそうですが、「時々、自責を感じ苦しくなる」という一文も。ご自身で書いているとおり、「仕方ない」から彼のスタンスを受け入れているだけであって、本心から納得できていないのではないでしょうか。
結婚したい気持ちが少しでもあるならば、あきらめず、とにかくあがいてみるのも一案です。現状、彼が結婚にいいイメージを持っていないとしても、「自分たち2人ならうまくいくかもしれない」と思ってもらう方法はないか。例えば、年長者の結婚話を聞く、夫婦円満な友人を交えて会うなど、「2人で直接話す」以外の方法もいろいろとあります。
子どものように気難しくなり、まともに話し合いができない、そんな彼の態度も気になります。もしトピ主さんが、「自分は歩み寄っているのに、彼のほうは全く歩み寄ってくれない」と感じているならば、結婚云々よりも、そもそもの関係性が心配です。「私のことを大事に思ってくれていないのでは?」といった疑心や不安があるならば、本当に彼と一緒の人生でいいのかどうか、考え直すタイミングかもしれませんね。
大いに迷って悩んで、決意ができたら信じて進もう
「いや、結婚できなくても、彼とは絶対に離れたくない!」とまで思えているならば、覚悟を決めてしまうのもひとつです。世の中には、結婚に後ろ向きでも、「この相手とは絶対に離れたくない」という理由で結婚する人もいれば、「結婚という形を取れなくても、この相手の側にいたい」と未婚のまま添い遂げる人もいます。
つまり、相手の必要性をより強く感じている側が、相手の願いやスタンスを受け入れているのです。トピ主さんの気持ちに迷いがないならば、友達や他人とはもう比べないと決め、その思いを貫くのがベストのように思います。逆に、少しでも迷いがあるならば、結婚を望める男性との未来も一度しっかり検討してみたほうが、後悔は少ないでしょう。
結婚以外の関係性は、世間の目に縛られない分、より心の絆が必要になると思いますが、「私たちなら大丈夫!」と思えそうですか? その決意ができれば、あとは落ち着いてモヤモヤの原因をひとつずつひもといていき、心の混乱をクリアにしていきましょう。双方が“心から納得して”歩んでいけるならば、どんなパートナーシップの形でも、それが正解だと思います。応援しています。
発言小町のトピはこちら⇒「既成概念と新しい概念の狭間で」
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