激務で破局!? 「仕事優先の女」の恋愛は難しいでしょうか?

イラスト・いわしま ちあき

 発言小町に、彼とさよならしたくないという投稿が寄せられました。

 トピ主さんは36歳の女性。8か月前に39歳の男性と交 際をスタートさせましたが、半年前からトピ主さんの転勤により、遠距離恋愛に。「仕事を優先させるタイプ」というトピ主さんは激務をこなしているそうで、 3か月ほど前からそのことで彼と衝突する機会が増えていました。トピ主さんは仕事の仕方や姿勢も変える努力をしていたそうですが、先日、彼から「もう会う 気はありません」というメールが届いてしまったそうです。

 「別れたくない、どうしたらいいでしょうか」とアドバイスを求めています。

彼の気持ちが「限界」まで来ているなら、復縁は難しい

  3か月間、何度か衝突をしていて、ついに彼に「もう会う気はない」という宣告を受けてしまった、とのこと。彼の気持ちに、すでに“限界”が来ていて「もう トピ主さんとはやっていけない」と最終結論を出してしまっているのであれば、残念ながら、復縁は難しい可能性が高いでしょう。そのことを大前提とした上 で、ここからできる対応について考えてみると、以下3つの選択肢があるかと思います。

<1>しばらく彼と距離を置き、お互いに頭を冷やしてみる
<2>トピ主さんが仕事や勤務地を替える検討をし、「仕事優先の生き方」をやめる
<3>「仕事優先の私は、彼とやっていくのは無理だろう」と判断し、「合う相手を探そう」という考えに変える

 まずは1から。彼の性格にもよりますが、もしかしたら今は交際がうまくいかない苛立(いらだ)ちで、一時的に頭に血が上っている状態ということも考えられます。こういうときは、しばらく距離を置いて頭を冷やす期間を設けるのも良策です。

 彼の心にまだ迷いがあれば、距離を置いている間、トピ主さんと の未来を見つめ直すと思います。もし連絡が来なければ、2~3か月後にこちらから連絡し、再び話し合ってみてはいかがでしょうか。落ち着いた状態で、双方 が「やっぱり一緒にやっていきたい」という結論に至るならば、復縁もあり得ると思います。

 遠距離恋愛中のお二人。なかなか会えなくても、相手への強い思いがあり、「この先も一緒に生きていくだろう」という展望がなんとなくでも見えていると、距離のハードルも乗り越えられるケースが多いです。

 ただ、トピ主さんの彼は「遠恋のリスクを背負ってまで、『会いたい』と思えない」と言ったそうですね。つい寂しさから強い言葉を発してしまった、という可能性も考えられるので、この言葉だけを鵜呑(うの)みにしなくてもいいとは思います。しかし、この発言が真意であり、“最終結論”なのであれば、もう彼はこの関係にそこまでの執着がないのかも。落ち着いた頃に連絡してみて彼の態度が変わらないようであれば、きっぱり諦めるほかないように思います。

「仕事よりも彼が大事」なら、その気持ちを行動で示していこう

 続いて、2について。男性側が仕事に没頭しすぎて破局に至る例はたくさん見てきましたが、今回は逆のパターンです。少し抱く気持ちが違う部分もあるかもしれません。

 時代が変わっているとはいえ、今も「男性は外で働き、女性は 家を守る」という考え方を持っている人は多くいます。知人男性の数人から、「男は、好きな女性が外で活躍するのを心から許容するのがなかなか難しい」「好 きな女性ほど家に囲っておきたくなる」といった率直な意見も聞いたことがあります。賛否両論あるでしょうが、仮に彼がそうした考えの男性であれば、トピ主 さんが本気で「仕事優先な生き方」をやめない限り、うまくやっていくのは難しいかもしれません。

 トピ主さんにとって、彼は「これ以上自分を好きになってくれる人はいない、これ以上自分が好きになる人もいない」とまで思えるような、特別な相手だそうですね。この彼と仕事の両方を選ぶことが(かな)わ ないと分かった以上、どちらかを選ぶほかないように思えます。「失って後悔する可能性」は、恋愛と仕事(キャリア)どちらにもありますので、ぜひ慎重に考 えてみてください。「彼といる人生のほうが、仕事よりも大事だ」という結論に達するならば、今すぐ“行動”で本気を示さないと、彼の気持ちを取り戻すのは 難しくなるかもしれません。

無理な関係は続かない。「自分に合う相手」を探す道もある

 最後に3について。本来のトピ主さんは、「仕事優先で、その隙間に彼との予定を入れる、(かたく)なに自分の考えを崩さない」タイプとのこと。「仕事は他とは土俵が違うもの、仕事とはこういうものだと割りきり、ずっとプライベートを犠牲にしてきました」とも(つづ)られています。自分の仕事に責任感やプライドを持っている、あるいは仕事は自分の大事なアイデンティティで、できる限り頑張りたいと思っている――そんな価値観を持っている女性なのかもしれません。

 彼と衝突するようになってから、「こんな自分ではだめだと思 い、変わる努力をしていました」とのことですが、彼には響かなかったようですね。彼は「少し我慢するところはあっても、トピ主さんとやっていきたい」とま では思えなかったのでしょう。つまり、トピ主さんと彼との価値観は根本的に合わない部分があり、折り合いがつかなかった、ということになります。

 どんなに好きでも、自分自身を偽らなければならないような相手とは、いずれうまくいかなくなる――。そう考えて、この彼は諦め、自分らしく生きられる別の相手を探す、というのもひとつの賢明な選択だと思います。

悩み抜いて決めた道を、信じて歩いていこう

  また、恋愛や結婚にはタイミングも重要です。今は仕事優先のトピ主さんも、数年後には仕事での目標を達成するなどして、「プライベートの時間も大事にした いな」と思う時期が来るかもしれません。その頃になれば、恋愛と仕事をうまく両立できる可能性もあります。「彼とは人生のタイミングが合わなかった」と諦 めるか。それとも「彼と出会ったのが私の恋愛のタイミングだ」と考えて、自分のやりたい仕事を諦めるのか――。

 彼と別れた後、仕事好きなトピ主さんとうまくやっていける男 性が見つかり、仕事と恋愛、両方に恵まれるかもしれません。しかし、次に好きになれる男性が見つからない可能性も当然あります。仕事を辞めたことで彼と幸 せに結ばれることも考えられますが、結局うまくいかなくなり、仕事も恋愛も失うことだってゼロではないでしょう。要するに、どちらの選択をしても確実な保 証はないということです。であれば、今、心が本当に望んでいるほうを選び、信じて歩んでいくのが最善ではないでしょうか。

 仕事と恋愛、どちらを選んでも後悔の思いを巡らす瞬間はきっ とあるでしょう。それでも、自分が悩み抜いて出した結論ならば納得もできやすいと思います。人生は巻き戻せませんから、自分の決断が「正解」になるよう、 選んだ道の先で自分の望む幸せを追求していくのみです。難しい選択だとは思いますが、よくよく考え抜いて、ご自身の答えを出していってくださいね。

外山ゆひら (とやま・ゆひら)

 女性誌の編集を経て、フリーランスに。主に対人関係、恋愛心理、コミュニケーションに関する記事や、エンタメ・カルチャーの紹介コラムを担当。芸能人から一般企業の方まで、例年100人前後のインタビューを実施。産業カウンセラー・心理相談員資格有。