歴史を語るジュエリー「ショーメ」 日本初の美術展を開催 

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レセプションでの桐谷美玲さん。リボンモチーフのティアラが可憐

 パリの高級ジュエリーブランド「CHAUMET(ショーメ)」の約240年に及ぶ歴史を紹介する展覧会「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界‐1780年パリにはじまるエスプリ‐」が、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開幕しました。日本初公開のものも多く、繊細なデザインで各界の著名人に愛されてきたショーメの世界を体感できます。開幕に先立って行われたレセプションパーティーも東京・南麻布のフランス大使公邸で開かれ、桐谷美玲さんら華やかなゲストが訪れました。

240年の歴史を体感

会場には、ジュエリーとともにショーメを御用達ジュエラーとしたナポレオン1世と皇妃ジョゼフィーヌの肖像画が展示されています

 「ショーメ」の創業は、1780年。パリのヴァンドーム広場に軒を連ねるジュエリーブランドの中で最も古くから店を構えています。ルーブル美術館名誉館長のアンリ・ロワレット氏が監修した今回の展覧会では、ダイヤモンドをあしらったティアラやネックレスなどの宝飾品、未発表のデザイン画など約300点が展示されています。

 「ショーメ」展は「歴史の中のショーメ」「自然を披露する」など八つのテーマで構成されています。一番注目したいのは、「歴史の中のショーメ」のコーナーに展示されている皇帝ナポレオン1世が教皇ピウス7世に贈ったというティアラ。本展の開催に合わせて修復が行われました。1804年12月2日、パリのノートルダム大聖堂で執り行われた戴冠式に出席した教皇への謝意を表したものとされています。その後、皇妃・ジョゼフィーヌは、ショーメの創設者、マリ=エティエンヌ・ニトが携えた宝飾品に感動し、ニトに「公式ジュエラー」の肩書を授けました。

皇帝ナポレオン1世より贈呈された教皇ピウス7世のティアラ アンリ・オーギュスト(金銀細工職人)、 マリ=エティエンヌ・ニト、フランソワ=ルニョー・ニト1804-1805年(後世に数回修正) ゴールド、シルバー、金箔、エメラルド、ラインストーン、 真珠、合成石、カットガラス、シルクのヴェルヴェット、 ラメ入りのゴールド、金属糸、木、紙 教皇庁聖具室、ローマ © Chaumet / Régis Grman

シンボルとしてのティアラ

 ティアラは、ショーメのシンボルでもあります。「戴冠!ティアラの芸術」のコーナーでは、様々な宝石が施されたティアラ約20点が展示されています。ティアラは上流階級の仲間入りをするために必要なもので、婚姻の際のプレゼントとして最も人気のある品だったそう。

ナポリ王妃カロリーヌ・ミュラのバンドー・ティアラ ニト・エ・フィスに帰属、1810年頃
ゴールド、真珠、ニコロアゲート ミキモト© Droits réservés

草花、虫‥‥自然をテーマに

 ショーメの作品デザインには、草花や昆虫など自然物を表現したものが多く見られます。中でも、豊穣ほうじょう肥沃ひよくの象徴である「麦」は、ショーメの最も古い創作のモチーフの一つ。「ショーメ」展でも、ネックレスやティアラ、ブローチなど様々なジュエリーに見てとることができます。麦の穂をイメージして、こぼれ落ちそうなほどのダイヤモンドをあしらいながらも、その作りは実に繊細で、思わずため息が出そうになります。

麦モティーフのネックレス「夏の贈り物」 ショーメ、2016年 「ナチュール ドゥ ショーメ」コレクション ホワイトゴールド、ダイヤモンド ショーメ・コレクション、パリ©Chaumet

 繊細で豪華、そして大胆なデザインのジュエリーは、時代の流行を取り入れながらも、「権力の象徴」「植物や昆虫など自然への感性」という二つの大きなテーマが感じられます。

 光り輝くジュエリーを見つめながら、いにしえの王侯貴族たちが、どんな場面で、どんな気持ちで身につけていたのか、思いを巡らせてみたくなります。

音声ガイドは桐谷美玲さんと谷原章介さん

桐谷美玲さん

 レセプションパーティーには、女優の桐谷美玲さん、モデルの長谷川潤さん、アーティストのマドモアゼル・ユリアさんら豪華ゲストが出席しました。

 俳優の谷原章介さんとともに「ショーメ」展の音声ガイドを担当した桐谷さん。この日は、ブラックを基調としたドレスに、リボンをモチーフにしたショーメのティアラとブレスレットを身につけて会場に現れ、「とてもすてきなジュエリーで気分が高まります」と話していました。9月17日まで。

長谷川潤さん
マドモアゼル・ユリアさん

「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界―1780年パリに始まるエスプリ」

三菱一号館美術館
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
◆開館時間
午前10時~午後6時(金曜、第2水曜、9月10~13日は午後9時まで) ※入館は閉館の30分前まで
◆観覧料
大人1700円、高校生・大学生1000円、小・中学生500円
◆休館日
月曜日(ただし、7月16日、9月10日、9月17日と、トークフリーデーの7月30日、8月27日は開館)
◆問い合わせ
03-5777-8600(ハローダイヤル)