フィギュアスケートを撮り続ける写真家が語るトップ選手の魅力

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写真集「羽生結弦 平昌オリンピック2018フォトブック」(舵社)より

 フィギュアスケートの羽生結弦選手(ANA)や宇野昌磨選手(トヨタ自動車)らトップ選手を撮り続けているスポーツ写真家の田中宣明さん(47)。写真家ならではの視点で、間近で見た選手たちの姿を語る特別講座「写真家が語るフィギュアの魅力」(よみうりカルチャー錦糸町主催)が、3月18日にすみだ産業会館で開かれました。

フィギュアスケートの魅力を語る田中宣明さん

 田中さんは、平昌ピョンチャン五輪でワンツーフィニッシュを飾った羽生選手と宇野選手、4位に入賞した女子の宮原知子選手(関大)らをジュニアの時代から撮り続けています。フィギュアスケートファン約330人が詰めかけた講座では、会場前方のスクリーンに自身の作品を大きく映し出しながら、撮影をする時の気持ちやプロの技を明かしました。

 ジャンプやスピンなどの分かりやすい場面の写真を狙わず、あえてスケーティングの撮影に力を入れるのは、「選手の豊かな表情や表現力」をカメラに収めるため。広いリンクの上で選手を斜め横から撮影する場合は、「手前の目にピントを合わせて選手を美しく写す」などの工夫をしているそうです。   また、田中さんは、公式練習や記者会見、表彰式などで選手らが見せるしぐさも欠かさず撮影しているそう。来場した多くのファンからは、ふだんは見られないカットがスクリーンに大映しにされるたびに、ため息が漏れ、歓声が上がっていました。

 1時間40分に及んだ講演中、田中さんは冗談を交えたトークで、終始会場を沸かせました。最後に「スケーターの素顔をみなさんにご紹介したいと思って撮影している。スケーターは輝ける時間が短く、子どもの頃から一生懸命頑張っている姿を見てきた。みなさんにもっと好きになってもらい、応援してもらえるような写真をこれからも撮り続けたい」と語ると、会場からこの日一番の大きな拍手が沸き起こっていました。

 田中さんが撮影した写真集「羽生結弦 平昌オリンピック2018フォトブック」(舵社、1200円税別)も発売中です。

写真集「羽生結弦 平昌オリンピック2018フォトブック」(舵社)より