「どこの国に行っても自然体」……福士蒼汰さんの旅のスタイルとは

たび小町(PR)

 長い酷暑が終わり、ようやく旅がしやすい季節になりました。旅の目的は人それぞれですが、10月26日に公開される最新作の映画「旅猫リポート」で福士蒼汰さんと猫のナナとの旅を通して浮かび上がるのは、人生における大切な出会いの数々。“自分の映画を見て泣いたのは初めて”という福士さんに、映画のこと、そして旅についてお話を聞きました。

若手俳優のトップランナーの一人として注目されている福士蒼汰さん

――今年は「曇天に笑う」「ラプラスの魔女」「BLEACH」と、非日常的なキャラクターが続きました。一転「旅猫リポート」では、心のやさしい好青年・悟を演じています。

 今回は有川浩さん原作の作品で、今年公開された4本の中では唯一フィクションやファンタジーの要素が入っていません。とんがったアクションよりも、こういう普通のキャラクターの方が実は難しいなと思いました。自分は悟ほどいい人ではないんですが(笑)、彼の生い立ちや育った環境から、あそこまでやさしくなれたのかなと思います。悟を引き取った叔母さん、友人たち、そして猫のナナとの関係を考えていく作業でした。

 ナナと初めて会った時の様子を監督が見ていて、「福士君の素のままでいいよ」とおっしゃってくださったんです。この映画は自分というものを役に投影していった部分が大きいです。

――ある事情からナナを手放すことになり、悟とナナは新しい飼い主を探す旅に出ます。やがてその旅は彼のこれまでの人生を振り返る時間に変わっていきますね。

 初めて自分の出演作を見て泣きました。自分はあまり感情移入する方ではなく、ましてや泣くってことはほとんどないですが。「そういえば撮影の時はこうだったなあ」とかいろいろ思い出してしまうんです。不思議ですが、今回はすっかり映画の世界に入ってしまいました。自分も小学校から高校まで犬を飼っていて、亡くなる瞬間にも立ち会っていて……悟と同じで根っからの動物好きなので、それが効いたのかもしれません。なかなかできない経験をしたと思います。

2014年生まれ、セルカークレックスのオスのナナ。福士さんとは息ぴったり

――銀色のワゴンに乗って東へ西へ。印象に残ったロケ地はありますか。

 ロードムービー的な要素もあるので、いろんな景色の中を走りました。中でも大分で見た菜の花畑がすごくきれいでした。3月のまだ寒い時期だったのに、見渡す限り菜の花が咲いているんです。びっくりしました。もう圧巻という言葉しかなかったです。雪の富士山も見事でした。友達が経営しているという設定のペンションからものすごく大きな富士山が見えるんです。高校の回想シーンに出てくる茶畑もなつかしいなあ……真冬だったのですごく寒かった記憶があります(笑)。

福士さんの表情と色彩が印象深い菜の花畑のシーン

――旅といえば、おいしいものとの出会いが欠かせませんね。

 明太子とかからいものも好きなので、北九州の料理は好きなものが多いです。好みのお寿司屋さんがあるんですが、江戸前寿司とはちょっと違うんです。でも撮影の時はあんまり外に食べに行かなかったような……そうだ、ご飯抜いてたんでした! 今回は役のためにやせようと思ったので、食事を抜いてました。結局6、7キロやせました。

――福士さん自身が旅をしたいと思っている場所はありますか。

 う~ん、たくさんあります。今は刺激的な場所が自分の成長に役立つと思っているので、ヨーロッパや東南アジアの全然知らない国に魅かれます。ローマには国際映画祭で行ったことがあるので、ローマ以外のイタリア……ベネチアもいいですし、ドイツにも行きたいです。それと世界遺産をめぐる旅もしたくて。グランドキャニオンには行ったことがあるんですが、ほかは全然と言っていいくらい知らないので。マチュピチュ、エアーズロック……。アンテロープキャニオンやウユニ塩湖も。行きたいところがありすぎてどうしよう!と思います(笑)。

――あらかじめ行く場所や目的をきっちり決めてから行く「計画派」ですか? それとも「なんとかなる派」?。

 自分は目的を決めないことの方が多いです。行ってからどこに行くか決めようと思っています。有名な場所とかはなんとなく把握して行くんですが、名所や観光地を目的にするのではなく、まずその地に立ってみる。そしてそこに住んでる人に聞いてみる。観光地めぐりはしないこともないでしょうが、一人ではあんまり……(笑)。気持ちを共有できる人と一緒なら楽しいと思いますが。もし現地の人がすすめてくれた場所が観光地だったら、それはそれでいいんです。のんびりしたい時はリゾート地を選びます。でもそうじゃない時は完全に“刺激”を求めて行くので、その土地土地のものを吸収したい。食べものもそうです。冒険したい方だと思います。

 国内の旅は、自分がもう少し成長してから行こうと思っています。頭の中の知識を含めて、自分が日本を理解し追いついたら、落ち着いて全国をまわってみたいと思います。

悟とナナが車を降りて富士山を見つめたわけとは…

――これまでに行ったことのある国とその時のシチュエーションを教えてください。

 イタリア、イギリス、アメリカ、シンガポール、オーストラリア、台湾、インドネシアのバリ島、タイ……10か国弱ぐらいでしょうか。仕事を兼ねることもありますし、完全にプライベートの時もあります。毎回だいたい5日から7日ぐらいの期間です。

 友達と行く時は、本当に仲のいい親友と呼べる人としか行きません。家族と出かけることも多いです。一緒にいて一番気をつかわないので。この間も姉たちとラスベガスに行って来ました。ロサンゼルスは家族全員で行きましたし、バリ島も家族と。遠慮なく寝たい時に寝られますから(笑)。リゾート地では寝るのが正解です。寝て、起きたらプールで泳いで、ご飯食べて、また寝て……(笑)。

 ニューヨークやロサンゼルスには一人でも行きます。一人旅をしたいなと思った時に、まず選んだのがアメリカでした。今はシアトルやワシントンDCにも興味があります。ロンドンにも一人で行ったことがあります。友達が住んでいたので、遊びに行きたいなと思ってフラ~っと。

――福士さんの旅のスタイルは?

 自然体、です。特に持っていくと決めているものもないですし、日本にいる時と同じような感じでいるようにしています。自分の中で境目を持ちたくないんです。その国に行けばそのように……地元民に見られるように努力します(笑)。

10月26日(金)全国公開『旅猫リポート』

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