苔むす幽玄の世界 京都・西芳寺

たび小町(PR)

西芳寺
西芳寺の境内一面が苔に覆われる名刹。日の光や雨の影響により、見るたびに違った表情を見せる。それは刹那的な風景であり、悠久を感じさせてくれる風景でもある(写真は夏季のもの)

境内一面を覆う苔の美しさ「苔寺」で見る幽玄の世界

 数々の神社仏閣が立ち並ぶ京都。貴重な仏像や建物など、日本の仏教文化を語るうえで欠かすことのできないものが数多く存在しますが、美しい庭園でひときわ名高いのが、通称「苔寺」で知られる西芳寺です。

 飛鳥時代に聖徳太子の別荘があったとされる地に、西芳寺が開山したのは奈良時代の8世紀。約1300年の歴史があります。兵乱により一時荒廃しましたが、室町時代に、高僧であり作庭の名手でもあった夢窓疎石により、禅寺として再興されました。西芳寺の庭園は上下2段に分かれており、上段は枯山水、下段は池泉廻遊式。のちに開山した金閣寺や銀閣寺の庭園の原型になったともいわれています。この庭園が江戸時代末期から苔で覆われ、苔寺と呼ばれるようになったとされます。今では百二十余種もの苔が、境内全体を美しい緑で覆い尽くしています。

 みずみずしい新緑の季節から、赤く色づいた葉とのコントラストが美しい紅葉の季節まで、さまざまな表情を見せてくれますが、雨が降ったときはまた格別です。薄く靄に包まれた境内で、雨のしずくに輝く苔の緑。美しさが一層際立つ光景が広がります。

 日本の仏教文化、そして伝統の美しさを実感させてくれる、幽玄の世界が広がる庭園です。

深緑美しい京都の名刹へ

神護寺
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高雄山中腹に立つ名刹。夏場は青々としたもみじが広がる
廬山寺
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紫式部の邸宅跡地であり、「源氏物語」を執筆したとされる地に立つ。平安朝の庭園には紫のキキョウが咲く(見ごろは例年6月下旬〜9月上旬)
鞍馬寺
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