色に包まれる絶景の旅

たび小町(PR)

 日常を彩る「色」の数々。何気ない生活の中でも、目に飛び込む色に私たちの心は知らず知らずのうちに影響を受けます。時に強烈な印象を与え、感動を呼び起こす「色」に包まれる旅へ出かけてみましょう。

目に焼き付くピンク色の世界

 たおやかで、華やかな印象を与える色・ピンク。私たち日本人は昔から、桜色や撫子なでしこ色、薄紅梅うすこうばいなど、自然に結びついたさまざまな名称を与え、そのはかなげな美しさをめでてきました。一方で、世界には見ているだけで力が湧いてきそうなピンク色の景色も存在します。
 メキシコ、ユカタン半島には、「ピンクラグーン」と呼ばれる奇跡的な絶景で話題の塩湖があります。青空とコントラストを成す湖面は、鮮やかな珊瑚色。理由は、湖に生息しているスピルリナという微細藻類と、アルテミアというミニ海水エビにあります。2つの生物は赤い色素を持つため、晴れ間が続く乾季には、太陽に照らされた湖面が淡紅に光るのです。
 女性的な印象があるピンク色ですが、実は「女性の色」として扱われ始めたのは最近のこと。1953年、アメリカ大統領夫人となったマミー・アイゼンハワーの好きな色がピンクだったことをきっかけに、メディアが「女性らしい色」へと押し上げました。
 インド・ジャイプールは、町全体が薄桃色に塗られていますが、その理由はイギリス統治時代にさかのぼります。1876年、イギリスのアルバート王子がジャイプールを訪れることになり、王子を歓迎する意味を込めて、街の建物をこの色に塗りました。一説によれば、王子が好きな色がピンク色だったためといいます。このユニークな色づかいの街を見ようと、ジャイプールには今も多くの観光客が足を運びます。ピンク色の風景には、男女問わず人を魅了し続ける力があるのかもしれません。

自然と歴史が受け継ぐ赤色のパワー

 赤色はピンク色の持つ生き生きとした雰囲気をより強くした色といえるでしょう。新生児が初めて認識する色ともいわれており、生命力を感じる色です。
 大自然の営みは、時に圧倒するような赤色の景色を生み出します。アフリカ大陸南西部ナミビアのナミブ砂漠は、川に運ばれて海岸に出た砂が、海上の強風によって内陸まで飛ばされてできた世界最古の砂漠です。内陸に運ばれる過程で砂の鉄分が酸化し、全体的に赤みを帯びて見えます。日の出と夕日の時刻には、連なる砂丘が真っ赤に染まります。
 砂漠の中には、「デッドフレイ」(死の沼)と呼ばれる一帯があります。微生物すら住みつかないほど極度に乾燥した地です。赤い砂丘の中、枯れたままの黒い木々が浮かび上がります。過酷な自然環境が生み出した色鮮やかな光景です。

 赤褐色の地層が波打つ、アリゾナ州バーミリオン・クリフ国定公園の「ザ・ウェーブ」。地層がくるくると渦を巻くような景観は、その場に立つと、平衡感覚を失ってしまいそうになります。縞模様がなめらかに波打つ光景は、砂岩がかたまってできた岩を鉄砲水がえぐり、鉄を含む地層が露出し、長い年月をかけて風化してつくり出されました。いずれも、大地のみなぎるような力強さが伝わる赤色の風景です。

 一方、文化から生まれた赤色の景色も存在します。日本では、赤色よりやや橙色に近い朱色との関わりが深く、「倭人は体に朱丹(天然の赤い顔料)を塗っていた」ことが魏志倭人伝に記載されています。朱色には魔除けの効力があるとされ、古来、祈りや願いの場にも用いられてきました。生命の躍動や豊穣をあらわす、縁起の良い色でもあります。
 海岸に立ち並ぶ朱色の鳥居が印象的な、山口県の元乃隅稲成神社。千本鳥居と呼ばれる風景は日本各地に存在しますが、鳥居が連なった由来には江戸時代の習わしがあります。当時、お参りして願い事が成就すると、「(願いが)通った」お礼の意味を込めて、参拝者が鳥居を奉納する文化が広がりました。小さな鳥居から始まり、願い事がかなうたびに、より大きな鳥居を奉納する。その繰り返しが、鳥居が連立するスピリチュアルな景観を生み出しました。
 赤色の持つ生命力を背景に、朱色の風景は今も日本に受け継がれています。

自然から生まれた神秘的な青の世界

 赤色が生命の躍動感を感じさせる色だとすれば、心を落ち着かせる色は青色です。世界的にも、あらゆる色のなかで青色を好む人が最も多いといわれています。青色の落ち着いた心地よさを、人が無意識的に感じ取っているためかもしれません。
 世界で最も美しい洞窟ともいわれるパタゴニアのマーブルカテドラルは、長年の浸食によって削られた大理石が流れるようなマーブル状となっています。ターコイズブルーの湖の色が反射し、青い彫刻作品のような佇まい。青色の持つ神秘的な一面を感じられる、自然が作り出した絶景です。

 ブラジルのレンソイス・マラニャンセス国立公園の砂丘には、限られた季節にのみ見られる青色の景色があります。
 レンソイスはポルトガル語で「シーツ」の意味で、普段はその名の通り真っ白な砂丘が広がります。ところが雨季になると窪地に水がたまり、青い小さな湖が白い砂丘の中にいくつも顔を見せます。鮮やかな青が白いうねりの中で引き立つ、この時期だけの特別な光景です。

 青色の同系色である緑色にも、心を落ち着かせ気持ちを穏やかにする癒しの効果があるといわれています。宮城県・蔵王連峰の火口湖「御釜」の湖面には、淡い緑色の水が浮かんでいます。穏やかな緑色の湖ができた背景には、約100万年前から続く火山活動があります。1182年に起きた噴火で、連峰中央部の火口が大きな窪地になりました。そこに少しずつ水がたまり、できた火口湖が御釜です。現在も火山活動は続き、釜の底から硫黄を含む成分が吹き出しているため、水の色が緑色に見えます。

 緑色の御釜と同じように、噴火によって作られた黄色の絶景もある。エチオピアにあるダロル湖は、1926年に噴火したダロル火山の火口。硫黄の成分を含む紅海からの地下水が湧き、まるで黄色の蛍光ペンキを流し込んだような極彩色の世界が広がります。見る人に希望を与える効果があるという黄色い光景に思わず近づきたくなりますが、吹き出す水は強酸性、さらに世界で最も気温が高くなる場所の一つともいわれ、人間が住める場所ではありません。しかし、少し離れた町にはダロル湖でとれる塩、鉱物などを販売している人たちもいます。黄色の湖は人々の生活を支える絶景でもあるのです。 

心がおどるカラフルな景色

 日本では、多彩で複雑な色調を「玉虫色」と呼びます。語源となった玉虫の羽根は古来、工芸品等にも用いられ、縁起の良いものとして珍重されてきました。光によって変わるさまざまな色合いには、多くの人々が心惹かれます。虹色のようなカラフルな色を目にしたとき、人は期待を感じ、楽しい気分になるのだといわれています。
 イタリア、リグリア海の断崖に立ち並ぶチンクエ・テッレは5つの町から構成されている。どの村も急斜面に色とりどりの家が立ち並び、見ているだけでわくわくするような光景です。11世紀ごろに要塞として築かれた歴史があり、独自の文化が残る街並みが現代の人々の心を掴みます。家をカラフルな色で塗り分けた理由には諸説ありますが、漁から戻ってきた漁師が自分の家を見分けることができるようにするためだといわれています。

 山々に虹がかかったような景色が話題の中国の「張掖丹霞地貌」、通称「七彩山」は、自然が作り出した七色の絶景です。大部分が白亜紀の赤色砂岩と礫岩で構成され、地層がむき出しのため、日の当たり方によってさまざまに変化します。「丹」は赤・朱色、「霞」は夕焼けなどの意味があり、夕暮れが最も美しく照らし出されるとされています。

 熊本の宇土半島に位置し、有明海を前に広がる御輿来おこしき海岸。ここは満潮と干潮の差が激しく、干潮時には三日月形の砂紋が、一面に浮かび上がります。4世紀中ごろ、九州遠征中の景行天皇がその美しさに魅了され、御輿を止めて見入ったという伝説が名前の由来となっています。晴天時に対岸に見える雲仙普賢岳の光景も格別ですが、特に注目したいのが、「マジックアワー」と呼ばれる夕日が沈む時間帯です。時の流れとともに砂紋の色が赤からオレンジ、群青、そして紫へと目まぐるしく変わり、見る人を魅了します。さまざまな感情を呼び起こす、色の風景。普段何気なく目にしている色の、新たな一面を知ることができるかもしれません。まだ見たことのない色彩を探しに、旅に出かけてみましょう。

世界の絶景の鮮やかな「色」を見てみませんか。

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※ツアーは終了している場合があります。