「上野ファーム」ガーデナー上野さんに聞く、「北海道ガーデン街道」の魅力

たび小町(PR)

 みなさんは「北海道ガーデン街道」をご存じですか?ガーデン街道とは、北海道の大雪~富良野~十勝の代表的な8つのガーデンを結ぶ全長250kmにわたる街道です。名前だけを見ると、「ガーデニングが好きな人向け?」と思いますが、そんなことはありません。北海道ガーデン街道は、ガーデンだけではなく、北海道ならではの食べ物や景色も一緒に楽しむことができる、新しい観光地の1つとなっています。今回は、そんな北海道ガーデン街道を構成する8つのガーデンの1つ、「上野ファーム」を手掛ける上野砂由紀さゆきさんにインタビュー。ガーデンの新しい魅力や北海道の魅力について伺いました。

ガーデン作りに興味を持ったのは、ささいなきっかけから

上野ファーム5月(白樺の並木とチューリップ)

– 上野さんはなぜガーデンに興味を?

上野 実家が米農家なのですが、両親が農地の景観を良くしようと、花を植えたり英国風ガーデンを作り始めたりしているのを見て、「母がハマっている英国風ガーデンってなんだろう」って程度の興味を持っていたんです。
 そんな時にイギリスのガーデニング研修を見つけて、ほんの興味本位で参加しましたが、そこで見た英国風ガーデンには衝撃を受けました。そして実家のある北海道で本格的英国風ガーデンを作りたいと思うようになりました。
 研修では基礎しか学べなかったので、ほぼ手探りで庭づくりを始めました。最初は英国風ガーデンに近づけようと思っていたのですが、気候や風土の違いから、それは厳しいことに気付きました。そこで、発想を変えて、「北海道でしか作れないガーデンを!」という想いで、現在の「北海道ガーデン」に落ち着いたんです。

北海道に点在する魅力を線でつなげる。それが北海道ガーデン街道

上野ファーム6月

– そういう経緯で今の「上野ファーム」があるんですね。ところで、「上野ファーム」もある北海道ガーデン街道の魅力を教えてください!

上野 花だけではなくて、ガーデンを巡りながら北海道ならではの食事や景色も一緒に楽しむことができるところですね。
 北海道ガーデン街道は、ただ花を見るだけの街道ではなく、全長250kmという距離を何泊かして、北海道の良さ、地域の良さも合わせて知ってもらえるような街道になっています。

– 花だけじゃないんですね!ちょっと意外です。

上野 北海道に来るときって美味しいものを食べたいとか素敵なホテルに行きたいとか考えますよね?北海道ガーデン街道では、お店や施設と協力して、北海道に点在しているいろんな魅力を線としてつなげて発信していけたらなと思っているんです。

– なるほど。具体的にはどのようなところがおすすめですか?

上野ファーム 雑貨店内観

上野 北海道の地域の特産を活かした”北海道ガーデン街道ランチ”がおすすめです。連携しているホテルの方々と協力して、北海道の名産をめいっぱい楽しめる特別なランチを開発しているんですよ。ガーデンのような華やかさが魅力です!
 最近では、カフェ・スイーツ街道やワイン・チーズ街道というのも北海道ガーデン街道の同じルート上で楽しめます。きっかけはガーデンでも、食べ物や景色など、北海道のいろんな魅力を見つけることができます。

– 聞いているだけで美味しそうです!ガーデン街道以外に、北海道ならではのグルメはありますか?

上野 見逃せないのはご当地スイーツですね!北海道のフレッシュな牛乳で作られるソフトクリームは北海道のどんな場所でも大人気で、味くらべをして食べ歩く人もいます。

上野 また小豆や小麦、牛乳、チーズなどの極上の材料がそろう北海道は、美味しいお菓子屋さんが多いのも特徴です。田舎に行くほど、ポツポツと素敵なカフェやレストランが点在しているので、偶然出会うカフェで食べる手作りスイーツも格別なんです。

– ガーデンを巡りながらカフェやレストランを見つけるのも楽しそうですね!

上野 そうですね。何か1つを巡るのではなく、「ガーデン×食」といったように、いろんな北海道の魅力を組み合わせていくことができるんですよ。

北海道ガーデン街道は季節や場所によって様々な顔を見せます。

上野ファーム8月中旬(サークルボーダー)

– 各ガーデンでの見どころはどんなところですか?

上野 8つのガーデンがそれぞれ異なるコンセプトなので、規模や花の見せ方、演出もそれぞれにこだわっているところですね。例えば、北国ならではのデザインを創造する「上野ファーム」、十勝の食と農がテーマの「十勝ヒルズ」、60歳から花の園を夢見たおばあちゃんがつくりあげた壮大な花畑「紫竹ガーデン」などなど。
 季節も1か月変わるだけでガーデンの雰囲気や景観はガラッと変わります。なので、いつ来ても楽しんでもらえるよう、ガーデナーとして、花の開花時期まで考えてデザインをしています。

– 花が大好き!という人でなくても楽しめそうですね!

上野 みなさんは、動物が大好きだから動物園に行くわけではないですよね。ガーデンも同じような感覚です。楽しそうだから行ってみよう。その程度でいいんです。なので、あまり身構えずに楽しんで欲しいなって思います。

若い女性に子連れママも。ガーデンが今、どんどん変わっています。

上野ファーム7月上旬

– 上野さんご自身が手掛ける「上野ファーム」でのこだわりは?

上野 あんまりかっちりしていないというか…植物にまかせて自由に咲かせたり、野生の花を活かそうとしたりしています。私自身は大きく育つ植物が好きで、北海道のダイナミックさを表現したいなと。
 私は、植物自体が役者だと思っています。たとえば、ドラマって全員が主役級の顔ぶれだったら成り立たないですよね。全員が”木○拓哉”みたいな。
 それと同じで、メリハリを付けるために、華やかなものや、それを引き立てるおとなしい植物を組み合わせて、どうストーリーを作っていくかを考えています。カラーももちろん考えますが、植物の持つキャラクターを考えてキャスティングしていくという形ですね。そういう風にガーデンをデザインしています。

– 特に「上野ファーム」での見どころなどは?

上野 「ノームの庭」という新しいガーデンエリアですね。そこではあえて北海道の野草をたくさん使っています。そのため、一見自然の野原のようだけど、華やかさや力強さがある新しいガーデンエリアになっています。

上野ファーム ノームの庭

– なんかジブリみたいですね!

上野 そうですね。ノームっていうのは、ヨーロッパの童謡などに出てくる小人みたいのもので、その小人は庭や森などいろんなところに住み着いているんですよ。そういうネーミングが面白いなと思って。
 花だけじゃなくて、想像が広がるようなガーデンになればいいなって思います。違った切り口で新しいものを表現したいですね。

– なんだかガーデンに行きたくなってきました!でも、花の名前とか全く知らないんですけど。

上野 ガーデンは花に詳しい人だけが来るところではないんです。かわいいものが好きな若い女の子たちや、子どもと一緒に自然と触れ合いたいというママ、カップルなども最近は多くいらっしゃいます。観光地の選択肢としてガーデンを入れるという感覚があるみたいです。

– そうなんですね!お客様はどういう風に楽しんでいるんですか?

上野 気になる花の写真を撮ったり、ただ自然の中を歩いたり…。花の楽しみ方って本当に人それぞれなんです。ガーデンって歩くだけでもすごくリラックスできて楽しいんです。だからみんなそれぞれの楽しみ方を見つけていますよ。

– 本当に誰でも気軽に楽しめるんですね!ガーデンをはじめ北海道は、自分なりに好きなものを組み合わせることで、より充実した楽しみ方ができそうですね。お話、どうもありがとうございました!

「上野ファーム」 2016年度公開期間
4月23日~10月16日 ※ガーデン公開期間中無休
10時~17時(カフェ、ショップも同様、カフェラストオーダー16:30)

上野ファームに新しいコンセプトのガーデンエリア「ノームの庭」が今年グランドオープン。広さも2倍に広がり、ますます散策が楽しくなります。

上野砂由紀(うえの・さゆき)
上野ファーム ガーデナー

北海道旭川市生まれ。イギリスでのガーデン研修を経験後、農場の魅力づくりのため上野ファームで家族とともに庭づくりに着手。2004年、ガーデン雑誌「BISES」(ビズ)誌上で行われた「ビズ・ガーデン大賞」にて大賞・グランプリを獲得。2008年秋に放映された倉本聰脚本のドラマ「風のガーデン」の舞台となる庭をデザイン・制作し話題となる。北海道の気候風土で育つ植物が作りだす庭を「北海道ガーデン」と考え、北国に合わせた庭づくりと魅力発信に奮闘中。連載中の雑誌:BISES(芸文社)、園芸ガイド(主婦の友社)

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