紅葉の京都・仁和寺エリアで女旅、知る人ぞ知る名店6選

Trip

紅葉のシーズンを迎える京都。世界遺産の仁和寺を訪れ、1泊2日の「ミニ修行」を体験した記者は、その後、地元の人の案内で、仁和寺の周辺にある隠れた「おすすめスポット」を巡りました。

女性に人気の「ゆば丼桜」

仁和寺の境内にある「京料理 和食どころぼん』」では、精進料理を取り入れたメニューをお手頃な価格でいただくことができます。特に女性人気が高いのが、「ゆば丼桜」(1000円=税込み)。ご飯の上に湯葉とゴボウのかき揚げが載った、ボリュームたっぷりの一品です。
甘じょっぱいタレがご飯によく合い、食欲をかきたてます。大葉の香りもさわやか。

「黒きび」(550円=税込み)は、ネコ好きの間で話題になっているお菓子。パンケーキに、法衣姿のネコの焼き印が押されています。
焼き印は、仁和寺を創設した宇多天皇が、書記につづった飼いネコにちなんでいます。元々は観音堂落慶法要を記念した限定メニューでしたが、好評だったために定番メニューになったとのこと。梵で食事をした人向けに、期間限定でネコのイラスト入り記念品が販売されることもあるそうです。
店内にはガラス張りのテラス席もあり、境内の四季折々の景色を眺めながらヘルシー料理を楽しめます。

コーヒー好きにはたまらない「きぬカフェ」

仁和寺の「二王門」を出て、龍安寺りょうあんじに向かう「きぬかけのみち」を5分ほど歩いていくと、大きな焙煎ばいせん機が目印の「きぬカフェ」が現れました。

メニュー表にある10種類ほどのコーヒーは、珍しいものばかり。白と明るい木目を基調とした店内には、コーヒーの香りが漂っています。酸味のあるコーヒーが苦手な記者。控えめな酸味と甘みが特徴の「ウガンダアフリカムーン」(500円=税込み)をオススメしてもらいました。

焙煎豆も買うことができます。注文すると、店の中央に並べられた麻袋からコーヒー豆を取り出し、焙煎機にかけてくれます。
「地元の人に愛される店にしたい」と話す和装のオーナー・浜田一恵さんの朗らかな人柄も魅力的です。浜田さんと客の笑い声が絶えない、居心地の良い場所でした。

住宅街にひっそりたたずむ、かわいい和菓子店

「きぬカフェ」から徒歩3分。脇の小道を進むと、白いのれんの掛かった「御室和菓子 いと達」という和菓子店があります。
いと達は、10月末に開店1周年を迎えたばかり。京都の老舗で17年間、修業を積んだ伊藤達也さん(36)が、季節の生菓子やかわいらしい創作和菓子などを一つひとつ手がけます。店舗は、作業場と合わせて12畳ほど。妻の万理さん(37)が店頭に立って切り盛りしています。
女性に人気なのが「包み餅」(200円=税込み)です。淡いピンクや緑など、カラフルな餅であんこを包んだ和菓子。北海道の「しゅまり小豆」と、白みそときな粉を混ぜ込んだ「白みそきな粉あん」の2種類があります。箱売りもしているので、おみやげにもぴったりです。

おみやげにぴったり、京小物の専門店

きぬかけの路をさらに進み、龍安寺へ。参拝の帰りに、お土産どころとして立ち寄りたいのが、「京こもの 衣笠」です。きぬかけの路を挟んで、龍安寺の向かいに見えます。

着物の帯に使われる錦の一種「金襴きんらん」などを使い、京都らしさあふれる小物を取り扱っています。コンセプトは、「日常になじむ和のデザイン」。代表取締役の大槻聡さんが自ら織元に出向き、日常生活の中でも違和感のない和柄を提案しているそうです。

アクセサリーやコンタクトをしまって、バッグにしのばせたい

根強い人気を誇るのが、同店オリジナルの「ねじり箱」(1650円=税込み)。西陣織金襴であつらえた六角形の小箱で、ふたを軽く持ち上げてねじると口が開きます。中には、小さい「におい袋」が入っています。赤や黄、水色といった色合いはもちろん、柄も一品一品異なるので、贈りたい人にぴったりのものが見つかりそう。
ほかにも、御朱印帳や御朱印帳バッグなども人気を集めているそうです。コミック「鬼滅の刃」を彷彿とさせるマスクを発見しました!

週に1度だけ開く「看板のない古道具店」

週に1度だけ開く「看板のない古道具店」があると聞き、開いていないのを覚悟で、足を伸ばしてみました。龍安寺からは歩いて15分ほど。嵐電北野線「龍安寺」の隣駅「等持院」から徒歩2分ほどの住宅街に、その店はひっそりとたたずんでいました。
店の前をうろうろしていると、「分かりづらくてごめんなさい。どうぞ」と、オーナーの冨永淳さんが声をかけてくれました。ガラス扉に近づくと、日に焼けたメモ紙が貼ってあります。よく目を凝らすと、「古い道具」という店名がうっすらと書かれていました。

味わいのある家具や年代不詳の土器など、様々なアイテムが並ぶ店内には、ゆったりとした雰囲気が漂っています。知人に焼き物をもらったことをきっかけに、古道具に目覚めたという冨永さん。趣味が高じ、6年ほど前に自宅の物置と玄関スペースを改築して店を始めました。

冨永さんは、仕事の合間を縫って、毎週土曜日にだけ「古い道具」を開いています。記者は運よく、開店日に訪れることができたのでした。店の公式ホームページやSNSもないので、訪れる時には電話で事前に確認した方がいいかもしれません。

売り切れ御免のサツマイモ専門店

これまで紹介した店とは反対方向ですが、仁和寺から歩いて13分ほどの場所で、ある食材を使ったスイーツの専門店が話題になっています。

昨年10月にオープンした「京甘藷きょうかんしょ」は、芋けんぴや焼き芋、大学芋など、サツマイモだけを扱っています。午前10時から午後5時まで営業していますが、取材に訪れた午後4時半頃には、すべて売り切れるほどの人気ぶりです。
一番人気は、「黄金芋」という芋けんぴ。細長くカットしたサツマイモに自家製蜜をからめた一品で、カリッとした食感と蜜の香ばしさが魅力です。

軽快にサツマイモを刻んでいく家村さん

店主の家村慶一郎さんは元料理人。機械で切ると、サツマイモをカットできる太さに限界があるため、家村さんが包丁で細かく刻んでいます。手作業だと太さや長さに少しばらつきが出ますが、それも食感に変化を生み出すポイントになるとのこと。なくなり次第閉店とのことなので、できたら午前中に足を運びたい場所です。

(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)